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74:時間稼ぎ

 狼人族の族長、グレイ・ウルフロード。

 5年前に起きた『エルトリア姫襲撃事件』の首謀者でもある。


 グレイは今、制圧したクワティエロの市長官邸で軍議を行っていた。

 まだ早朝だが、人手不足のせいで、ゆっくり休んでもいられない。


 軍議には、『エルトリア姫襲撃事件』の実行犯であるチャイゲダなどの実力者も参加している。


 1つの議題に区切りがついたとき、会議室の扉が勢いよく開かれた。

 慌てて飛び込んでくる若い狼人。


 「グレイ様、大変ですっ!」


 何名かが無作法を咎めようとしたが、グレイがそれを手で制した。

 要件を聞くのが先だ。


 「どうした?」

 「13番倉庫の陸戦艇が動きはじめました!」


 グレイはその報告を聞いて、接収したまま放置していた陸戦艇の存在を思い出した。


 「誰が動かしている?」


 問いかけながらも、こういう『遊び』を仕出かしそうな部下の顔を思い浮かべるグレイ。

 おそらく若手の誰かだろう。

 忙しいときに無駄な騒動を起こさないでほしい。

 そう思って、思わず溜息を吐いた。


 「わかりません。異変を確認して、すぐに報告に来ましたので」

 「そうか、よく知らせてくれた。陸戦艇はどう動いていた?」


 倉庫から出て街中を荒らされると流石に困る。

 『遊び』で済まなくなったら、罰を与える必要があるだろう。

 若手のやることだから、あまり手酷い罰は与えたくないのだが……。

 そんなことを考えていたグレイだったが、現実はさらに深刻だった。


 「街道側の倉庫の扉を突き破り、そのまま西へと進路を向けていました」


 街道を西。

 そう聞いた瞬間、グレイの顔つきが鋭く変わった。

 クワティエロの西は王国領だ。

 人間が陸戦艇を動かしている可能性が高い。

 もし人手不足の街の内情を知られたなら、絶対に逃がすわけにはいかない。


 「すぐに追っ手をかけろっ! 犯人を生かして捕らえる必要はない、殺せっ! チャイゲダ、お前も行け、絶対に逃がすなっ!」

 「はい!」


 チャイゲダが数名を引き連れて会議室を出ていく。

 それと入れ違いに再び別の狼人が駆け込んできた。


 「グレイ様っ!」


 また問題か。


 「今度はなんだ!?」


 思わずイラだった声を出してしまうグレイ。


 「人間の小娘どもが逃げ出しました!」

 「それは昨日も聞いた」


 グレイは大した問題ではなかったことに、少しだけ気を落ち着けた。

 昨日の内に、捕虜の5人が逃亡したことは報告を受けている。

 その捜査にはグロッゲたちを追っ手に出した。

 戻りが遅いが、それは仕方がない。

 当面は報告待ちである。


 そう思って気を抜いたグレイだったが、続く言葉で再び目を鋭くした。


 「いえ、逃げ出したのは残っていた小娘どもです!」

 「なに? 見張りはどうしたっ!?」


 嫌な予感がする。


 逃げ出した捕虜。

 捜査から戻らないグロッゲたち。

 無断で動き出した陸戦艇。

 偶然なわけがない。


 「夜番をしていたハイネとチャロが、ふ、2人とも死体で発見されました!」

 「なんだとっ!?」


 会議室に、グレイの怒気を孕んだ声が響いた。



 陸戦艇。


 読んで字のごとく、陸で戦うための船だ。

 大きさは巨大帆船と同じくらいある。

 かなり大きい。


 旧来の陸戦艇は海上船のような流線形ではなく、直角な箱型をしていた。

 だが新型の陸戦艇は、外観までもが普通の船と似ている。

 フネア曰く、空気抵抗の問題らしい。

 旧来の陸戦艇は大型の地竜に船艇を引かせて移動していたのだが、新型は帆に風を受けて走る。

 その都合のようだ。


 レインたちは新型の陸戦艇に乗り込み、徐行用の外輪を回して倉庫の外に出た。

 倉庫の中では広さが足りなかったので、まだ帆は張っていない。


 外輪は魔術を使うことで、人力でも動かすことができた。

 だがあくまで徐行用なので、速度は遅い。

 それに消費する魔力量もかなり多い。

 このまま外輪だけで逃げ切ることは不可能。


 街道へ出てトーレの街がある西へと進路を向けたが、すでに獣人たちには気付かれてしまっている。

 逃げ切るために速度を上げなければならない。

 すぐにでも帆を張るべきだ。


 だがフネアが苦々し気に言った。


 「帆の準備にはもう少し時間がかかります」


 帆を張る作業が遅々として進まない。

 フネア以外の少女たちが陸戦艇に乗るのは初めて経験だ。

 だから知識が足りず、準備に手間取っているのだ。

 フネアが中心になって作業をしているが、思うようにいっていない。


 甲板から後方を見下ろすと、追っ手の獣人たちが間近に迫っているのが見えた。

 このままではすぐに追いつかれるだろう。


 「僕が時間を稼ぎます。フネアさんたちは、その間に帆の準備をお願いします!」

 「はい! レインさま、ご武運を!」


 フネアに見送られ、船の中を通り後部へと向かうレイン。

 その後ろにはエルトリアが続く。


 「レイ君、わたくしも援護したします!」


 決定事項のように告げるエルトリア。


 レインは、エルトリアに危ないことをしてほしくないと思った。

 だが問答している暇はない。

 それに現状では少しでも戦力がほしい。

 エルトリアの援護は強力だ。


 「よろしくお願いします、エルトリア様」


 レインは絶対にエルトリアを守りきると心に誓った。

 例え、フネアたちを見捨てることになっても……。


 そう考えたとき、過去の『遠征訓練』で、常にエルトリアを優先し続けたイヴセンティアの気持を少しだけ知ることができた。



 後部扉から外へと出たレインとエルトリア。

 陸戦艇は外輪を使いのろのろと動いている、歩く方が速いくらいだ。


 そこに迫りくる獣人たちの追っ手。

 レインが剣を構えた。

 接触まであと10秒ほどの距離。


 そのとき、エルトリアが炎弾を放った。


 それは子供の頃のような、殺傷力の低い炎弾ではない。

 スキル効果により必殺の威力を持った、超高温の炎弾だ。

 それを高速で放ったのだ。


 炎弾は先頭を走る獣人の付近に着弾した。


 ――ズ、ガアアアアンッ!


 爆発音が轟き、風圧で何人かの獣人が吹き飛んだ。


 あまりの威力に、怯む獣人たち。


 だが、エルトリアの攻撃魔術は終わらない。

 同時に複数の魔術陣を制御し、まるで弾幕のように炎弾をばら撒いていく。


 炎弾が着弾するたびに立ち昇る業火。

 耳を裂く轟音。

 吹き荒れる熱風。


 爆風を受けた獣人たちは手足を失い。

 全身が焼け焦げ。

 やがて炭になった。


 無数に転がる死体。

 立ち昇る悲鳴。

 血肉の焼ける臭い。


 まさに地獄。


 獣人たちは狂乱におちいった。


 「ひいいいっ、な、なんだこの炎は!??」

 「腕が、俺の腕がああああああっ!?」

 「い、いやだ、死にたくなぎゃあああああついいいいいっ!?」


 獣人たちは逃げ惑い、誰も陸戦艇に近付けない。


 それでもエルトリアの炎撃は終わらない。

 石畳の街道はすでにボロボロだ。


 高笑いを上げるエルトリア。


 「あーはっはっはっ! すごいです! 今のわたくしは、『狼殺しの王女』エルトリアですっ!」


 ちょっとオーファの武勇に憧れているので、肩書を真似している。

 そこだけ見れば微笑ましいのだが、やっていることは全く微笑ましくない。

 狂ったように魔術を放ち、たった1人で地獄を創り上げている。


 「エ、エルトリア様……」


 レインもほんの少しだけ引いてしまいそうになった。

 とはいえ大好きなエルトリアのことなので、これくらいで引いたりはしない。

 ちょっと顔が引きつっているだけだ。


 エルトリアは今まで、魔術系スキルを持たない状態で、スキル鑑定の技術を磨いてきた。

 スキル無しの状態で、遠距離鑑定という高難度魔術を使いこなすほどに至った。

 つまりスキル無しの状態で、すでに一流魔術師並みの魔力操作技術だったということだ。

 並大抵の努力量ではない。


 そして今は魔術系スキルを持っている。


 『魔力強化』

 『魔力量上昇』

 『魔攻力上昇』


 この3つのスキルを得たエルトリアは、まさに水を得た魚。


 魔術系スキルは身体強化系に比べると珍しいスキルだ。

 普通は1つでもあれば御の字。

 それが3つもあるのだ。

 湧き上がる魔力に、全能感を覚えてしまうのも仕方がない。


 「あーはっはっはっ! わたくしがっ、このわたくしが、レイ君を幸せにしてあげるんです! 邪魔者は、死になさいっ!」


 いつもは静かな街道に、高笑いと業火と悲鳴が上がったのだった。



 チャイゲダは目の前で起こった惨状に目を覆いたくなった。

 自身は後方にいたので無事だったが、多くの仲間がやられてしまった。


 前列を駆けていた仲間は、ほぼ全滅。

 一応、後方の仲間は軽傷で済んでいるが、控えめに表現しても大被害だ。

 しかもそれをしたのは、たった1人の人間である。


 銀の髪。

 碧い瞳。


 チャイゲダはその特徴を持った人間を知っていた。

 人間の王女、エルトリアだ。

 昔見た姿より成長しているが、間違いないだろう。


 こんな場所にいる理由はわからないが、此処で会ったが百年目。

 必ず捕まえる。

 いや、殺してやる。


 例の強敵、『赤い悪魔』は見当たらない。

 近接戦闘に持ち込めば、身体能力に勝る自分の勝ちだ。


 チャイゲダはそう考え、魔術で弾幕を張っているエルトリアを見据えた。


 複数の魔術陣を制御し、次々と炎弾を打ち込んでくる。

 威力、精度、速度、誘導性、連射性、射程距離、弾幕密度。

 どれを取っても脅威だ。


 種族的に魔術が苦手な狼人では、対抗魔術も、打消魔術も、反射魔術も間に合わない。

 爆発の威力がありすぎて、身体能力を活かした回避もできない。

 ギリギリで身を躱しても、風圧で吹き飛ばされてしまい、意味がない。

 最早、負傷した仲間が焼かれていくのを、遠巻きに見ていることしかできない。


 ぎっ。


 歯噛みをするチャイゲダ。


 そのとき、エルトリアが不意にひざをついた。


 「ほええ?」


 自分でも驚いている様子。


 魔力切れだ。


 それに気が付いた瞬間、チャイゲダは猛然と駆けた。

 瞬く間に距離を詰め、愛用の八卦刀を抜く。


 殺す。


 あと一足で剣が届く。

 しかし、その瞬間に黒髪の人間が割り込んできた。

 早い。

 だが、いまさら止まれない。

 構わず斬りかかる。


 ――ギイィンッ!


 黒髪の人間に、綺麗に防がれてしまった。


 「ちぃっ!」


 思わず舌を打つチャイゲダ。

 かなりの技量だ。

 身体能力も高い。

 手練れなのは間違いないだろう。


 チャイゲダがそう判断すると同時に、エルトリアが叫んだ。


 「レイ君、スキル数7、内、戦闘系5! 強敵ですっ! 『腕力上昇』、『瞬発力強化』、『持久力上昇』、『反射神経強化』、『動体視力上昇』です!」


 チャイゲダはいきなり自分のスキルを言い当てられたことに驚愕した。

 一応、遠距離鑑定という技術があることは知っている。

 だが激しく動き回る戦闘中に、実際にスキル鑑定をされるとは思ってもみなかった。


 一方の黒髪はエルトリアの言葉に頷くと、剣に紫電を走らせ、手に炎を纏わせた。

 すかさず踏み込んでくる。


 「はああああッ!」


 迫る剣撃。

 やはり速い。


 嫌な予感がしたチャイゲダは黒髪の攻撃を剣で受けずに、身を引いて躱した。


 チャイゲダの目の前を通り過ぎる剣先。

 一拍遅れて風切り音が鳴り、紫電が舞う。


 今だ!


 そう思い、チャイゲダは反撃に出ようとした。

 だが黒髪が、さらに一歩踏み込んできた。


 肉薄する2人。

 近過ぎる。

 剣の間合いではない。

 特にチャイゲダの八卦刀では長さがあり過ぎて、近い間合いでは戦えない。


 「くっ」


 歯噛みをするチャイゲダに、黒髪が肉弾戦を仕掛けてきた。


 「でやッ!」


 腹を狙った掌底。

 内臓破壊の攻撃。


 チャイゲダはなんとかそれを避け、距離を取ると同時に斬撃を放った。

 攻守一体の磨き抜かれた戦技。


 だが、


 ――ガィン!


 あっさりと黒髪に防がれてしまう。


 再び迫る、黒髪の剣撃。

 チャイゲダは、卓越した動体視力と反射神経を持ってそれを躱そうとした。

 研ぎ澄まされた集中力。

 ゆっくりと引き伸ばされたような感覚の中、眼前を通り抜けていく、黒髪の剣先。


 その瞬間、


 ――バチイィンッ!


 黒髪の紫電が弾け、チャイゲダの身体に痛みが走った。


 「ぐあっ!??」


 なんだ?

 それを理解するより早く、黒髪の掌底が迫る。

 炎を纏った一撃。


 チャイゲダは後ろに下がり間一髪、それを避けた。

 だが直後、掌底の炎が爆ぜた。

 その炎までは避けられない。

 爆炎に身体が焼かれ、激しい痛みが走る。

 

 それでも黒髪の攻撃は終わらない。


 「でやあああああッ!」


 次々と繰り出される攻撃。

 全てが必殺の威力を秘めている。


 チャイゲダは辛うじて致命傷を避けているが、少しずつ傷が増えていく。

 じり貧だ。

 このままでは殺される。

 だが身を引こうにも、黒髪がすかさず間合いを詰めてくる。

 押すことも引くこともできない。


 「くおおっ!」


 チャイゲダは堪らず、剣で斬撃を受け止めた。


 ――ズガアアンッ!


 まるで雷を受けたかのような衝撃。

 手が痺れ、剣が宙へと弾き飛ばされた。


 続けて眼前に迫る追撃。

 黒髪の剣。


 「やあああああッ!」


 死ぬ。


 直感でそう悟ったチャイゲダは、咄嗟に腕で頭を守り、身をかがめた。


 ――ビシュッ!


 短い音。

 腕を通り抜ける衝撃。


 生きている?


 次の瞬間チャイゲダが目にしたものは、宙を舞う、自身の腕だった。



 「ぐああああああっ!??」


 血が溢れる腕を抑え、苦悶の声を上げる獣人。

 とどめを刺すためにレインが動く。


 だがそれを、エルトリアが止めた。


 「レイ君、待ってください!」

 「エルトリア様、ですが――」

 「殺す必要はありません。生かしたまま、向こうへ飛ばしてください!」


 さっきまで嬉々として獣人を焼き払っていた人物の言葉とは思えない台詞だが、レインにはエルトリアの言葉の意図がわかった。


 すなわち、このまま殺してしまうよりも、生かしたままの方が、敵軍にとっては痛手だということだ。


 死体ならば、戦闘が終わるまで放置すればいい。

 だが味方の負傷兵を放置するわけにはいかない。

 もし負傷兵を放置すれば、軍の士気が大幅に下がってしまう。

 士気の低下は、そのまま戦力の低下につながる。

 だから負傷兵を放置することはできないはずだ。

 そして負傷兵を助けるのは楽なことではない。

 負傷兵を後方へ輸送するためにも、治療をするためにも、人員が必要になる。

 人手不足の獣人にとって、それは痛手だろう。


 敵の足止めが目的の今は、殺すよりも怪我で留めた方が効果的だ。


 「わかりました、エルトリア様」


 言うや否や、レインは脚に風を纏わせ、負傷した獣人を敵の方へと蹴り飛ばした。


 「がふっ!?」


 受け身も取れず、地面を転がる獣人。

 そこに他の獣人たちが駆け寄る。


 「チャイゲダさんがやられたぞ! 後方へ運べ!」

 「急げ、出血と火傷が酷い! 打撲もだ!」

 「すぐに止血しろ!」


 2人がかりで担いで、後方へと走っていった。

 1人を負傷させるだけで3人減らせるのだから、殺すよりも効率的だ。


 レインはその後も負傷兵を作るために、近づいて来る獣人の腕を斬り落としていった。

 最初のエルトリアの弾幕で怖気づいている獣人たちの攻撃は散発的だ。

 対処は容易。

 1人、2人と負傷させていく。


 獣人たちは次々と仲間の腕が斬られることに、危機感を覚え始めた。


 「なんだあの黒いヤツはっ!?」

 「腕だけを狙ってやがるっ!」

 「に、逃げるか?」


 何人かの獣人が及び腰になった。

 気持ちは逃げることに向いている。

 だが最初の炎弾とチャイゲダが負傷したことで指揮できる者を失い、撤退することができない。

 勝手に逃げ出せば敵前逃亡になってしまう。

 敵前逃亡は、普通の軍ならば死罪だ。

 族長グレイは仲間には寛容だが、だからこそ迷惑をかけたくない。

 逃げることに二の足を踏む獣人たち。


 「はぁ……はぁ……」


 一方のレインも体力と魔力の限界が近くなっていた。

 だが当然、こちらも撤退はできない。


 お互いに引くことができず、泥沼状態だ。


 そのとき陸戦艇の甲板からフネアの声がかかった。


 「レインさま、いけますっ! 掴まってください!」


 そう言いながら、ロープが投げ落とされる。


 「エルトリア様!」

 「はい、レイ君!」


 レインはエルトリアに自分の身体へとしがみ付いてもらい、ロープに掴まった。

 2人分の体重を支えてロープを上るくらい、今のレインには容易い。


 「皆さん、やってくださいっ!」


 フネアの号令。


 「「「はいっ!」」」


 一斉に風の魔術を発動する少女たち。

 スキルで底上げされた魔術で、帆に風を当てる。


 ぐんぐん船足を上げ加速していく陸戦艇。

 理論上の最大船速は、優に馬車の5倍を超える。


 最早、獣人たちに追撃の意思はなかった。

◆あとがき


レイン君が対人地雷みたいになってます(・ω・`)


地雷が悪魔の兵器と言われる主な理由は3つ。

残虐性、残存性、無差別性です。


今回のレイン君は残虐ですけど、残存性も無差別性もないから許してね(・人・`)


ちなみに作者の祖父は、戦争で利き腕を失くしております。

その後の人生が幸せだったかどうかは本人にしかわからないので、それについてはなんとも言いません。

ですが孫に囲まれて老衰で死ぬまで人生を謳歌していたので、世間的には良い人生だったようです(葬式にきた祖父の戦友がそう言ってました)。

片腕でも免許を取ってMT車の運転などもしていましたし、器用に麻雀も楽しんでました。

今回レイン君に腕を斬られたオオカミさんも、きっと良い人生を送れることでしょう。




で、なんだか色々と解決してない上にバタバタと駆け足気味ですけど次回で三章を終えて、次々回から四章に入っていきます。

(四章で序盤終了ってイメージです)

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