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わぁなんと低迷していることだか。

広大くんに言われたように、部活後の体育館の裏に回り込む。


……奏太くん、来るだろうか。


5分くらい待つと、向こうに小さな影が見えた。


シルエットで、奏太くんの影だとわかった。

徐々に近づいてくるみたい。



奏太くんは、私のことに気が付いたのか、少し驚いた顔をしてやってきた。


「…垂水…?なんか用か?」

「あっ、あのね……」


「メアド?」


「え?」

「メアド、教えてほしいんだろ。」



「あ………うん…。」

気づいてた?そりゃそうだよね。

あんなに不自然だったんだもの。


「あ、あとね…」

「ん?」

「付き合って、ほしいの。」




「…………え?」

『え?』と言うほうが逆になる。


奏太くん、さすがに付き合ってって言われるとは思ってなかったみたい。

私だって、友達から始めたってよかった。

でも、今は夏休みの前だ。


夏がすべてだった。

私にとって夏は紛れもなく恋の季節だった。


夏に何もしなければ、いつするというのだ。

今年の夏を、大切にしたかった。


「お願いします。」



★☆★☆★☆★☆★☆★☆


……………昨日、珊瑚ちゃんにコクられた。



あんまり突然だったから、「とりあえず保留」した俺は、家の中で珊瑚ちゃんへの回答を考え続けていたのだった。



そりゃあ俺が一番好きなのは、みうちゃんだけど、珊瑚ちゃんだって実質モテる上に可愛くて爽やかな印象だ。


断っちゃうのは、なんかなあ……

珊瑚ちゃんのこと好きな男子たちにも悪いし。

珊瑚ちゃん傷付けて、しかも女子からも「ひどーい」って言われる気がするし…………



ああ、もう、どうしろって言うんだよ。

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