40:美しい生脚を
本日2話目の投稿です
※注意、ちょっとだけエッチな内容を含みます
レインの目の前にはイヴセンティアが座っている。
今のイヴセンティアは、上半身にしか衣服を身に着けていない。
下半身は下着だけだ。
恥ずかしそうに上着の裾を引っ張り、必死に下着を隠そうとしている。
下着は辛うじて隠せているが、すらりと伸びた白い脚はまったく隠せていない。
もじもじと内ももを擦り合わせて照れるその姿は、とても扇情的である。
ごくり。
レインは思わず生唾を飲み込んでしまった。
だが、浮かびかけた妙な感情を吹き飛ばすために、慌てて治療を開始することにした。
「ま、まずは毒を吸い出します」
「う、うむ、たのむ」
レインは、イヴセンティアの白くて綺麗な脚にそっと顔を寄せた。
ヘビに噛まれた傷口。
今のところ、腫れていないようだ。
――ちゅう。
そっと傷口に唇を当て、毒を吸い出し、地面へと吐き出す。
それを何度か繰り返す。
「ちゅぅぅぅぅぅ、ぺっ!」
イヴセンティアは、レインが自分の内ももを吸っている光景に、感触に、なぜか背筋がぞくぞくした。
これはただの治療行為。
そう思ってみても、何度も繰り返して吸われているうちに、もっと激しく吸って欲しくなった。
レインは礼儀正しい、よくできた後輩だ。
自分を先輩と呼び、いつも慕ってくれる。
最近は以前より親しくなってきたと思う。
よく笑顔を見せてくれるようになった。
今日も村で過ごしているとき、お互いによく笑った。
おっかなびっくり家畜を撫でたり、畑を見学したり。
楽しい時間だった。
レインは後輩であると同時に友達でもある。
友達になってくれというお願いを、快く受けてくれた。
自分が心を許せる、唯一の友達かもしれない。
自分の心労を察し、いつも慮ってくれる。
ひたむきで真面目な後輩。
思いやりがあって優しい年下の友達。
そのレインが、自分の太ももに唇を付け、激しく吸い付いている。
ちゅぅぅぅぅぅ――。
「んくっ」
イヴセンティアの口から、声が漏れた。
必死に自分の太ももに吸い付くレインに、愛おしさが増す。
ああ、もっと、もっと激しく――。
悶々とした感情が強くなってきたところで、レインの顔が内ももから離れた。
やめないで、とは言えない。
レインは水筒の水で軽く口をすすぐと、次の治療の工程に移った。
「先輩、次に魔術で熱を加えますが、我慢してください」
「はぁ……はぁ……う、うむ」
レインはイヴセンティアの様子に焦りを感じていた。
頬が赤くなって、息が荒い。
しっとりと汗ばみ、体温も心なしか高くなっている気がする。
もしかしたら、毒が回り始めているのかもしれない。
そんなふうに思った。
他にもイヴセンティアからは心配な症状が見える。
どうも注意力が散漫になってしまっているようなのだ。
さっきまではしっかりと下着を隠せていたのに、今は無防備に、黒い下着が見えてしまっている。
凝った意匠のちょっと透けた大人っぽい下着だ。
もしかしたら、すでに下着を隠す余裕すら残っていないのかもしれない。
そう思うとレインの焦りは否応にも増した。
治療を躊躇している場合ではない。
「いきます」
レインは右手を傷口に当て、魔術を発動し、傷口に熱を加えた。
やけどするかしないかの、ぎりぎりの熱だ。
ヘビ毒の多くはタンパク質でできている。
だから、熱を加えれば破壊できる。
卵や肉が熱で変質するのと同じ原理。
以前、ルイズに教わったことだ。
生兵法は怪我の基だが、現状、できることは他にない。
「あ、あついっ」
「少しだけ我慢してください」
レインはイヴセンティアの脚を、魔術を使っていない方の腕で、抱きかかえた。
熱から逃れようと、脚が動き回らないようにするためだ。
イヴセンティアの脚は引き締まっているが、柔らかくてすべすべしている。
最高の触り心地だ。
しかし、そんなことを気にしている場合ではない。
中途半端に熱を加えてしまうと、血流が良くなって、逆に毒が広まってしまう。
気を抜いて、熱を緩めるわけにはいかない。
やけどしそうなほどの熱。
熱くないわけがない。
辛く苦しいに決まっている。
しかし、温度を下げるわけにはいかないのだ。
レインは心を鬼にして、イヴセンティアの内ももを熱っした。
自身の手も、魔術の影響でじんじんと熱い。
だが、イヴセンティアのためを思えば我慢できる。
ちらりとイヴセンティアの顔に視線をやった。
傷口を熱されているのに、なぜかちょっと嬉しそうな表情だ。
流石、我慢強い。
とレインは感心した。
◇
熱を加え始めてから15分ほど経って、レインの手が傷口から離れた。
イヴセンティアの内ももは、少し赤くなってしまっている。
「イヴ先輩、後は粉末薬と治療魔術で患部を癒します」
「ふぅ……ふぅ……ん、たのむ」
レインは小物入れから粉末薬を取り出した。
原料は薬草や海藻。
水と混ぜると潤滑性と消毒効果が高まるように調合した、レインの特性薬だ。
レインは粉末薬を手に乗せ、魔術で出した水と混ぜこんだ。
水に溶けた粉末薬が、無色透明のぬるぬるへと変わっていく。
さらにそのぬるぬるに熱を加えて、人肌ほどに温める。
ねちゃねちゃと音が鳴るまで手の中で捏ねて準備完了だ。
「いきます」
レインは両手で、イヴセンティアの太ももにぬちゃりと薬を塗りつけた。
そして、内もも全体を優しく撫でるように、ぬるぬると薬をのばしていく。
「んふ……、ぁん」
薬が広がると、噛まれた傷口はすぐに完治した。
だが、身体が火照っているせいか、太ももはほんのりと赤く染まったままだ。
レインは、毒のせいでイヴセンティアの身体が火照っているのではないかと思い、心配になった。
なので、治療魔術を併用しながら、より入念に、揉みこむように薬を塗り込んでいく。
「イヴ先輩、身体に異常はありませんか?」
「……だ、だいじょうぶだ、……んっ、つ、つづけて、くれ」
ひざの辺りから太ももの付け根まで、塗り残しがないように下から上へ、上から下へと、何度も手を往復させる。
にゅるにゅる。
内ももだけではなく、太もも全体を撫でまわすように薬を塗る。
ねちゃねちゃ。
単純に撫でるだけではなく、より薬が浸透するように、指をくにゅくにゅと動かし、太もも全体を揉みしごくような動きも加える。
むにゅむにゅ。
レインはあまりにも触り心地の良いイヴセンティアの太ももに、何度か本来の目的を忘れてしまいそうになった。
だがその度に、変なことを考えないように理性を働かせた。
これは治療行為なのだ。
昼間、イヴセンティアは「期待しているぞ」と言ってくれた。
その気持ちを裏切るわけにはいかない。
イヴセンティアはいつも凛々しく真面目な女性だ。
美しく、学院の男子たちにも人気の先輩だ。
すでに騎士としての資格を持つ、尊敬できる年上の友達だ。
そんな相手に、邪な感情など抱いてはいけない。
例え視線の先に、艶めかしい生足があろうが。
少し大胆な黒い下着が目に入ろうが。
蕩けたような色っぽい顔で見つめられようが。
不埒な考えなど抱いてはいけない。
絶対にそんな感情は持ってはいけない。
「先輩、痛みは引いてきましたか?」
「あ、ああ。はぁ……はぁ……。んくっ」
痛みなどとっくの昔にない。
イヴセンティアはレインの治療が気持ちよすぎて、頭がどうにかなってしまいそうだった。
治療がこんなに気持ちがいいなんて、想像もしてなかった。
ぬるぬるの薬は、もちろん気持ちいい。
だがそれ以上に気持ちいいのは、レインが治療魔術を使うたびに流れ込んでくる魔力だ。
相性がよすぎる。
過去に使用人の女性に治療してもらったときとは全然違う。
レイン以外に治療魔術を使われても、なにかを感じたことはない。
なのに、レインに触られながら魔力を流されると、そこから快感の波が押し寄せてくる。
こんなに相性がいい相手なんて、世界中探しても他にいるわけがない。
もっと触って欲しい。
脚だけじゃ物足りない。
身体中を、ねちゃねちゃに触り倒して欲しい。
あちこち激しく揉みしだいて欲しい。
全身がぬるぬるになるまで撫でまわして欲しい。
そして――。
「ねえ、イヴ?」
オーファが突然、イヴセンティアに耳打ちしてきた。
かなり小声だから、レインには聞こえていないようだ。
内緒話だろうか。
イヴセンティアが目線を向けると、オーファが感情の抜けた顔で囁いた。
「……なんで、そんなエッチなパンツをはいてるの?」
予想していなかったオーファの問いに、イヴセンティアは、ビクッと身体を震わせた。
その震えに反応したのはレインだった。
ちらりと顔を上げる。
「イヴ先輩?」
もしかしたら痛いのを我慢しているのだろうか。
それを見極めようと、イヴセンティアの目をじっと見つめる。
「な、なんでも――、ひぁんっ、なんでもないっ!」
動揺したことで気が抜け、変な声を声が出てしまうイヴセンティア。
「辛いなら、我慢せずに言ってくださいね?」
「あ、ああ」
心配してくれるレインに罪悪感を覚えてしまうが、本当のことは言えない。
レインの黒い瞳が、まっすぐに見つめてくる。
その間も太ももを治療する手は動き続けている。
優しく、それでいて激しく、太ももをぬるぬるとしごいている。
レインに見つめられながらの治療は、この上なく気持ちがいい。
ごくり。
イヴセンティアは生唾を飲み込んだ。
もっとこのまま続けて欲しい。
ずっと見つめ合っていたい。
心の底からそう思った。
だが、レインの視線はすぐに太ももへと戻ってしまった。
――カチャ。
オーファの鞘から、金属音が鳴った。
イヴセンティアの心臓がどきりと跳ねる。
自分にはオーファの剣を防ぐことは不可能だ。
斬られたら死ぬ。
内心で慌てるイヴセンティアに、オーファが耳打ちする。
「……レイを誘惑するの? そのために、そんなエッチなパンツを?」
イヴセンティアは慌てて首を振った。
違う、誤解だ。
確かに普段はこんなきわどい下着なんて穿かない。
でも、別にレインを誘惑しようと思ったわけじゃない。
これはただ、レインに――。
ふぅぅぅぅ――。
思考が錯乱しかけたイヴセンティアの耳に、オーファの息が吹きかけられた。
驚くよりも先に、背中の辺りがぞくぞくとして、全身の力が抜ける。
なぜ耳に息が吹きかけられたのか意味がわからず。
イヴセンティアの思考はさらに混乱した。
なぜ耳に息を。
この行為になんの意味がある。
わからない。
とにかく早くオーファに言い訳をしなければ。
そう思うのに、なにも言葉が出てこない。
太ももをぬるぬると揉みしごかれながらでは、上手く考えられない。
そんなイヴセンティアの耳に、
ふぅぅぅぅ――。
再び息が吹きかけられた。
ぞくぞくと震える背筋。
なおさら混乱する思考。
そのとき、ふと1つの言葉を思い出した。
『お耳ふぅふぅの刑』
イヴセンティアは、これこそがその刑に違いないと確信した。
そしてレインが、『お耳ふぅふぅの刑』は『お仕置き』だと言っていたことを思い出した。
つまり自分は今、『お仕置き』をされているということだ。
いったいなぜ?
騎士の資格を得た身でありながら、たかがヘビ如きに負傷させられたから。
後輩の男の子と会う日に、わざわざ際どい下着を選んで着けてきたから。
治療を受けているだけなのに、気持ちよくなってしまっているから。
遠征訓練のとき、何度もレインを見捨てたから。
そうだ、理由は沢山ある。
自分はお仕置きされて当然の人間なんだ。
イヴセンティアは鈍った頭でそう考えた。
ちなみに、オーファには『お耳ふぅふぅの刑』を執行しているつもりも、『お仕置き』しているつもりもない。
ただ、イヴセンティアを冷静にさせようと思っただけだ。
混乱していたようなので、落ち着けてやろうと思い、耳に息を吹きかけてみたのだ。
完全に逆効果だったが。
不意にレインが、太ももの付け根辺りを、くいっと親指で押し込んだ。
「ひぁんっ」
「もう少しです、我慢してください」
レインがイヴセンティアの太ももにある魔力路――体内の魔力の通り道――を指で押しながら刺激していく。
太ももの付け根辺りを重点的に、ぐいぐい、と攻める。
薬をイヴセンティア自身の魔力と馴染ませるためだ。
その間も治療魔術は欠かさず、しっかりと魔力を流し込む。
「ひあっ、こ、これが、お仕置き、ああんっ」
イヴセンティアの身体が大きくのけ反る。
オーファは耳をふぅふぅしても、今のイヴセンティアを冷静にすることはできないと諦めた。
だが、真相は知りたい。
レインを誘惑する気なのか。
自分から盗るつもりなのか。
それを知りたい。
だから、再び耳打ちした。
「ねえ、なんで?」
なんでエッチなパンツを穿いているのか、という、さっきの質問の続き。
だがイヴセンティアは、レインに与えられる刺激の波に思考力が奪われている。
オーファの質問の意味が理解できない。
何について聞かれているのかわからない。
でも、自分がお仕置きされていることだけはわかる。
だから謝った。
「ご、ごめんなしゃいい、ふぁあん」
その顔からはいつもの凛々しさが完全に失われている。
呂律は回らず、顔もだらしなく惚けきっていた。
◇
イヴセンティアは治療に堕ちている。
お仕置きさることに多大な喜びを感じている。
実はイヴセンティアには、誰かに従属したいという欲求がある。
それはあくまで潜在的なもので、無自覚的なものであった。
しかし、確かにその欲求は存在していた。
イヴセンティアはずっとボーディナ家の嫡女として育てられてきた。
ずっと人の上に立つ人間になることを求められてきた。
そして、それに応えてきた。
大人たちに求められる自分を、必死に演じ続けてきた。
凛々しく、賢く、強い。
そんな自分を演じ続けてきた。
ボーディナ家では、嫡女としての自分。
王立学院では、大貴族らしい模範生として自分。
そして、後数年もすれば騎士隊長の自分が求められる。
生まれてからずっと、誰かの上に立つことを強制されてきた。
だが、常に一番上に立っているわけではない。
家では現当主の親が上にいる。
学院では教員が上にいる。
騎士隊では上官が上にいる。
いつでも自分より上の立場の人間がいる。
なのに、いつも上に立つ人間であることを求められる。
いつも上と下との板挟み。
いつでも、誰に対しても、望まれる自分を演じなければならない。
疲れる。
周囲に望まれる自分と、それを客観的に見つめる自分。
2つの自分。
感情の摩擦。
それは少しずつだが確実に、心を疲弊させる。
人の上に立つのは疲れる。
もう嫌だ。
もっと下の人間になりたい。
誰かに従えばいいだけの人間になりたい。
男っぽい口調だってしたくない。
もっと女の子らしく生きたい。
それが駄目なことくらいわかっている。
無理なことだって理解している。
だが、そう思ってしまうのは仕方のないことだ。
心の奥底で、誰かに甘え、従属することを望んでしまう。
誰か、とはいっても、本当に誰でも良いわけではない。
心を許せるような間柄の相手。
自分のことを慮ってくれるような相手。
大切な友人。
そんな相手、世界に1人だけしかいない。
「イヴ先輩、もう少しで終わりますから、頑張ってください!」
レインの言葉は丁寧だ。
だが、いつもより口調が強い。
頑張る以外は許さないという、事実上の命令。
嬉しい。
イヴセンティアは、レインに命令されることに喜びを覚えてしまう。
もっと命令して欲しい。
もっとお仕置きして欲しい。
レインに屈服させて欲しい。
もう何も考えられない。
「ふぁい、がんばりましゅ、ああんっ」
イヴセンティアは返事をしながら、身体を大きく震わせた。
顔は緩み、レインに従属することに喜び、言葉も敬語になっている。
いつもの凛々しさなど、微塵も残っていない。
そんなイヴセンティアの姿を見たオーファは、なぜかものすごく気が抜けた。
確かに、美しく乱れる姿は、同性から見ても魅惑的である。
だが、レインを盗ろうという意識は感じられない。
なら別にいい。
それに、レインも今の行為を不快には思っていない様子だ。
むしろ内心では喜んでいるかもしれない。
それならいい。
そう思い、そっと耳打ちした。
「仕方がないから、今日は許してあげるわ」
「あ、ありが――、あり、あっ、ああっ、ひああっ!」
イヴセンティアはこの日、『望まれた自分』とは違う、『素の自分』を見つけることができた。
◇
「すまん、ほんの少しだけ取り乱した。だが、もう大丈夫だ」
治療後のイヴセンティアは血色もよく、肌もつやつやしており、毒の後遺症などは見受けられなかった。
表情にもいつも通りの凛々しさが戻っている。
そのことにレインは安堵し、胸をなで下ろした。
そして、こんなにも凛々しいイヴセンティアがあんなになってしまうなんて、ヘビの毒は怖いなぁ、とのん気な感想を持ったのだった。
◆あとがき
はい、そんなこんなで、イヴ先輩がぬるっと牝豚ルートに入りこみました。
ぬるぬるを塗るだけでぬるっと(以下略
要約すると『ただ足に薬を塗るだけ』の話なのに、作者の興が乗ってしまったせいで、やたらと長くなってしまいますた(=v=;
余談ですが、イヴ先輩の家名である『ボーディナ』の由来は、『従属』と言う意味の『Subordination』から取っています。
Su[bordina]tion
↓
bordina
↓
ボーディナ
こんな感じです。
Q:レイン君はいつの間にぬるぬる薬なんて用意したの?
A:小話2‐1あたりのころです。
温泉卵の殻むきでもらった報酬『干した海藻』。
その用途をルイズに教えてもらって、試しに調合してみた(と、思っておいて下さい(←適当
Q:今回、オーファちゃんは何がしたかったの?
A:オーファちゃん自身、何がしたいという明確な意思はありませんでしたが、とりあえずイライラしてました。
以下、ダイジェスト。
・レイン、イヴセンティアの太ももを吸う。
オーファ、イライラ。
羨ましい、あたしもあんなことをしてもらったことないのに。
ズルい。
あたしもしてほしい。
・レイン、太ももをぬるぬる揉みしだく。
オーファ、イライラが加速。
ぐぬぬ。
あんなことまで。
邪魔したい。
割って入りたい。
いや、でも、これは治療だし。
レイの学院生活の助けになるイヴが死んじゃったら困るし。
それにレイも嫌々やってるようには見えないし……。
むしろちょっと嬉しそう?
レイが喜んでいるなら我慢しなきゃ。
でも、だからこそ、イライラする。
邪魔したい。
割って入りたい。
いや、でも――(以下ループ
・レインの視線が、チラチラとイヴセンティアの下着に吸い寄せられる(だって男の子だもの)
オーファ、イライラが頂点に達する。
イヴめ、あたしのレイを誘惑して盗る気?
流石にそれは見過ごせない。
・オーファ、イヴセンティアを尋問。
イヴめ、なかなか口を割らないわね。
ちょっと鞘が邪魔だから、横にずらしてっと。
――ガチャ
これでよし、尋問の続きを。
「……レイを誘惑するの? そのために、そんなエッチなパンツを?」
・イヴセンティア、プチパニック。
オーファ、イヴセンティアのパニックに困る。
これじゃ尋問が進められない。
どうやったら落ち着くかな?
とりあえず、お耳をふぅ。
・イヴセンティア、さらにパニック。
オーファ、さらに困る。
とりあえずもう一度、お耳をふぅ。
・イヴセンティアの様子が、残念なことになる。
オーファ、気が抜ける。
以上、ダイジェストでした。
※注、以降の話では、エッチな表現をぶっこみにいく場合でも注意書きを行いませんので、あしからず。




