「この世 に ある 常識は 権力者の 非常識 な作り物」
また 体中の 水分が 全部ぬけて いく 感じ で一本 終わった。
男が エアロビクスしてると言うと、すぐいやらしい目的を想像されるが 、六十分 踊りつづけている間に そんな余裕はない。しかし つくづく人間は馬鹿な動物だと思う。金をだして美味い物を食うために、金をかけて 運動している。 タモリがテレビで ガソリンをまんたんにするために、ドライブするのと同じと 話していたが言い得て妙で グーである。
馬鹿ばかしいことを考えながら
一本踊り終わりストレッチしながら 固くなった身体を 無理矢理マットにくっつけてると
「相変わらず柔らかいですね」と 見覚えのあるインストラクターが 声をかけてきた。前のフィットネスクラブでレッスン受けていた娘である「大会行かなくなってから鋼鉄になったみたいだよ」とジョークをとばしていると いかにも思い出したように そういえばリバティスポーツジム は経営者
が 変わって林上さんは角平町のジムに移った事 知ってましたか?」といかにも反応を確かめるように聞いてきたので、
「えっ、そうなんだ」と 普通の驚きで答えた。事実 親しい何人かの イントラからも聞いていなかった。大会モードのエアロビクス をやめたあと 林上グループとは 交流をたっていた。まあ いろいろあった事も 事実だが今は このジムで人間関係と無縁?のエアロビクスを楽しんでいた。
「そうですか?」と 言葉に詰まったかのように、彼女は一瞬黙りこんだ。