石版の秘密
皆さん、本当にご心配かけました!
3ヶ月更新しないんでもうやめたのか?
と思ったでしょう。
実は9月から今まで滅茶苦茶忙しいかったんです。
今も忙しくて大阪行く新幹線で書いてます。
「忙しくても更新しろよ」
と思うでしょう?
実は俺の仕事は物語を生み出す仕事で、小説書くのと一緒なので実は息抜きにならないのよ!
例えて言うなら小説家が仕事のために小説書いて「やっとおわった!息抜きに小説書くか?」とならないでしょう?
NETFLIXで「怪獣8号」見ちゃうでしょう。
年内までそんな仕事でスケジュール一杯なのよ。
でもページトップに
「この作品は2ヶ月更新されてません」って出ると
「いやいや、今年は無理でも来年更新しますよ、続けますよ」
と宣言するためには短いけど本日、3ヶ月ぶりに更新するぜ!
って
俺は石版に近づいた。
上の方に文字らしきものが刻まれている。
この異世界では見た事が無い文字だ。
古代文明の文字だろうか?
さっぱり読めない、わからない。
まだ異世界の言語もおぼろげなのに古代文字が読めるか!
ーーーーうん?どこかで見た覚えがあるぞ?
それも懐かしい感じがする。
あれ?ーーー漢字?なんで日本の漢字が異世界の遺跡に書いてあるんだろう?
どれどれ漢字だと思って読むと
「寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末」
おいおいこれ寿限無じゃん。
しかしその下はノミで削り取られている。
ゴツゴツした岩の表面があるだけだ。
今一度、小さな遺跡の中をじっくり調べる。
すると奥の扉の正面、1mの床に幅5cm長さ30cm深さ5cmの穴が掘ってある。
立て掛けてある石版がピタッと嵌まりそうだ。
でも重いよな?
そりゃ大判の百科事典位ある石の板、20kgはあるよね。
持ち上げるの無理だよな。
そういえば俺、前世の40歳の頃、ギックリ腰やってから長年腰痛に苦しんでいた事を思い出す。
そんな記憶が残っているから重い物を持ち上げるのに躊躇する。
でも若返ったんだから
恐る恐る石版を両手で持つって見ると
ヒョイ
と持ち上がる。
え、木で出来てるの?
でもどう見ても石の触感。
軽石?
顔の側まで持ち上げてマジマジ見てみる
「寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末………」
上、三分の一に刻まれているのは寿限無の前半の名前。
そして残り三分のニはノミで削り取られて、何が書いてあるがさっぱり解らない。
とりあえず石版を扉の前の窪み?穴にはめて見る。
スーーートン。
吸い込まれるようにピタッとはまる。
しかし何も起こらない
はめるだけじゃ駄目なのか?ここで何か呪文でも唱えるのか?
石版には寿限無の前半の漢字しか書いてない。
そこで後ろの壁に刻まれた扉のレリーフをじっくり見てみる。
すると扉の合わさった真ん中に長方形の石が埋め込まれていた。
両開きの扉が開かないよう打ち付けられた板見たいな感じ?
そしてその板に日本語で
「この続きを汝の言葉で語れ。されば道は続く」
なんだろう、これ?
「言葉で語れ」何を語るの?
扉の前には途中まで書かれた寿限無の台詞。
それも日本語で書かれている。
と言う事は、この石版も扉の言葉も、この異世界に転生して来た落語に詳しい日本人が書いた事になるよね。
俺よりもずーーと昔にこの異世界に来た落語家?
これは一体どう言う事?
でもこれが寿限無なら迷う事はない。
まさか、この異世界に時を経て転生してきたのが?同業者だとは先輩転生者も夢には思わないだろうね。
いくら古典落語を知らない俺でも寿限無位は知っている。
俺は石版に向かって大きな声で
「水行末雲来松風来末~」
さあ、その続きだ。
「~食う寝る処に住む処やぶらこうじのぶらこうじパイポパイポパイポのシュリンガン シュウリンガンのフウリンガン ぽんぽこぴーの ぽんぽこなーの長久命の長助」
さあ、ナニガ起る?
何も起こらない。
あれ?寿限無の続きじゃないの?
この後の展開はおぼろげに考えているんだけど年内は無理かなあ?
年明けお年玉で皆さんに爆弾発言しちゃうかも?
誰にも知らせずに1600人の皆さんに読んでもらってスゲー嬉しいよ!
でも俺の事知っている皆さんにも
「ええ、忙しい最中こんな事してたの?」
って知ってもらいたいからさ。
そうしないと折角の異世界落語小説が消えちゃうからね!




