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神の事件簿 16
ついにその時がやってきたと 思った 瞬間、両刀遣いの彼の目は 俺ではなく、鏡警部のマッチョな身体をみて、迫っていっていた。「あなたが 警部さん?」しかし、わが マッチョの同級生はたじろがず、「ここのオーナーの、猪坂さんですか?はじめまして、殺人課の警部の、鏡です。こっちは、捜査協力してもらってる、探偵の神 です。」と、言ってしまった。それより、「オーナー?」とついつぶやいた。猪坂は、そんなことは、おかまいなく、「神ちゃん?」と
口調も、普通の男調にもどし、まじまじと 俺の顔をみつめた。