あとがき② 各章の振り返り
注:もしこの作品を全て読み終え、「しっかりと作り込まれた世界観と素晴らしい伏線回収に感動!」という感想をお持ちの方がおられましたら、この項目は読み飛ばした方がいいかもしれません。凄くガッカリしちゃうよ……
さて、何度か語った通り、この物語は当初はギャグメインで展開していくはずが投稿を続けていくうちに自分でも予想外にシリアスやバトルに寄っていった、という経緯があります。
つまり、ストーリーは割と行き当たりばったりで執筆しておりました……
「世界観や伏線がしっかりしてる!」といった感想をちらほら頂いたりもしておりましたが、その度に「すみません……実はかなりいい加減です……」と心の中で土下座しておりました……
特に日数、距離、サイズ、年齢といった数値関連はほぼ何も考えずに書いておりました。
多分、見直してみるとおかしい部分が山ほど出てきてしまうはずなので、あまり深掘りしないようにお願いします。
そんなわけで、この物語がいかにその場の勢いと後付けによって描かれていたか、その軌跡を追ってみようかと思います。
◆ プロローグ、序章
ここで世界観の説明とか主人公の背景とかが描写される訳ですが……完全に書きながら考えてました。
勇者や魔王の正体だとか、後のことは一斉考えず、ただキーボードを打つ指に任せるままに適当に文章を作っていました……
そもそもこの時点で作者はどういう物語を書こうかと考えていたかというと―――
1.幼い頃の弱小主人公が弱小スライムと友情を育む。
2.その後二人は再戦を誓う。
3.主人公は弱小のままだったけどスライムは滅茶苦茶強くなってた。
以上。
………という感じで、勇者や魔王どころか世界観すらしっかり固めないままに執筆を始めるという暴挙に出ておりました……
当初の自分は上記の展開が書ければいいので、世界観はあまりこだわらずにオーソドックスなファンタジー物ということにすればいいや、と楽観的に考えておりました。
………まさかそれがあんな風になるなんてなぁ………
◆ 第1章
フィルとキュルルが再開するまでのお話。
なのですが、初めの方で世界観や設定解説の回がありました。
ここら辺も指に任せてあまり深く考えずに書いていたのですが、『エクシードスキル』だとか独自の設定も散見されてきました。
……まあここもぶっちゃけると、『スキル』とかそういう設定を作っておいた方がWeb小説っぽくていいかな? とかいう物凄く安易な考えで設定したのですけどね……
また物語の舞台となる学園ですが、やはりこの時点で全く詳細は考えておりませんでした。
それと主人公の料理の達人設定や極小『魔力値』設定もこの時点ではただギャグ描写でした。
……最初の方でも言いましたが、レビューやコメントで「ギャグのような主人公の設定がしっかり伏線になっていて感動しました!」的な感想を頂いたことがあるのですが……ホントに申し訳なく感じてしまっておりました……
そしてもう一人のヒロイン、アリスリーチェの登場。
このキャラクターが作者自身の想定を超えて動き出してしまいました。
本当にもう……余りにも……余りにも活躍させ過ぎてしまった……
少なくともセリフ量なら余裕でメインヒロインのキュルルを超えております。
一応キュルルとのダブルヒロインとして生み出したキャラではあるのですけれどね……
コーディスといった主要キャラも登場し、ようやく物語が始まる……といった所なんですが、ここまででプロローグ含めて21話も使っちゃってるんですよね……
主人公もここまで碌に活躍してないし、今思えばもうちょっと話数減らせなかったかなぁ、と思う次第です。
◆ 第2章
主人公覚醒パート。
この辺りでシリアスとバトル展開が顔を出し始めました。
とはいっても、この時点ではまだ作者の認識としてはギャグがメインでシリアス・バトルはまあそこそこ、といった感じで進めようと思っておりました。
バトルの決着がギャグっぽかったのはその為です。
恐ろしいことにこの時点でアリスリーチェが狙われる理由とかは全然考えておりませんでした……
また、フィルとキュルルの魔力値関係とかも、完全にこの場の後付けで考えたものだったりします。
自分でもよくもまあここまで整合性取ること出来たなぁ……と感心しておりました。
そんな感じで後先考えずにライブ感満載で執筆していたわけなのですが、この時点では先の展開に対する不安とかは殆どありませんでした。
それが後半になればなるほど不安が増大していくことになるのですが……まあ、それはおいおい。
◆ 第3章、第4章
箸休めというか、次の展開までのインターバル区間みたいな章です。
それでも新たなキャラクターが複数登場したり、世界観が広がっていく地味ながら重要な章ではないかと。
ヴィガーさん周りのギャグは書いてて楽しかったなぁ。
あと第2章や第3章冒頭でコーディスが思わせぶりな事色々呟いてますが、やはりこの時点で明確な先の展開は考えておりませんでした。
そして第4章なのですが……ここで執筆を始めてから最初の苦難にぶち当たりました。
フィル達がアミューズメント施設に赴いてから先の展開が当初はそのままフィル達が騒動に巻き込まれる、的なものだったのですが……書きたいシーン(ボス撃破)はあってもそこまでどう展開を繋いでいくかが全く思いつかず、筆が止まってしまいました。
いくら考えてもろくな展開が思いつかず、こうなったらもうちょっと先でやる予定だったアルミナの戦闘をやってしまおう、という判断になりました。
なんか前半と後半で話が急に変わったな?と思った方が多かったんじゃないかと思いますが……まあ、そういうことです。
ちなみに2024年08月15日の活動報告でも色々とぶちまけております。
◆ 第5章、第6章
アリスリーチェの妹、そして物語上における明確な『敵』の登場。
おそらく本作品上における1,2を争う盛り上がり所になります。
ここらへんで完全にシリアルとバトルがメインにも侵食してくるようになりました。
そしてスクトさんという『敵』が登場したわけですが……例によって何故彼が敵対することになったのかはこの時点で碌に考えておりませんでした……
本当によくこんなんで作品完結させることが出来たなコイツ……と自分でも思っております……
それでもこの章が一番作者の筆が乗りに乗っていた所であり、一番書いてて楽しかった所になります。
この後は楽しくなかったという訳ではないのですが……この章の後あたりから「この作品ちゃんと終わらせること出来るのか……」という不安が付きまとうことになるのでした……
◆ 第7章、第8章、第9章
アリスリーチェの実家での一幕。
このエピソード3つに分ける必要あったか?と思われる方もいるかもですが……ぶっちゃけるとこの頃から執筆速度が落ち始め、早く続き書かないと読まれなくなってしまうかも、という不安から小分けにして投稿した、というだけだったりするんですよね……
ここら辺から「早く続き書かなきゃ……!」という強迫概念が顔を出し始めました。
◆ 第10章、第11章
イーラ登場&次の章への布石。
ここら辺はもう暗中模索というか……ここから先の物語展開どうしよう……!という不安と戦いながら執筆を続けていく日々が続くことになりました。
新キャラのイーラとかどんどん謎と世界観が膨らんでいくばかりでコレちゃんと回収できるのか!?と自分で自分に対して疑心暗鬼が広がっていくばかりでした……
イーラ自体は書いてて楽しいキャラでした。
◆ 第12章、第13章
スクト達との激突、最終章が近いことの予告。
なんか余りにも急な展開で打ち切り作品臭がした方もいると思いますが、ここら辺で作者もいい加減ライブ感で話を続けていくのも限界だと感じ、無理やりにでも物語を畳みに言った方がいいなと思った次第でした。
何より上で言っていたような不安と戦う日々が作者の精神衛生上あまりよろしくないと感じた為、ここで完結に舵を切り出しました。
一応ここまで書いていく中で今までの謎を回収して終わりに持っていく道筋はどうに考えたのですが……初めからちゃんと考えておけばよかったと若干……いやかなり後悔しておりました……
あと、あとがき①でも触れてましたが、5人の王子王女の設定は当初この5人で後継者争いが起きて、それがフィル達に巻き込まれていく……みたいな展開を考えていたのですが、結局使わず仕舞いになってしまいました。
なるべく伏線は回収したかったですけど、これに関しては「チェーホフの銃」になってしまったかもですね……
◆ 第14章、第15章
謎の解明回、スクトの過去話。そして最終章へ。
ここで一気にこれまでの謎や世界についての説明が行われました。
何度も言っている通り、ここら辺は8割以上後付けで構成されております……ホントよくここまでこじつけられたな……
スクトの過去については第6章の最後で何かあったというのを示唆した時から色々と考えておりました。
いや最初から考えておけよという話ですが……
◆ 最終章
物語完結!
という訳で……ようやくここまで来ることが出来たのでした。
最終章に入ってからも謎や伏線の回収が結構続いてしまいましたが、どうにかこうにか全て回収し切ることが出来たかなと思います。
……もし作者が見落としてた謎とかがあったらごめんなさい……
さて―――そんなこんなで1年9か月に渡り続いてきたこの作品ですが……いやーホントにほぼライブ感で突っ走ってたなぁと思う次第です……
次回作はもっとプロットを練ってから書こうと心に誓っております。
それでも、何だかんだで楽しかった思い出の方が多かったです!
各投稿サイト様で評価やコメントを受け取る度にこの作品を投稿してよかったと心から思えました!
改めまして、この作品を最後までお読みいただき、誠にありがとうございます!




