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砕かれた幻想の霧の向こうの切嗣  作者: Lyneetra Works
4/10

Episode 4 - 終わらなかった夢

その夜、セルヴァは早く眠ったが、深い眠りではなかった。

夢を見た。静かで、言葉のない夢。


祖父が古い家の縁側に座っていた。

雨は優しく降っていた。

ただそこにいるだけで、何かを語っているようだった。


セルヴァが近づこうとした瞬間、夢は途切れた。


朝、彼女はゆっくりと上体を起こす。

胸の奥に、言い表しにくい余韻が残っていた。


キッチンに降りると、母が朝食を用意していた。


「早いね。」

母が言う。


「うん、ちょっと夢見た。」


母はそれ以上聞かなかった。

それが、優しさだった。


「明日から学校だよね。」

母の声は柔らかい。


「うん。少し不安だけど、ゆっくりいく。」


「ゆっくりでいいのよ。」

母は静かに微笑んだ。


無理に強くならなくていい。

その言葉は、そっと心に染みていく。


外に出ると、薄い霧が道の上に残っていた。

濃くはないが、確かにそこにある。


今日も、少しずつ前へ進む。


そう思いながら、セルヴァは歩き出した。

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