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──君臨──

 僕は世界誕生の瞬間を自分のことのように認識する。


 そうだ。


 僕、ロクトは現人神だ。


 辺りを見渡すと、僕は闘技場の中であった。



 敵はクロエ、死神デスシーン。


「みんな下がっていてくれ。あの権能はとても危険なんだ。スキルに触れたら死んでしまう」


 何せ彼女は触れたものに命を与えるか奪うことができる。


 僕は全員集まってくれているのはとても嬉しかったが、誰も死なせるわけにはいかない。


「ロクト、あいつの相手は頼む。しくじるなよ」


 アベルは僕の仲間たちの避難誘導を行う。



「いいえ、貴方たちにはみな死んでいただきます」


 瞬間、鎌がアベルたち目掛けて飛ぶ。


 まずい、間に合わない!


 そう思った時にはすでに燃え盛る刀で鎌を打ち払う少女の姿があった。


「スサノヲ……。貴方までこんな茶番に付き合うとは」


 ツモイの纏う炎は明らかに人間の放つものではなく、神気を放っていた。


「我はこのツモイという刀を酷く気に入っている。こいつを叩いたらどこまで伸びるか見てみたいのだ、お前ごときにくれてやるわけにもいくまい」


 どこからともなく重く荘厳で威厳溢れる声が響く。


 今の今まで気づけなかったが、ツモイもまた現人神だ。


 猛るような焔の量から、もはや彼らが安全なことは明白だった。


「そう。ツモイ、貴方はいずれ私の刀にしてあげるわ」


 デスシーンは凍てつく死のオーラを放ちながらツモイを睨むのをやめた。


「師匠、あとはお願いします」


 任せててくれ。


 ここで僕が死んだら誰も生きて帰れない。


 こういう戦いなら僕は責務をまっとうするまでだ。


「そっちこそ頼むよ、ツモイ」


「はい、どうかご武運を」


 リカンツちゃんを残し、他の仲間たちはみな撤退を始める。


 だが妹のグウェンは振り返る。


「お兄ちゃん、これを」


 グウェンは僕に剣を投げつける。


 それは原初の神ブラネウスが創世の時に持ち込んだ剣、原初の神の熱意(ブラネウシス・ハート)


 触れた瞬間、ようやく理解した。


 この剣は、神の盟約を破る愚か者が現れた時のための抑止の剣なのだ。


 リカンツちゃんがこの剣に吸われたのは、僕たちが一つとなり本来の権能の力を取り戻す機能。


 そう、リカンツちゃんのモンドワール家こそがブラネウスの分かたれた魔力。


「ロクト様、その聖剣を解放してください。今であればリカンツ様に危害を与えることなく本来の力を取り戻すことができるでしょう」


 僕はブラネウスの指示を信じ、力を解放する。


「ロクトくん、私もう大丈夫。自我も何もかも取り込まれたりはしないから。だからロクトくんも頑張って」


 リカンツちゃんは僕の傍に立つ。


 リカンツちゃんの魔力が聖剣に流れ込むと、力が漲るのを感じる。


 だが、かつてのようにリカンツちゃんが剣に完全に取り込まれることはなかった。


 理由は簡単だ。


「効果創造。この剣はリカンツちゃんを傷つけることなく力を引き出す」


──僕はついに神の力を理解した。






     *






ロクト


種族:現人神

ジョブ:創造士(オリジネーター)

ジョブレベル:EX


型:該当無し

LV.999999999999999999999999999

HP:999999999999999999999999999

MP:999999999999999999999999999

精神力:999999999999999999999999999

魔力:999999999999999999999999999

力:999999999999999999999999999

知力:999999999999999999999999999

防御力:999999999999999999999999999

魅力:999999999999999999999999999

素早さ:999999999999999999999999999

運:999999999999999999999999999


成長率

HP:EX

MP:EX

魔力:EX

力:EX

知力:EX

防御力:EX

魅力:EX

素早さ:EX

運:EX



スキル


*原初の剣術E Lv.1

権能分割、盟約により転生体の剣術は8000兆分の1の性能しか引き出すことができず、全力の斬撃で世界を破壊する程度である。


*大賢者の加護Lv.9

他者から付与された後天的パッシブスキル。本来使用できない魔術の使用を可能にし、体内の専用の回路を通すことで通常の魔法より展開を速める。


*名前をつけるLv.999999999999999999999999999

対象に名前をつけて編集リストに保存する。名前をつけられた対象は常に座標が表示され、性格、容姿、装備品、アジェンダ(行動優先順位)などを書き換えることができるようになる(ロックされた項目をアンロックするには、ジョブレベルをあげる必要がある)。編集リストは数に限りがない。


*叡智の囁きLv.EX

改造士の複雑な能力の仕様を即座に理解できる。

可能な範囲でスキルの与える影響を予測することもできるが、使用者の見て聞いて感じたこと、即ち経験則の範囲に限る。


*材質創造Lv.999999999999999999999999999

神は全てを生み出すことができる。


*ステータス創造Lv.999999999999999999999999999

自他のステータスを創造できる。


*アジェンダ創造Lv.999999999999999999999999999

神の声に抗うものなどいない。


*効果変更Lv.999999999999999999999999999

この世の概念は全て原初の神から生まれた。

全てが思いのままである。


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