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初初詣デート

作者: モク

 俺は高2のクリスマスの日、幼馴染の月に告白した、月は多少照れながらも「いいよ」と返事をしてくれた。

 そんな彼女との初デートが初詣だ。


 俺は家が隣にある月の家の前で寒い中、月が家から出るのを待っている。

 すると月の家のドアが開き、人が歩いてくる音が聞こえてくる。

 少しの間そのままの位置で、立っていると月の声が聞こえた。


「おはよー」


 俺もとっさに返す。

「おはよ」


 挨拶を交わしながら俺は、月の見た目を凝視した。

 月は髪型を、耳の高さぐらいに団子状にまとめて髪が垂れないようにしている。

 月も私服で来るものとばかり思っていたので、俺はいつものように普通の私服で来たのだが、月は袴だった。


 袴姿の月を見た俺は、ポケットからスマホ取り出し、一枚パシャリと写真をとった。

 その後月の表情を見てみると、怒っていた、ものすごく怒っていた。

 月は俺のスマホを奪おうと腕を伸ばしてくるが、俺はひょいとかわし後ろに下がっていく。


 すると月は怒っていた表情を、照れに変えて喋り出した。


「その写真持っといてもいいけど、絶対誰にも見せないでね! あと変なことにも使わないで!」


 俺は素直に「はーい」と返事をして、神社に行くために歩きだす。


 神社に向かう道中で俺は、疑問に思っていたことを月に質問する。

「なぁー月なんで袴?」

 すると月はこちらを睨みながらも、少し照れが入ってるのだろう顔を赤くしている。

「なんでって、中2の時あんたが」



「俺彼女との初、初詣は俺と彼女どっちも袴着て行きたいんだ」



「って言ってたから!」


 俺は頭をひねって思い出そうとしたが、全く思い出せない。

「ホントに俺そんなこと言った? それに言ってたとして月、よく覚えてるね」


 すると月は一言。

「バカーーーーーー!」

 とだけ言って早歩きで先に進んでいってしまった。


 月に謝り倒しなんとか許してもらえた頃に、神社に到着した。


 あまり大きくはない神社だが、昔から月と一緒に来ていた思いでの神社なので、初詣はここにした。


 石階段を登り鳥居を潜り、賽銭箱にお金を入れ、参拝をする。


 俺はもっと月と一緒にいれますようにとお願いした。


 月の参拝も終わり、この後はと悩んでいると。


「おみくじ引きに行こ、おみくじ」


 そう言いながら月は俺の腕を引っ張っていく。


 おみくじを順番に引き終え、せーので見せ合う。


「はいせーの」


 なんと見事に2人とも大吉だった、そして1番重要な恋愛の部分を見てみると、長ったらしく書いてある文に1つ気になる1文を見つけ、月に報告しようと月の方向を向くと。

 月はなにかを言いたげにこちらを見ていた、俺が何? と視線を送ると月が持っていたおみくじの紙を渡され、月は恋愛の部分に指を指した。


 俺はなにか見覚えのある文を読んでいく、すると違和感に気がついた。

 俺は自分のおみくじと月のおみくじを見比べていると俺は思わず。

「スゲー」

 と言葉に出してしまった。

 なにがと見てくる月に俺は両方のおみくじの恋愛の部分を指を指す。

 すると月もすぐに気づいたようだ。

 そう俺と月のおみくじの恋愛が全く同じ文だった。


 すると月は恋愛のもっと細いところを指差している。

 俺はその1文に眼を通す。


 その1文は俺が気になっていた1文と同じ文だった。

 内容は、あなた達2人はこれからもっと発展するでしょう。

 という内容だった。

 俺は月と顔を合わせ。

「もっとってねー?」

「そうだよね」

 そんなことを言いながら俺たち2人は2人して、顔を真っ赤にしながら神社を後にする。


 神社からの帰り道、俺は気になっていたもう1つを月に質問した。

「月は何をお願いしたの?」


「聞きたい?」


「うん」


「私がお願いしたのはね」

 そう言いながら月は俺の手に月の手を被せてきた。


「私がお願いしたのはね、もっと正義と一緒にいられますようにってお願いしたよ」


 それを聞いて俺は、月が俺のお願いを聞いてくるまでは、俺自身の願いは言わないでおこうと決めた。


 なぜならそっちのほうが面白くなりそうだったからだ。

こんにちはモクです。

暇潰しです。

暇潰しにでも読んでもらえたら幸いです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ヒロインの、変に意識して距離空きすぎたりぎこちなくなったりなんてことにはならないが、それでも変化を感じていて、テレとフレッシュさがあるのが、実にありそうな感じでいいですね。主人公は逆に、こ…
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