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21/88

第21話★そして、僕は引き金を引いた

Sランクバカ アベル


種族:人間

ジョブ:銃射士(ガンスリンガー)

ジョブレベル2


型:普通

LV.12

HP:347

MP:300

魔力:170

力:110

知力:109

防御力:95

魅力:105

素早さ:137

運:140


成長率

HP:B

MP:C

魔力:B

力:C

知力:C

防御力:D

魅力:C

素早さ:B

運:B



スキル


*ガンカタEX:Lv.2

弓術のEXスキル。ただし弓は使えない。古代兵器エンシェントアーティファクト-タイプ:(ガン)の分解、改造、使用が可能となり、超高速の装填、射撃が可能となる。


*術式装填EX:Lv.3

魔鉱石から生成された薬莢に術式を込めることができる。


*術式解凍EX:Lv.2

薬莢に装填した術式を使用可能状態にし、古代兵器エンシェントアーティファクト-タイプ:(ガン)を用いることで射出することができる。ただし、初級魔術の使用以上に魔力を消費する。


*錬金術D:Lv.1

簡単な素材をやや質の高い仕上がりで錬金することができる。






     *






 アベルに『名前をつけ』てスキルを覗いてみたが、やはり銃に関するスキルばかりだ。


 それに術式展開、初級魔術を使う分には燃費が落ちるのか。


「いやいや、強さで言ったらお前もいい勝負じゃないか、ロクト」


 謙遜もいいところだろう。


 これだけのガンカタを披露しておいて、何を言ってるんだか。


「僕の肩の紋章が見えないのか? 戦闘力はE、初級魔術も使えないんじゃお話にならないだろ」


 僕は呆れ口調で答えた。


「けどまあ、バカでかい爆炎を起こすくらい造作もないんだろ?」


 なるほど、アベルは僕の入試試験の様子を丸々見ていたらしいな。


「まあ、そういうスキルはあるよ」


「それと、俺はお前が迷宮門から一人で出てくるところを見た。察するに攻略してきたけど、余裕でしたって感じだったぜ。なあ、本当は隠してるんだろ?」


 しまった、僕の能力がこんなにも早くバレてしまっていたとは。


 アベルは鋭いやつだ。


 僕は剣を抜刀し、アベルの首元へと叩きつける。



 瞬間、空気が凍りつく。


「おいおい、落ち着けって。流石の俺も深く詮索する気はないさ。ちょっとお前の職と能力が気になるだけだよ」


 そんな事を言いつつ、アベルは既に左手の早撃ちで防御術式を首に展開、右手の魔導拳銃で確実に脊髄を破壊できる位置に狙いを定め、既に術式を解凍していた。


……これだからアベルは油断ならない。


 だからこそ、このヘラヘラとした男の目を覚まさせるには、剣を首元に叩きつけるくらいで丁度いいのだ。


 しかし、能力を隠しておくのはもう限界だろう。


 幸いにも、見ている人はそれなりに信頼できるメンツだ。


 僕とアベル以外は心配そうにこちらを見つめているし、ここは見せてしまうしかない。



「いいよ、見せてやるよ。じゃあまずは初めに、()()()()()()()()()()()()()()


 僕はアベルに手を差し出す。


「いやいや、これは俺の得物だ。そうやすやすと渡せないんだよ」


 だが、次第にアベルの顔は青ざめていく。


 なぜなら、既にアベルの手によって僕の手に拳銃は渡されているのだから。


「ああ、そうか、そうだよな」



 それもそのはず、僕は相手の行動を操作するスキル、『アジェンダ変更』によってアベルに命じたのだ、逆らえるわけがない。


 そしてその銃口を、僕のこめかみにあてがう。


「ちょ、ロクトくん!」


「おいおい、待てよ、そいつはまずい!」


「師匠!」


「ロクトくん、それはダメだよ!」


 みなが戦慄している。


 なら、早いところ能力を見せて安心させないとな。


「大丈夫だよ、だって、今から『何も起きない』んだから」


 僕は引き金をかちゃりと引く。



 

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