第1話 修学旅行
先生「これで全員かー?」
先生の声がバス中に響き渡る。俺たちは、今日から修学旅行だ。空港までをバスで移動し、俺らは沖縄に向かう。
どうやらまだマサヤが来てないらしく、先生は少し焦っている。
「ごめんごめーん笑」
バスの入口から聞こえた声はマサヤの声だった。
先生「こんな時も遅刻すんじゃねえぞマサヤ。」
マサヤは昔からよく遅刻する遅刻魔で、1年の頃はそれで進級が怪しくなったくらいだった。
そして、マサヤが俺の隣に座ったのを確認したあと、バスは空港に向かって出発した。
バスから空港までは30分程度で着くらしい。俺は窓側だったので、寝るつもりでいたが、マサヤがどうも落ち着かないらしい。
マ「おいコウタ!お前キジムナーって知ってるか?」
コ「キジムナー?」
マ「キジムナーも知らないで沖縄に行くつもりだったのかよお前。」
その後、マサヤからキジムナーについての話をたくさん聞いた。どうやらキジムナーとは沖縄の妖怪のことらしい。
キジムナーは樹木の精霊でガジュマルの古木に住み着いてるらしい。フレンドリーだが怒らせると怖いらしい。
コ「マサヤみたいなやつ、すぐに逆鱗に触れて怒らせそうだけど笑」
マ「うるせえわ!」
マ「そんなことより!このキジムナーには能力があって…」
コ「能力ってゲームの話してる?」
マ「ゲームじゃなくて!」
そのキジムナーというやつは海などを"渦状"に火の玉になって飛ぶらしい。
俺には想像のつかない存在だったが、どうせマサヤの作り話だろうと思い、バスに乗っている間だけ話を聞いてあげた。
そんなこんなでキジムナーの話をしていると、空港に着いた。これから俺たちは、2時間かけて沖縄に向かう。実は俺は沖縄に行くのははじめてなので、すごくワクワクしている。
コ「飛行機乗ってる間は寝かせてくれよ。」
そう言って俺は窓側の席をちゃっかりマサヤから奪い、眠りについた。
-2時間後-
マ「見ろ!海バカみたいに綺麗だぞ!」
マサヤのバカみたいに大きい声で俺は起きた。窓の外を見ると、透き通った青色の海が一面に広がっていた。
コ「きれい〜!」
10分もたたないうちに、空港が見え、無事に着陸した。
人生初沖縄。隣にマサヤがいること以外完璧だが、そんなことはどうでもいいくらいに俺は浮かれていた。
先生「ここからは班に分かれて行動してもらいます。班長の人は班員とはぐれないように点呼をとるなり、工夫して行動してください。」
先生の指示のあと、マサヤ,リョウタ,俺の3人で行動することになった。
マ「とりあえず、どこ行く?」
コ「沖縄そば美味しいらしいし食べに行かない?」
空港内に沖縄そばのお店があったので、そこで昼食を済ませる事にした。
昼食を済ませたぐらいで自由時間が終わり、集合の連絡が入った。
先生「今からバスに乗ってホテルに向かいます。ホテルの号室はしおりを見て確認してください。」
マ「俺らって何号室だっけ?」
リ「640号室だよ。」
マ「6と4ってなんか不吉だな笑」
コ「何がだよ笑」
他愛もない話をしている中、バスはホテルに向けて出発した。
そんな中、後ろで話してる話が耳に入る。
A「このホテル…でるらしいよ」
B「お前アニメでしか聞いた事ないよそんなセリフ笑」
A「ほんとなんだって!」
A「このホテル、海沿いじゃん」
B「海沿いだったらなんかあんのかよ」
A「ガジュマルの木も植えられてるじゃん」
B「だからそれでなんかあんのかよ笑」
A「キジムナーってのが出るらしいよ」
キジムナー…どっかで聞いた事あるような。
ってマサヤが言ってたあれ?マサヤの作り話じゃないんだっけ。
コ「おいマサヤ〜A子にありもしない作り話広めるなよ〜」
マ「は?俺今日A子と話してないけど。」
え?じゃあなんでA子はキジムナーを知ってるんだ?盗み聞きした?それともマサヤは本当の話をしてたのか?
若干冷や汗が出たが、冷静に妖怪なんかオカルトは俺は信じないので、気にしないことにした。
-3時間後-
マ「いや遠かったな〜」
コ「学校に金なさ過ぎて空港からこんなに離れてるとこにしか宿取れないの勘弁して欲しいわ笑」
リ「なんで空港からバスで1時間半も離れてるんだろうね笑」
俺らは着いたあと、飯は大広間で、風呂も個室で済ませ、あとは寝るだけだった。
コ「マサヤ〜リョウタと3人でUNOしようぜ〜」
マ「ちょ、コウタ。あっち見てみろよ」
マサヤが窓の外を見ながらこういう。
―なんか、光ってね?




