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世の涯 〜WORLD END〜

朝よ お前が始まりだなどと 誰が決めたのだ

夜よ お前が終わりだなどと 私は認めない


ーーーーーーーーー


ここから 世界が始まるなら ここもまた世界の涯


ーーーーーーーーー


世界の涯を観に行こう 僕らはいつでも世界の中心だけど


ーーーーーーーーー


水平線の向こう

地平線の向こうが世の涯でないのなら

世の涯とは一体何処にあるのだろう?


ーーーーーーーーー


水平線の境界線

地平線の境界線と国境線

世界の切り取りは簡単で頼りない


ーーーーーーーーー


世界の終わりだ

誰かが金切り声をあげる


もちろん それでも世界は終わったりはしない

その人の人生設計が破綻した程度の事だろう


人類が死に絶えたとしても

終わるのは

世界ではない


世界の終わりを

知覚できるなら

その最後の一観測者に

私はなりたい


それは どれほど荘厳だろうか


あるいは どれほどの退屈だろうか


たとえ見届けたとしても

それを語り継ぐ相手はいないのに


私は何を


呑気な事を


ーーーーーーーーーー


世の涯よ

いつか 会おう


お前は どこに在るのか

カッシーニの間隙(かんげき)か 海の砂と波の狭間か

インターネットの片隅か 倫敦(ロンドン)の霧の奥か

どちらも赤信号の十字路か 幾億の星の彼方か


お前がどこにいようと

私は ここだ


小さな世界を彷徨いながら

私は ここに 居る


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