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早すぎた夜の記憶  作者: 純白のれいら
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夢か幻か、いや夢じゃない。

俺はマイと付き合い始めた。

実際にマイと話すのは店での時間がほとんどだが、家に帰り起こさないようにマイの寝顔を見るのが日課になってきている。

マイと住み始めてもうすぐ一か月になる。

「あ、おはようマイ、俺今日同伴だからもう家出るね。マイも仕事遅刻するなよw」

マイ「うん、わかった。いってらっしゃい。」

そう見送られ、俺は家を出た。

にいつものすし屋の前で佳代子を待つ

佳代子「白夜!会いたかった。早く食べよう、お腹すいたぁ。」

佳代子の食欲は俺の10倍以上だ、同時に俺の財布も悲鳴をあげている。

さっきから、どんだけ食うんだよこの女。

そう思いつつ、お金のためだと自分に言い聞かせ

「そういえば、佳代子さんウニ好きって言ってたよね?食べなくていいの?」

俺は昔から忘れっぽいから、スマホのメモ機能にお客様の趣味やその日の会話の内容を逐一メモしていて会う5分前には確認済みだ。これぞ仕事のできる男。これも天馬から仕込まれたことなんだけどなww

佳代子「え、私逆にウニ嫌いなんだけど…。別の女と間違えてない?」

「え、前そんな話ししなかったっけ?勘違いだったらごめん。」

すぐさまトイレに駆け込み、メモ機能を確認したところ、まさかのまったく別の女のメモ欄を見ていたことに気づいた、ああああぁぁ!やってしまった。

よし、次から気を付けよう、切り替え前向きポジティブに。

俺たちはすし屋を後にし店に向かった。

席に着くなり、佳代子はお酒を浴びるかのように飲み続け、こちらとしては単価が上がってくれて助かるから扱いやすい面、出来上がった時の酒癖の悪さを知っている分、後の事を考えるとゾッとする。。。

その時マイが店にやってきた。

佳代子「ねぇ、またあの子来てんだけど何なの?絶対わざと被らせて煽ってるでしょ?」

「え、ほんとにたまたまだよ、来る連絡なかったし。ごめんちょっと行ってくるね。」

佳代子「ちゃんと早く戻って来てよ」

はいはい、わかったよ。と言いつつ俺は席を抜けた。

マイと最近入店した新人ホストが楽しそうに話している。俺も新人の頃はよく先輩の席にマンツーでつけられてたなぁ。

今も昔もそこまで酒は強くないけど新人の頃は飲み席ばっかり付け回されてマジで地獄だったな。

「あれどうしたん?仕事は?来ると思ってなかった。」

マイ「なんでもないよ仕事早上がりしたから会いに来ちゃったぁ。

来ないほうがよかった?」

「いや全然問題ないけどありがとう。やっぱマイの顔見ると安心するわぁ。

ちょっとあっちのお客さん多分シャンパン入れてくれると思うから待っといて。」

案の定、佳代子はメニュー表を見ている。

「ただいま。どうしたの?え、なんか入れてくれるの?」

佳代子「う~ん。どうしよっかなぁ、まぁ今日同伴してお寿司度馳走してくれたしヴーヴのロゼくらいだったらいいよ。」

「いいの?ありがとう、だったらさーちょっとお願いなんだけどアルマンドゴールドでもいいかな?佳代子さんにしかこんな事お願いできないよぉ~。」

佳代子「う~ん。白夜に任せるね。その代わり今度一緒にBAR行ってね。」

今月も沢山の女の子の支えがあり、何とかこうして今を生きている。




H


ko



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