赤方偏移の彼方の鯨
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燃え尽きた恒星が
シュヴァルツシルト半径を超えて己を呑み込み
漆黒の穴である
星の鯨に成り果てる
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鯨の口に落ちるものは
事象の地平線に踏み止まったまま
永久に落ち続ける
落ちたものは次第に赤くなり
そして暗くなって口の中に消える
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銀河をまとい 星の海を彷徨う鯨達は
時々ぶつかり合い 喰らい合う
星々の悲鳴を撒き散らしながら(&&$#---*//#%$&&--*/)
互いをすり潰しあって融合し
更に大きな鯨になる
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そうして成長した末
果てしない時の果てに蒸発する巨大な鯨
そしてまた
巨星の崩壊と共に生まれる小さな鯨
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そうした鯨達を 見る事は出来ない
それは数字の上や
重力の歪みや
電波の叫びなどから
微かに浮かび上がってくる影でしかない
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それでも 赤方偏移の彼方の鯨は 確かに存在する
目に写らなくても
数式に否定されても
星々を呑み続ける
星の鯨達の歌声は響き続ける
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