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アイドル中毒

平凡な朝、いつものように気軽に二度寝した私は

『学校行きたくなぁーい』

そう言いながら、だるそうに起き上がる。

母におはようと言い、いつものようにBluetoothイヤホンを片方の耳にはめる。

準備中は学校モードに切り替えたい気持ちがある。

だからアゲアゲな曲ばかり聞く。流石に食事中は外しているが…最近耳が悪くなりそうな気分だ。


バスに乗って、友達と話さずに1人で考え事をする。

そう、家に帰ったら何しようかを考えるのだ。

計画を立ててるうちについてしまって、絶望感と共に降りる。


授業中はやけに暇だ。

ノートに書き進めるのは、達筆な推しの名前と板書の文字だけ。


『ねぇ、昨日のあれ見た?』

人間。あれあれ言い過ぎだと思うけど。

心の中では常にツッコミをしているが実際だと違う。

『あーあれでしょ?ライブ終わりの配信ね?』

一か八かで聞く。昨日あった話はこれくらいだろう。

『そうそう!よくわかったね!もうガチであのペア最高だよね〜。』

まただ。あの、ってどれだよ。ペアなんて数え切れんくらいあるわ…

私はまた賭けにでて勝った。


人付き合いに一生懸命になりながらも、授業を終えて帰宅した。

通知溜まってる…

 

 TikTokが更新されました。

 ブログが更新されました。

 ストーリーを投稿しました。


まったく…どいつもこいつも何から手をつければ。

めんどくさそうに言うけれど実は顔は嬉しそうなのが丸見えである。


アイドルが目から離せない。アイドルが心の底から好きなのか。きっと他の人より見ているだろう。

きっと15グループ程度は掛け持ちしているはず。

ちょろいだけか…


『あ、あの時のライブ。アーカイブ出てるやん。』

さりげない独り言を呟きまくって、1人の有意義な時間を過ごす。

1人だとやたらと本音が出る。

『かわいい』

『かっこいい』

なんでも言える。これが本当の私なのかもしれない…

恐ろしいっと体をぞわっとしてから新しい動画を見る。

結構、初期だな…この動画。


まだ気づけていなかった。その良さに気づけた時。私は鳥肌が止まらなかった。


『嘘。こんな良いのこの時。』


私はその瞬間だけで衝撃を受けたけれど、少し考えればその考えが違うことがわかる。

私が衝撃を受けれるのは、今を知ってるからである。

他の人が見たらきっとただのパフォーマンスにしか見えない。ただの歌って踊ってる人にしか見えない。

この人がどんな思いでステージに立ち、どんな経歴を重ねた人がセンターなのかもわからない。

でもまだこれがゴールでもない。

ゴールはわからない。


きっとこの瞬間の気づきがたまらなく好きだから。

この感情をずっと前から知っているから今もこうやって見続けているのだろうか。



あの時、好きになっていれば、後悔しなかっただろうか?今も昔も変わらないのか。時代が変わっているから、きっとアイドルも変わるんだろう。バライティーで結果を残せば選抜に入れる時代じゃない。私が見なかったここ数年でなぜこんなにも変わっているのか。


今より昔の方が楽しいのか。

昔より今の方が楽しいのか。


見てるだけで楽しいに決まっているのに、なぜ欲が出てもっとこうしてほしいと言えてしまうのか。

常に矛盾する私の心と発言は、まるで税金は払いたくないけどもっとこうしてほしいと国にねだるのと似ている。


人それぞれのアイドル像、基準、正解がないから意見も食い違うし考えることも違う。


私自身のアイドル像はまだ見えぬところに隠れている。推しとの出会いは運命的な出会いで、きっと神がもう一度チャンスをくれたから、こうやって恵まれたグループを目にすることができているのだろうか。

そんなことばかり考えるから。


また依存してしまうんだ。




非常に短編です。長くするほどの中身はないので…。

ふと思うこと、授業中に集中力がないから考えてしまうことが詰まっています。

見てくださりありがとうございました。

目の前にいる人、常に大切にしましょう。

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