表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
過ぎ去る日々の物語  作者: 海月 アリア
ダークエンジェル~森里幸枝~
2/7

ダークエンジェル

ステンドガラスから夕日がチラチラと踊るように差し込んでいる。

動物の健康管理、餌の量

これだけでもこの時間だ

気ままにのんびりしていた時間には動物愛護の仕事も出来たがいそがしくては無理だ。

今、いる子達の引取り手ついたらもう辞めるしかないな

幸枝は固まった体を伸ばしてそう思った

机の隣にあるベッドをみる

手作りのパッチワークのカバーのかかったベッド

その横の壁には金髪の男の写真とドレス姿の女性がならぶ写真がある

あのころは自由だった

帰りたいとは思わないが

どこかであの世界が恋しい自分がいた。


いつの日か両親は見てくれなくなった。

中学生の娘が夜中にいなくてもきにしない

家に帰ると一週間ぶんのお金がおかれている

そんな日々だから

仕事をしているほうが幸せだ

年齢をいつわり夜の仕事をした

またあの人遊んでるんだ

金髪にミニスカートの女性が遠くにいる

ビルのいっかくにきえる

母親はホストにおぼれている

幸枝は気づいていたが無関心だ

母も幸枝を見てもなんとも思わないだろう

娘がなにをしてようと彼女は関係ないのだ

生きて行ける金を与えとけばいいと思っている

家族より仕事が大切な父もどこかで仕事してから遊んでいるのだろう

「ツキチャンお待たせゴメンね待たせて。」

茶髪で耳にピアスをしている男は客だ。

男を連れ幸枝は都会のネオンの中に消えていった。

あちこちさ迷って

サチは自分の居場所を探していた

出会い系サイトに登録すれば男はおもしろいぐらい寄ってくる

生きていくうえには困らなかった


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ