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甲高い声

と、さらに半音上がった Dの声でまくし立てた。

「で、失礼な事にその方、ぶつかっておいて、なんの謝りの言葉もなく、ゴミ箱に直行し、何かを入れると、ランして行っちゃいました。ほんと失礼な方だわ、今思いだしても腹立たしい!!。」それを聞くと、鏡はすかさず、ポケットから、遠目からも、丸く見える顔写真を、彼女にみせた。案の定その反応は、Yesだった。「それで、そいつは、何を捨てたんですか?」

彼女は、しばらく考えていたが、意外な答えを返した。

「いえ、何にも、すててませんよ。たぶん…。」「え、さっき何かをいれたって!」「確かに一度入れるように、見えたんですが…。また、入れかけた ものをそのまま持っかえりましたよ!」その二人の噛み合わない、やり取りを聞きながら一つの事にきづいた。まだ 凶器は見つかっていないらしい。

凶器といえば…、と またも妄想の Black Hallへ 入っていく。そういえば、凶器が何かも、まだ聞いていないし、おれがみたのは、正面から見た Y字バランスした彼女の姿だけ。前からみた限り、何の傷跡もなかったと。その後現場では、カテキョが気になり、どういう風に彼女が殺されていたのかは、詳しく聞いていなかった。ひょっとして、凶器は…。

と、

「これは、やっぱり、凶器なき、密室殺人事件だ!」と、鏡が、女史にまけずに、甲高い声で叫んだ。「やっぱりあの人、犯人なんですか?」またも半音上がった。

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