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P.9 リビングの棚

リビングの棚にはゲームや本がならんでいる。

どれも知っているはずなのに、なにか見たことのないものみたいに感じていた。

たどる指が、ふと、見慣れない黒いケースに触れる。

表面はざらついていて、何も書かれていない。

吸い寄せられるように、ぼくはそれを手に取った。

ぱちり、と小さく音を立てて開けた瞬間――

中から、大きな蛾のような影が、ぼくの指先をかすめて飛び出していった。

羽の音で、しばらく部屋の空気がゆっくり揺れているようだった。

影は一巡して、棚のすき間に吸い込まれるように消えていった。

ぼくはその場に立ったまま、ケースを見下ろしていた。動けなかった。

→ P.12へ


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