◆設定:主要登場人物(王救戦争編Ⅱまで)
これまでの主要登場人物まとめです。
ネタバレ注意。
●キングモール家
エミカ
キングモール家、長女。冒険者。特技は穴掘り。両手に暗黒土竜の力を宿す。ダメダメだけど、やる時はやる本作の主人公。
救国編で15歳の誕生日を迎える。
シホル
キングモール家、次女。エミカの2歳下の妹。料理が得意で、家事全般をこなすお母さん的存在。エミカのことをいつも心配している。
救国編で13歳の誕生日を迎える。
リリ
キングモール家、三女。煌びやかな金髪と赤いリボンがトレードマーク。いつも元気いっぱい。
救国編で7歳(推定)の誕生日を迎える。
●アリスバレー編
ユイ
エミカの幼なじみ。冒険者ギルドで受付嬢として働いている。エミカに穴掘りで稼ぐことを勧めた張本人。怒ると恐い。
コロナ・ファンダイン
王都から地質の調査でやってきた研究院生。情に脆く、エミカの依頼人となったあとも滞在中、借金返済の手助けをする。その裏の顔は女王直属の〝諜者〟であり、数多くの特命を遂行してきた。
ガスケ
銀級冒険者で、二刀流のソードマン。軽口を叩く中年。地質調査に参加。
ブライドン
銅級冒険者で、黒魔術師。寡黙なお爺ちゃん。地質調査に参加。
ホワンホワン
銅級冒険者で、白魔術師。ハーフエルフのおっとりお姉さん。地質調査に参加。
マストン
白銀級冒険者。ダンジョン攻略を狙うパーティー〝肉体言語〟のリーダー。鍛え抜かれた鋼の身体を持つ筋肉マッチョメン。
イドモ・アラクネ
冒険者ギルド(アリスバレー支店)の会長。元金剛級冒険者。アリスバレーを牛耳るボス的存在。エミカに2億の借金を背負わせる。いろんな意味で危険。超危険。
サリエル
背中に白い翼を持つ天使。のほほんとしている。地上に噴き上がったところエミカと出逢う。
●王都編
ラッセル
王立騎士団の団長。ダンジョン攻略者となったエミカを迎えにやってきた。
ベルズ・ベルファスト
冒険者ギルド(王都)の会長。多忙ながらも王都にやってきたエミカに手を貸す。アラクネ会長とは旧知の仲。
アンナ・アルフォート
国家運輸局局長。ベルファストからエミカを紹介され、地下交通網の建設計画を立案。アラクネ会長とは旧知の仲。
パメラ・ファンダイン
コロナの妹。〝竜殺し〟の二つ名を持つ白銀級冒険者。見た目はちびっ子ながらものすごく強い。護衛役としてキングモール家に住むことになった。
保有天賦技能――〝いでよ、我が大剣〟
ミリーナ女王
ミレニアムの女王。先々代国王の第二子。現在の君主。相次ぐ身内の不幸の中、君主としての務めを果たしている。
エリザ王女
ミレニアムの王女。先々代国王の第一子。リリの母親だが、8年前に失踪したまま行方知らずとなっている。
キリル大臣
王家を支える国家の重鎮。ミリーナ女王の相談役であり国の運営に携わるが、その正体は人語を解する怪物。エミカによって倒される。
ティシャーナ(偽名)
愛称はティシャ。城で働く優秀なメイドさん。しかし、その正体はファンダイン家の当主代行。コロナとパメラのお姉さんで、計り知れない戦闘能力を持つ。
ミハエル王子
ミリーナ女王の第一子。病弱で寝たきりの生活を送っていたが、エミカが連れてきたサリエルにより救われる。特別な人の子。勇者。
●のんびり編
ぺティー
アリスバレー商会の職員。顧客とのトラブルで商会を辞めるも、エミカの推薦で農家との交渉役に大抜擢。その後アラクネ会長の秘書となる。地味系の美人。
ソフィア
教会で暮らす孤児の女の子。幼い頃からキングモール家3姉妹とは親しく、特にエミカのことは実の姉のように思っている。露店販売を手伝った流れからモグラ屋さんの従業員となり、現在エミカの不在時は代理店長として活躍中。人懐っこく、にゃははとよく笑う。
ジャスパー
教会で暮らす孤児の少年。エミカとは同い年で小さい頃からの学友。ソフィアの兄でもある。また、孤児たちを束ねるリーダーでもあり、農作業などの力仕事で教会の運営を支えている。言葉遣いは荒いものの根はマジメで仲間からの信頼も厚い。でも、いじられキャラ。
ヘンリー
教会で暮らす孤児の少年。エミカとは同い年で小さい頃からの学友。教会ではジャスパーと共にまとめ役の1人として教会の運営を支える。最近は青果の品種改良に取り組み中。空気の読める頭脳派。でも、綺麗な女性に弱い。
テレジア先生
教会で暮らす修道女。年齢不詳(30代前半と推測)。身寄りのない子供を引き取り、貧しい家の子にも無償で勉強を教えている。聖人君子のような女性ではあるが、どこか子供っぽく天然な一面も合わせ持つ。また、修道女でありながら信仰を説くことはなく、彼女が祈っている姿すら誰も見たことがない。
ロートシルト
アリスバレー商会の代表。街の権力者の1人であり、莫大な資金と影響力を持つ。外見は白髪の老人。誰が相手だとしても紳士的な口調を崩さない。大モグラ農場での小麦の生産をきっかけにエミカとは協力関係を築き〝親友〟となる。
ミニゴブリンたち
エミカの宿敵だったがテイムのスクロールにより仲魔となる。それぞれ名前に対応した色の帽子を被っている(アカリン・アオリン・ミドリン・キーリン・クロリン・モモリン)。知能が高く人の言葉を完全に理解し、仕事から家のことまでどんな手伝いもこなす。
ルシエラ・ルルシュアーノ
さすらいの金級冒険者。行き倒れてるところをエミカに救われ、成り行きからモグラ屋さんの従業員となる。貴重な転写術の使い手。常に機械的な口調で必要以上のことは喋らない主義。魔術師としてモグラの爪の力に並々ならぬ関心を示している。
●ローディス編
スカーレット・ローズファリド
没落した大貴族の子女。現ローズファリド家の当主。エミカの協力を得て借金を返済後、ワインの生産やパンの製造で事業を提携。本格的にエミカの仕事仲間となる。貴族として高圧的に振る舞うことはなく、誰に対しても平等に接するお嬢様。「~ですわ」が口癖。
ダルマ・ポポン伯爵
ポポン家の当主。スカーレットを罠に嵌め、ローズファリド家の乗っ取りを画策。しかし、エミカのがんばりでその計画も水泡に帰した挙句、人身売買などの罪で捕縛される。ローディスで権勢を振るっていたがすべてをなくし失脚した。
ファング
ポポン伯爵が雇っていた影の者。荒事専門として命じられるままに仕事をこなしていたが、スカーレットを警護していたティシャ(ティシャーナ)に恐れをなして逃走。その後の彼の行方を知る者はいない。
●もっとのんびり編
グリフ
王都近隣で最大勢力を誇るパーティー〝蒼の光剣〟のリーダー。アリスバレー・ダンジョン地下22階層でエミカと出会う。冒険者の育成に定評のある人物。モグラ屋さんのお得意様でもある。
ゲンドル
ドワーフ族。低身長ながら筋骨隆々の力持ち。〝蒼の光剣〟の副リーダーでグリフと共に大所帯パーティーを牽引している。
アーサー
青年の冒険者。〝蒼の光剣〟の若手メンバーで将来のエース候補として期待されている。アリスバレー・ダンジョン地下22階層で訓練中負傷するもエミカに救われる。
コントーラバ
元ポポン家のメイドさん。伯爵の失墜によりキングモール家のメイドとなる。品行方正で厳格な性格の持ち主。メイド長を務める。
家担当。
チェーロ
元ポポン家のメイドさん。伯爵の失墜によりキングモール家のメイドとなる。優しく穏和な性格の持ち主。副メイド長を務める。
店担当。
ピオラ
元ポポン家のメイドさん。伯爵の失墜によりキングモール家のメイドとなる。気が弱く、緊張しがちで小さな失敗を重ねるタイプ。年齢の近いイオリと一緒にいることが多い。
家担当。
イオリ
元ポポン家のメイドさん。伯爵の失墜によりキングモール家のメイドとなる。白髪赤目でメイド部隊のムードメイカー&トラブルメイカー的存在。サボり魔でメイドとして基本的なことが一切できないものの鋭い洞察力を持ち、時にエミカ並の狡賢さを発揮する。大陸から遠く離れた東の島国の出身。
家担当。
トラン
元ポポン家のメイドさん。伯爵の失墜によりキングモール家のメイドとなる。トロンの双子の姉。色白でスタイルがよく色っぽい。感情をあまり表に出さないタイプ。
店担当。
トロン
元ポポン家のメイドさん。伯爵の失墜によりキングモール家のメイドとなる。トランの双子の妹。姉と性格も容姿もそっくりなため見分けることは困難。時々入れ替わってる説も。
店担当。
ユーフォニア
元ポポン家のメイドさん。伯爵の失墜によりキングモール家のメイドとなる。常識人。地味めの普通キャラとも。スーザフとホルームン、3人で一緒にいることが多い。
店担当。
スーザフ
元ポポン家のメイドさん。伯爵の失墜によりキングモール家のメイドとなる。元商人の娘でモグラ屋さんではアドバイザー的な立場に納まりつつある。お金のことに関しては細かい。
店担当。
ホルームン
元ポポン家のメイドさん。伯爵の失墜によりキングモール家のメイドとなる。長身で男性的な魅力を持つ。モグラカフェでは男装し、そっち系の女性ファンから熱烈な支持を得ている。
店担当。
ピュアーノ
元ポポン家のメイドさん。伯爵の失墜によりキングモール家のメイドとなる。明るい性格でピオラやイオリの姐さん的存在。料理の知識が豊富で仲の良いオルルガと共に厨房に立ちシホルを支えている。
家担当。
オルルガ
元ポポン家のメイドさん。伯爵の失墜によりキングモール家のメイドとなる。クールで無口。ピュアーノと同じく料理の知識が豊富。特にケーキなどの菓子類が得意。
家担当。
モニカ
元ポポン家のメイドさん。伯爵の失墜によりキングモール家のメイドとなる。金髪ボブ。モグラカフェの〝かわいい〟ランク1位。かわいい。
店担当。
マリン
元ポポン家のメイドさん。伯爵の失墜によりキングモール家のメイドとなる。金髪セミロング。モグラカフェの〝エロい〟ランク1位。エロい。
店担当。
ロッキー
教会の馬小屋に棲みついた犬。野良。ヘンリーがトリュフ探しに連れてくるも言うことを聞かず失敗。
しもふりピンクさん
頭がキノコの小さなブタさん。モンスターではなく生物。トリュフを探せることから教会で飼われることに。キノコ栽培所地上部分にある小さな家に棲む。ぴぐぅ~と鳴く。
●救国編
パープル・ウィスパード
終焉の解放者の首領。先祖返りで純エルフとして生まれる。卓越した身体能力と恐ろしい天賦技能を持つ。刹那的な考えのもと行動することが多く、行く先々で死体の山を築き上げてきた。大陸の覇権を握る王国の存在を最大の悪と考えている。
保有天賦技能――〝絶望を穿つ紫〟
ジーア・ロメロート
ノーマル人種の呪術師。パープルとユウジと共に終焉の解放者を結成した。リーダーではないがパープルがあまりに無鉄砲なので事実上組織の仕切り役に納まっている。自由奔放なメンバーにいつも頭を悩ませる苦労人。
保有天賦技能――〝従属する死と腐敗〟
ユウジ・タナカ
中肉中背で特に特徴らしい特徴のない普通の青年。結成メンバーの1人で古株。とある事情によりこの世界に迷い込んだ。以降パープルたちと出会い旅を続けている。性格は臆病で長い物には巻かれろが信条。最近は古参として新参メンバーにはやたらと強気に振る舞っている。
保有天賦技能――〝異世界救世主になろうLv.1~10〟
ラッダ
ノーマル人種。異国の僧で遠い東の地より海を渡ってやってきた。パープルたちと出会い終焉の解放者のメンバーとなる。最年長(20歳)ということもあり落ち着いていて実直な性格。年齢より老けて見られることを少し気にしている。
保有天賦技能――〝破壊神〟
レオリドス
獣人族。長身で筋骨隆々の大男。獣人族の里より追放された後、パープルたちと出会い終焉の解放者のメンバーとなる。戦闘狂で戦う以外のことはほとんど何も考えていない。暑がりでたとえ極寒の地であろうと上半身はいつも裸。
保有天賦技能――〝獣王変化〟
マカチェリー
ノーマル人種(先祖に人魚族)。南の国の出身者。故郷では竜騎士で貴族の家系だったが手当たり次第に同僚(同性)に手を出したことで追放される。相棒である翼竜のまーちゃんに乗って気ままに旅をしていたところパープルたちと出会い終焉の解放者のメンバーとなる。
保有天賦技能――〝竜の飼い方・上級編〟
ゴルディロックス
ノーマル人種と妖精族とのあいだに生まれたハーフ。いつも継ぎ接ぎだらけのクマのぬいぐるみを抱いている暗い雰囲気の少女。かわいい見た目とは正反対に過激な言動が目立つ。母親を探す旅の途中でパープルたちと出会い、終焉の解放者のメンバーとなる。
保有天賦技能――〝くまさんといっしょ〟
アレクベル
ノーマル人種の元奴隷。褐色肌の美少年で奴隷商に逆らいボコボコにされているところをパープルたちに助けられ終焉の解放者のメンバーとなる。マジメな性格で組織では連絡役を務めている。
保有天賦技能――〝どこでも脳内通話〟
ロコ
ドワーフ族の殺し屋。ドワーフの王国で由緒正しき暗殺一家の双子の姉として生まれた。しかし毎日の簡単な雑用(殺人)に飽きて弟のモコを連れて出奔。その後パープルたちと出会い終焉の解放者のメンバーとなる。勝ち気な性格で好戦的。殺し屋としての矜持を持つ。
保有天賦技能――〝瞬き禁止!〟
モコ
ドワーフ族の殺し屋。ドワーフの王国で由緒正しき暗殺一家の双子の弟として生まれた。姉のロコに便利だからという理由で無理やり連れ出され、流されるまま現在に至る。常に無表情で死んだ目をしている。
保有天賦技能――〝まる描いてポン!〟
ダリア・ファンダイン
ファンダイン家四女。ティシャーナの妹でコロナとパメラの姉に当たる。ファンダイン家を放逐された後、天賦技能に目覚めて復讐を決意する。現在は終焉の解放者を隠れ蓑に虎視眈々とそのチャンスを窺っている。殺人狂。精神病質。
保有天賦技能――〝双眸恐怖症〟
シュテンヴェーデル辺境伯
王国辺境北方地区の領主。ミハエル王子の誘拐を計画した首謀者。ミリーナ女王の遠縁に当たる王国屈指の権力者だったが、殺害され傀儡としてゾンビにされる。
小国代表者委員会メンバー(5名)
小国の各地から選出された代表者たち。シュテンヴェーデル辺境伯の飼い犬だったが1名を残し殺害され、辺境伯同様ゾンビとなる。
ブブドロゴス
犯罪者組織、犬骨のリーダー。パープルたちを目の仇にしていたが、あっさり返り討ちに遭い殺される。
●もうちょっとのんびり編
カーラ・ラッセル
王立騎士団赤薔薇隊の隊長。女王の命令によりキングモール家に隊ごと期間無期限で派遣され、エミカに忠誠を誓う。王立騎士団のトップ、ラッセル団長の孫娘でもある。特技は突撃。
王立騎士団赤薔薇隊
女性ばかり総勢39名で構成された騎士隊。男子禁制の場所に女系王族が赴く際に随伴するなど特殊な状況下での任務をこなす部隊として設立された。他の騎士隊からは進撃のアマゾネスとして密かに恐れられている。特技は突撃。
ノノン
エミカがラーネ村の森で出会った女の子。両親はすでに他界しており村長の手で育てられる。行動力があり一人で突っ走りがちだがまっすぐな心を持った良い子。村の人々とアリスバレーに移住後はモグラ屋さんの従業員としてがんばって働いている。
しもふりピンクさんなどのかわいい動物を見るとおなかが空く。
テテス村長
ラーネ村の村長。ノノンにおじいちゃんと呼ばれてはいるが血の繋がりはない。強制的な徴兵を受けた上、冬を越すための食糧まで奪われた村の未来を悲観していたところエミカに救われ村長として新天地への移住を決断する。
●魔術都市ホマイゴス編
トリエラ・ルルシュアーノ
魂の家のメンバーでルシエラの妹。ラルシュアーノ家の暴走を阻止すべく、父の依頼で姉であるルシエラを呼び戻すためモグラ屋さんに来店する。
神童と評される姉の素質に打ちのめされ、魔術学校を自主退学。そんな折にリーナたちと出会い冒険者となった過去を持つ。出来の良すぎる姉にコンプレックスを抱くも、その反面しっかり尊敬もしている。そのためルシエラに信頼されているエミカにはちょっとジェラシー。
リーナ・リルシュアーノ
魂の家のリーダーで鋭い目付きの金髪美少女。物怖じしない気の強さを持つも、エミカをパーティーハウスに泊めるなど面倒見の良い一面も。
五紋章家の一つである名門リルシュアーノ家の出だが、次期当主候補と揉めて勘当された過去を持つ。特技は魔術を付与した弓攻撃。
キャスパー(キャスカ・レルシュアーノ)
魂の家のメンバーで中性的な顔立ちをした少女。普段から性別を偽り男として振る舞っている。ただし、すでにコツメ以外のメンバーにはバレバレだったりする。
名門レルシュアーノ家の子として生まれたが当主に逆らいチサと共に出奔。その後リーナと出会い冒険者となる。盗賊職で両手に短刀を携え戦うスタイル。
チサ・ロルシュアーノ
魂の家のメンバー(であるが戦闘要員ではない)。亜麻色のおかっぱ頭が特徴のかわいい女の子。迷子になっていたところエミカと出会う。
名門ロルシュアーノ家の子だがとある理由でレルシュアーノ家に預けられていた。そのためキャスパー(キャスカ)を実の兄(姉)のように慕っている。
コツメ
魂の家のメンバーでカワウソっぽい生物。見た目は完全にモンスターоr害獣だが言語を操れるため討伐されず人として認められている。しかし気性が荒く、顔も怖いのでマスコット枠には収まっていない。
ホマイゴスにマヨネーズを広めるなど妙な知識を持ち、その生態はけっこう謎に包まれている。
ルースエルド・ウ・ルルシュアーノ
ルルシュアーノの現当主にしてルシエラの父親。奇人変人の多い五紋章家のトップの中でも消去法でまだマシな常識人として知られる。火と光、両方の魔術属性を極めたダブルエキスパートの魔術師でもある。
ルシエラを早く当主に据えたいと考えてはいるが押し過ぎるのも却って逆効果になると思い今は静観の立場を貫いている。
サドクレゲ・ウ・ラルシュアーノ
ラルシュアーノ家の当主であり、火と光と風の三属性を極めたトリプルエキスパートの老魔術師。終焉の解放者とも内通し、ホマイゴス並びに王国の征服を企むもエミカの前に敗北。見事に撃沈される。
最後は亡命を決意するも、期せずしてユウジの地雷を踏み抜きあっさりと殺されてしまう。
●旧都バートペシュポート編
メアリ・ド・バートペシュ
王国屈指の大貴族バートペシュ家の若き女性当主であり旧都を統治する領主。現王室と血筋も近くミリーナ女王とも従妹の関係。生来より残酷な性質を持つがその裏の顔を隠し生きてきた。終焉の解放者の襲来により王国を裏切り寝返ったものの、旧都を追われる形で救国に亡命した。
●王救戦争編Ⅰ
プリンセチア
ファンダイン家〝黎明の円卓〟序列二位。使用武器、魔導杖。最上級の治癒魔術に加え、火と光の属性を極めたダブルエキスパートの魔術師。王国西部全域の情報を取り纏める責任者であり、実質ティシャーナに次ぐNo.2的存在。基本争いを好まないバランス重視の中道派。
ジギタリス
ファンダイン家〝黎明の円卓〟序列三位。使用武器、円月輪。曲芸師の如き身軽さと類い稀な俊敏性を持つ超一流の戦闘技能者。激昂しやすく頑固で融通が利かない性格もあり妹たちから恐れられている。反長姉派の急先鋒。
ベラドンナ
ファンダイン家〝黎明の円卓〟序列五位。使用武器、氷剣。水の魔術で作った武器を駆使して戦う魔術剣士。また古今東西の呪いの知識にも精通(※王都編の裏ではパメラの解呪も行った)。常に無口で姉妹でもその声を聞くことは稀である。ダリアとは深い因縁を持つ。
コキア
ファンダイン家〝黎明の円卓〟序列七位。使用武器、戦鎚。恵まれた体躯で巨大なハルバードを縦横無尽に振るい戦う狂戦士。古風で硬い喋り方をするがかなり抜けた性格の持ち主。北方海峡を渡った先の諸外国領内で戦闘となりパープルによって殺害される。
スミレ
ファンダイン家〝黎明の円卓〟序列八位。使用武器、鞭。ロングの金髪にルーズソックス、女子高生のような出で立ち(過去に転生者?と出会い影響を受け格好を真似ている)。喋り方も完全にギャル。
ツツジ
ファンダイン家〝黎明の円卓〟序列九位。使用武器、弓。村娘然とした没個性的な出で立ち。特徴がないのが特徴。序列八位のスミレと序列十位のサクラとは三人一緒に行動していることが多く、間を取り持つのがもっぱらの仕事。
サクラ
ファンダイン家〝黎明の円卓〟序列十位。使用武器、刀。桃花色の髪に白の袴と白の羽織を纏った侍のような出で立ち(過去に転生者?と出会い影響を受け格好を真似ている)。長姉であるティシャーナを崇拝。そのため反長姉派のスミレとはトリオであっても犬猿の仲。
マーガレット
ファンダイン家〝黎明の円卓〟序列十一位。使用武器、ナイフ。毒に特化した知識を有する暗殺者。コロナとは同期であり出世のためばちばちにやりあった過去がある。北方海峡を渡った先の諸外国領内で戦闘となり最後には自死を選択。
ヒマワリ
ファンダイン家〝黎明の円卓〟序列十二位。使用武器、無し。三つ編みにした黄色の髪にメイド服という出で立ちの少女。円卓メンバー内で最年少。普段は城のメイドの一員として働いている。あまりに能力が乏しいため他所に配属されれば真っ先に死ぬことが想定されたため数合わせとして指名された。
●王救戦争編Ⅱ
アロン・ローズファリド
ローズファリド家の長男。スカーレットの兄。反女王派の急先鋒だった父が暗殺されたのち監獄島に投獄されていたがコロナを助けたことで免責され晴れて自由の身となる。熱血漢で正義感が強い。ゴルディロックスの死を受け今後の生き方と人生の目標を見定める。
ベンジャミン・ローズファリド
ローズファリド家の次男。スカーレットの兄。反女王派の急先鋒だった父が暗殺されたのち監獄島に投獄されていたがコロナを助けたことで免責され晴れて自由の身となる。頭脳明晰で冷静沈着。何事も慎重派だが大概アロンの猪突猛進に振り回され苦労することが多い。
クレム・ローズファリド
ローズファリド家の三男。スカーレットの兄。反女王派の急先鋒だった父が暗殺されたのち監獄島に投獄されていたがコロナを助けたことで免責され晴れて自由の身となる。上の兄二人と比べて気が弱く流されがちな性格の持ち主。兄たちの中で唯一の母親似であり中性的な顔立ち。美青年。











