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ネルフ金貨12枚の価値は6万円

転移3日目。ネルの転移魔力が満ちるまで後177日。残金9千円ちょっと。

俺は今、熟睡したせいか頭の回転がかなりいい。そりゃもうこれでもかってくらいいいアイデアが浮かんだよ。ご褒美にネルとアイスを半分個したよ。今日はちょっと暑くなりそうだからね。


俺が思い付いたアイデアとは『変装術』である。これって魔力のある人にはあんまり効かないんだけど、こっちの人相手ならノープロミス?あれ、違った?なんていうんだっけ?まあ、いいや。俺は勇者特性だから魔法使いみたいに完璧にはいかないけど大丈夫!こっちの人は魔法に関しては全然免疫がないから俺の変身術でもばれる心配はないよ。

ヤッホー!これでネルフ金貨を換金できるぜ!

んーっ、まあ、100万とは言わないけど60万くらいにはなるかもな。なんと言ってもネルフ金貨だぜ?金本体の含有量が気になる所だが下を見ても30万にはなるだろう。いや、なれ!

俺はネルを連れて米沢の町を換金できるお店を探して徘徊する。

本当はネルはあんまり歩かせたくないんだけど、だからといって置いてもいけないからな。ネルは異世界の子だから今の時代の同世代の子達よりかなり体力はあるけど、所詮10歳だ。あんまり歩かせたくはない。

そんな俺の願いが天に届いたのかお店はあっさり見つかった。


じゃじゃーん!ありました。貴金属買取店!しかも、どこよりも高く買い取りますと宣言しているよ!嘘ついたら針千本は用意できないから変わりにグーでぶん殴るよ。受付のお姉さんは物腰がすごく丁寧だよ。ネルフ金貨を見てもどこのですかなんて野暮なことは聞かないよ。なんか色々調べているよ。そして電卓で計算しているよ。

「こちらは含有量があまり多くないので全部でこのくらいになります。」

お姉さんは電卓の表示画面を俺の方に向けて買い取り価格を示した。

そこには63120という数字が表示されている。

家族3人が1年食っていけるだけのネルフ金貨が6万か・・。

足元見られてんのかなぁ。でも色々手数料が掛かるみたいだし。なんか丁寧に説明してくれているけど俺、馬鹿だからわかんねぇよ。

俺は暫くその数字をガン見していたらしい。お姉さんは俺がショックを受けているのがわかるのか申し訳なさそうにしている。いや、お姉さんのせいではないからそんな顔はしないでちょうだい。俺がちょっと世間知らずだっただけだから。


俺は異世界なら家族3人が1年間喰っていける大金を、現世で使える6万円に取り替えてもらった。頭では分かっているけど俺の中の貧乏人が泡吹いて卒倒しているぜ。

でも、まあ取り合えず使える金は増えた。ネルフ金貨はいわば売れないパプル期に買った土地を持っているようなもんだったからな。これでいいのだ。例えがちょっと古かったかな?でもこれは昔の教訓として俺の時代でも教科書に載っているのだよ。

しかし、これで俺の持ち札は無くなったとも言える。ネルの魔力が貯まるまで後180日くらい。必要な金は最低でも20万以上だから14万足りない。

んーっ、どうすんべ。

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