表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

23/88

第23話 そして、芳醇な香りに胸をときめかせた

一撃。


 賢者リカンツちゃんの剣の一撃によって、ボス『イビルスライム』は倒され、僕達はあっさりと迷宮門へと戻ってきた。


 それに間髪入れず、各々の指輪からポイントのメニューが開かれ、加点の様子が表示される。



「本当に、倒せちゃった」


 リカンツちゃんは自分が剣の一撃で倒したという事実から驚きを隠せないでいた。


「リカンツちゃん、すごーい!」


 エリカはリカンツちゃんの手を強く握り健闘を称える。


「私も研鑽しなければ……」


 ツモイもリカンツちゃんを見ると、一人呟く。


「ううん、一番すごいのはロクトくんだよ。だってこんな力、私一人じゃ出せなかったよ」


 実際はリカンツちゃんのステータスがとても高かったからできた芸当なのだ、僕の能力が全てではないけどな。



 リカンツちゃんの言葉に釣られるように、アベルも僕の方を向く。


……むず痒いからやめてくれ。


「全くだ。こんなとんでもスキルを隠してたなんてな」


 この調子で駄弁られるのは恥ずかしいし、どこで聞かれているか分からない。


 再度釘を刺しておくか。


「僕のスキルはネタが割れると対処できてしまうかもしれない。だからこの能力については内密にな」


 みな、僕の提案に頷いてくれる。


 まあ、そうでなければ困るんだが。



「とにかく、付き合ってくれたお礼に約束は守るからね!」


 そうそう、エリカの一言で思い出した。


 僕は報酬についての話をしたかったのだ。


 僕が渇望するものはただ一つ。


「ああ、豪華なディナー、楽しみにしてるぜ」


 そう、栄養だ。



 実のところ、ここしばらくは硬いパンばかりでろくなものを口にしていない。


 ここ学園では生活に必要なあれこれまでもポイントで購入する。


 もちろん食料も例外ではなく、一文無しかつ負債を背負いし僕とリカンツちゃんは何も購入させてもらえないため無料の黒パンしか口にできていなかったのだ。


……僕だけならばまあいいが、豊満な胸のリカンツちゃんには滋養のある食事を摂取して欲しいと心から願っていたのだ。



 だから僕とエリカは『奢り』と『安全』を取引した。


「師匠! それならば私を頼れば良かったのですよ」


 ツモイはお役に立てたのにと言わんばかりの表情で僕に迫る。


「残念だけれど、それは悪手なんだな。だってツモイに貸しを作ってしまえばそれを言質にして修行を迫るだろ」


「ちっ」


 この弟子今舌打ちしたよね!?


 ともかく、愉快なお喋りはこの辺にして食堂へ向かおうか。


 実のところ、久しぶりにまともな食事なのでかなり楽しみなんだよな。


いつもお読みいただきありがとうございます、作者のなーまんぞうです。


閑話休題、本作はみなさまの感想をお待ちしております!


ブックマークや評価も嬉しいものですが、みなさまのお声もお聞かせ願いたい(よくばり)


私は好き勝手に書かせていただいておりますが、時として本作の魅力について読者様と近い距離感で語り合いたいと考えております!


あのキャラクターが好きだったor嫌いだった、設定に対する考察、ちょっと気になったことなど、もちろん何でも構いません。


お気軽に、気の置ける友人に送るラ〇ン感覚でお送りくださいませ!


私としましては感想をいただき、皆さまの声によりそって、今までを超える洗練された文章を書いていきたいと思っています!


私の成長のためにも、どうかお願いします……!


最後に、あとがきなどでボツ設定や没シナリオ、それの名残の設定なんかもぽつぽつ呟いていけたらな〜と思っています。


今後とも『追放剣士の改変無双』を今後ともよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ