プロローグ
僕はルーファ・アルターデ・シュタイン。
みんなからはルーファと呼ばれている。
「ルーファぁー♪」
(こっ‥この声は…)
「何だよ…まだ朝だよ?」
「いーからっ!早く行くよー♪」
僕は引っ張られてぃった。
この子は僕の幼なじみのアシュレー・マルタ・ラリアールだ。
「っ‥ちょっと…何するんだよ、アシュレー!?」
「王様からの呼び出しよっ!」
「またなの‥?」
僕は無理矢理アシュレーに連れていかれた。
そして、僕とアシュレーはRune帝国の一番のお城、王様たちがいる所へ向かった。
「アシュレー、なぜ僕たちが呼ばれたんだ?」
「そんなの、私だって知らないわよ…。」
こんなことをずっと言いながら、僕たちはお城に着いた。
「やっと来てくれたか。」
「あ、はい。遅くなってすみませんっ。」
「大丈夫だ。まぁ、本題に入るとしよう。」
「はい。」
「で、話とは‥?」
「そのこと何だが…ついこないだ、アーカイドで大きな事件があったのは知ってるかね?」
アーカイドとは、この帝国のずっと北にある大きな街だ。
「は、はい。」
「それが、今日…また起こったらしい。」
「そうなんですかっ?」
「それも…今回は大変なことになってるらしい。もしかすると、この帝国まで来るかもしれないと。」
「止めなくては…」
「そうだ。そこで、君たちがこの帝国の代表としてアーカイドに行ってもらうことになったのだ。」
「そ、そうなんですかっ?!」
「急にで申し訳ないんだが…今日中には出発しなくてはならない。」
「でも、準備がまだ…」
「大丈夫だ。それは、もうしておる。」
「えっ?」
「それに、君たちだけではない。」
「そうなんですかっ?」
「僕も一緒に行きますよ。」
「カイルさん‥。」
「2人だけでは危険ですからね。」
カイルさんとは、王様の元に仕える人、カイル・ターニア・ライルソンさんである。
「武器もちゃんと用意していますよ。では、そろそろ行きましょうか。」
「あっ…あのっ!」
「どうしたんです?アシュレーさん。」
「一応…お母様たちにもこのことを告げたいんです!駄目…ですか?」
「そうですね。お二人共、きちんと挨拶してから出発しましょう。」
「やったぁ!ありがとうございます♪」
こうして、僕たちは一度、家に戻ることになった。
僕は家に入ってすぐに、お母様を呼んだ。
「ただいまー!ね、お母様…僕、王様にこの街の代表としてアーカイドに行くことになったんだ!」
タタタタタッ――――
お母様は走って来てくれた。
「ルーファ…そう、もうあなたはそんな年になったのね。」
「お母様‥。僕、頑張ってくるからね。」
「ええ…頑張ってきなさい。家のことは大丈夫だから…。」
「うん!ありがとう‥お母様。じゃ、行って来ます‥!」
「あっ‥ルーファ!ちょっと待ちなさい!」
「んっ??」
「はい、これ。私が大事にしていたお守り。」
「え‥いいの?」
「ええ。危険にあったとき…きっとこのお守りが助けてくれるわ。」
「お母様‥ありがとう!では、行って来ます!」
お母様は、笑顔で手を振って僕を送り出してくれた。
僕は、お母様を後に、王様のところへ急いだ!
「おーい!ルーファーっ!」
「ごめんごめんっ!遅くなっっちゃって。」
「いいですよ。ではそろそろ出発しなくては間に合いませんね。」
「カイルよ…必ず助けるのだよ。」
「はい、王様。では、行って参ります。」
僕たちは、こうしてRune帝国を出た。
ルーファとアシュレー、そして、カイルさんの3人は無事、アーカイドにたどり着けるのか!?