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心を探して
僕が手塩にかけて育てた愛は、架空の人物によって殺された。
笑い合って食べた美味しいご飯も、
見つめながら歌ったあの曲も、
貸した大きめ服も、
つまらない流行りの映画も、
眠らず過ごしたあの夜でさえも、
僕との思い出じゃない。
共に過ごした時間は特別なものなんかじゃなく、ただこの地球が生きるための時間にすぎなかった。
君の言葉を自分と照らし合わせて、悲しくなる。
僕が君に気づいてもらえるように、何周も遠回りした言葉は、ただただ消える。
興味ないよね、僕なんか。
でも、自分の気持ちに嘘なんてつけない。
ねぇ、どうしたらいいの?