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早すぎた夜の記憶  作者: 純白のれいら
1/6

再開

まだ蝉の音が聞こえる蒸し暑い夏の頃だった。

俺、小林亮はどこにでもいるちんけなフリーターだ

街の不良連中からは煙たがれ、目が合うだけで空き缶を投げられる、そういう男だった

俺は昔から腕っぷしににだけは自信があり、俺をさげすむ連中は片っ端からつぶしていった。


俺のお袋は俺が小さいころから体が弱く、医者からは持って三年だと言われていた。

だが、女手一つで支えてくれた俺のため、俺が一生懸命支えてやらないとな。

しかし、俺みたいなごろつきを雇ってくれるまともな企業などなく回ってくるのはろくでもない危なっかしい仕事ばかりだ。

唯一の肉親だった母親が2年目、俺が18になったまだ蝉がなく前の少し蒸し暑くなってきた頃だった、母が亡くなった。

母が亡くなった事により、自暴自棄になり、毎晩のように酒と女に溺れていった。

そんな姿の俺をみかねた幼馴染の天馬が、少し俺に付き合えと半ば強引に連れていかれた。

天馬が連れて行った先は、歌舞伎町のど真ん中にあるキャバクラに通された。

「俺をこんなとこに連れてきて、飲み食いする金なんてねぇよ。」

天馬「心配すんな、俺のおごりだ、好きなだけ頼めよ」


かわるがわる、次々ときれいな女が俺を接待し、酒も入り、上機嫌になっていった。


天馬「おい、亮、楽しんでるかよ」


「俺をこんなところに連れてきて何のつもりだよ。」


見たことのないシャンパン、豪華な店内、


天馬「俺今度、ホストクラブ一店舗任されるんだけど、俺の右腕として、働いてくれないか?」


今まで喧嘩しかしてこなかった俺がホストクラブで働くなんて想像もつかない


「悪いが、俺以外にふさわしいやつなんて山ほどいる中でなんで俺を誘った。」


天馬「俺は今までホストでいろんな奴を見てきた。裏切る奴や損得勘定でうごくやつばかり見てきた。だが、お前だけは決して俺を裏切らなかった。あの時だってそうだっただろ。俺が先輩15人にリンチされている時、他のやつらは俺を見捨てたが、お前だけは俺を見捨てずに助けに来てくれた。だから俺はお前以外信用できない。お袋さんが亡くなった事も聞いた。もういい加減自分のために生きてもいいんじゃないか。」



純白のれいら

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