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笑ってくれよ
落ち込んでる自分が好き。
地の底を見て、世界の孤独を知って、それでもまだゆっくりと寿命が尽きるのを待っている。
誰にも救えないし、救われたくない。
差し出された手は棘でいっぱいで、私に触れ、嘲笑うように心の核を撫でるんだ。いつも。何が痛くて、何が苦しいのかすら分からない。
そんな私は、相対的に自分を評価して、勝手に凹んで、明日への希望を捨てる。
「生きたくない」って叫びたい。
強い人間というものが、明日を渇望する者なら、私は是非とも弱い人間でありたい。
天によって決まった今日を、弱いながらに生きたい。明日なんて到底掴めないんだから。