ここが、ロドスだ。ここで、跳べ!
と、突然鏡の携帯が 鳴った。
「なに、空上が死んだ?」
と、叫ぶと、二人をおいてきぼりにし、俺に一言、また連絡すると 言って出ていった。あっと いうまに、スーパーマンに 宇宙においていかれたように、お互いの顔を見合わせ、茫然自失の二人。 「あー!忘れてましたわ。彼女達呼んできますね。」
「あの、実は今から仕事なんです。」と、強引に納得させて、外にでた。
彼女の付き人的ソリスト二人までこられたら、耳鳴りが共振して、鼓膜が破けるかも…。と、ココスを足早にでて車に乗った。
愛車、i ターボ ゴールド色 に乗り、AlCapone ポケット を 一本吹かした。
タバコをやめられないから、本数を減らしたり、タールの低い煙草に変える人がいるが…。まず、中毒になる人は、たしかに禁煙は必要だと思うが、もともと煙草は趣向品なんだから、自分が吸いたいと思うタバコを、自分でコントロールすれば良いと、俺は、プチCigarを吸っている。Cigarを、パンターにかえて、深く吹かした。煙りをみつめ、あらためて、知り合い二人が死んだんだと感じた。
空上とは、前のジムCrewから一緒だったが、よさこいのチームをくんだ時に、一度つかみ合い直前までいった。廻りの仲間がほとんど同じメンバーで、それからも何かと顔を合わせたが、アイサツ程度であった。でも死んだとは、自殺するようなたまではないが…‥。連続殺人? 鏡の顔が浮かんだとたん、 悪寒が走り、携帯の着うたが、
「ドンマイ、ドンマイ …俺達は。」と 鳴り響いた。