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星になるまで

おしまいの夜は このエンドロールのために晴れてくれた


巨大な流れ星が

今宵 空から落ちてくる

地球は 砕けてしまうとさ


最後は あなたと一緒にいたかったけれど

そんな特別な関係である訳でもなく

手にした電話を置いた


窓を開けて空を眺める

薄闇に

流れ星が 一つ二つ 見え始める


あなたも 見ているだろうか?

終わりの始まりを


流れ星達は 数を増し だんだん大きくなっている

オリオンの彼方から 私を中心に 降り注いでいる

最後は どこに落ちるのだろう?


空けない夜は無いと 誰かが言った

しかし 夜明けはもう来ない

当たり前の日々が 今宵 終わりを告げる


全てが塵に帰るのだ


そしていつかは 小さな星を成すだろう

別々だった あなたと私も

一つの星になるかもしれない

そしたら 夜明けも来るだろう


そう思うと

心が静まった



そうだ


あなたと 星になるのだ



この想いを抱いたまま

眠ってしまおう



さよなら 世界


おやすみ あなた



また


あした

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