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だいぶ放置してました…。ごめんなさい(´;ω;`)

8月中にもう1話投稿できたらと考えています。

では、相変わらず拙い文章ですが、どーぞっ!

 翌日、俺はいつものように目を覚ました。まだ意識が覚醒しきらないまま天井を見つめる。

 そのまましばらくぼーっとして自身の右腕が妙に重いことに気づいた。

 

 「なんだ...?」

 

 空いた左手で布団を思いっきり、引っぺがす。

 そこには一糸まとわぬ、生まれたままの姿の美少女が寝ていた。

 整った目鼻立ち、透き通るように白い肌。そして誰もがみとれるであろう美しい黒髪。

 あまりの神々しさに息が詰まったようになり、自然とその唇に目線が...


 「って、そうじゃねぇ!!」


慌ててベッドから飛びのき、息を整える。

そして、ベッドの方を見ると今ので目を覚ましたのか、黑刃が上半身を起こして眠そうに目をこすっていた。


「ますたー…?どうしたの?」


「どうしたの?じゃねぇ!何でこんなとこで寝てんの?お前の布団は引いただろ!?」


「ん…だって寒かったから…」


「じゃあなんで裸なんだよ!?」


「それは…ま、まぁなんでもいいよね?」


「あっ!おい!」


そういうと黑刃はシーツを纏って隣の部屋へと逃げていってしまった。あのやろう…はぐらかしやがったな。俺は大きくため息をつき、階下へと降りる。

体がずっしりと重い…。歩くのも辛いレベルだ。

あの後、帰宅した俺は血で汚れた制服を着替え、食事と風呂を済ました。まぁ…その時に黒刃が風呂に入ってきたりと色々あった訳だが。

その後、黒刃から様々なことを聞いた。まずあの気味の悪い化け物は「(ホロウ)」と呼ばれていて、黒刃曰く『あちら側からこちらへと来たもの』らしい。

あちら側、と言うのがいったい何なのか気にはなったが何となく聞きそびれてしまった。

次に聞いたのが『黒の笛』のことだった。どうやらこれは俺と黑刃の契約の証のようなものらしい。

だが、これは父からもらったものであり契約なんぞした覚えがない。

 疑問に思い、尋ねると黑刃曰く、『契約継承』が行われた可能性がある、らしい。可能性が、というのは黑刃自身も当時のことはまるで靄がかかったように思い出せないというのだ。

その継承自体は至って簡単で、契約者が継承を行うことを宣言して契約の証を譲渡すれば完了らしい。

そう考えるとやはり父さんが先代契約者で俺がその継承者ということだろう。

 まだ理解の至らないところは多いが(というか多すぎる)ひとまず状況理解はできた。

そしてこれからについてだが、今のところ決めかねている……。ひとまず俺が学校に行っている間は黑刃は家で待機していてもらう。どうやら黑刃は(ホロウ)の存在を感知できるらしいので戦闘面では迅速な対処ができるようだ。

 それからなぜか黑刃も料理ができるらしく(もちろん俺はできる)これからは食事を当番制とした。因みに今朝の当番は黑刃だ。出来上がるまでの間に、俺は顔を洗い登校の準備をしている。


 「マスター!!ご飯できたよー?」


 ちょうど準備を終えようかというタイミングで黑刃の元気な声が響いた。


 「わかった!今行く!」


 鞄を手に持ち、リビングへと向かう。もうすでに美味しそうな匂いが漂い、食欲を刺激してくる。到着すると机の上には、白米、味噌汁、焼き魚、サラダが並んでいる。いわゆる日本定番の朝食だが、すごくうまそうだ。


 「はー...本当に料理できたんだな...」


 どんなものが出てくるかと内心冷や汗ものだったが...普通でよかった...。

 いや、だってね?よくラノベではメシマズヒロインっているじゃないか...。


 「まぁね!ささ、早く食べて食べて!」


 満面の笑みで催促しながら、黑刃は俺の前に座る。


 「お、おう。...じゃあ、いただきます!」

  

 「どうぞ!私もいただきます!」


 二人そろって手を合わせて、食前の挨拶をする。箸を手に取り、まずは味噌汁へと手を伸ばす。

ずずっと口に含んだ瞬間、口の中に芳醇な味噌の香りが広がり、寝起きの体に染み渡っていく。


 「ど、どうかな?」


 黑刃が不安げな顔で尋ねてくる。


 「...すっげぇ美味い!!」

 

 「ほ、本当に!?」


 ぱぁっと顔を綻ばせる黑刃。心の底からうれしいという感情があふれているのがわかる。

そんな様子に口角が上がるのを感じながら俺は首を縦に振った。


 「じゃ、じゃお魚は?」


 そういわれて焼き魚に手を付ける.軽く箸でふれると簡単に身はほぐれていく。

口の中に運ぶとふわふわとした食感と香ばしい匂いが鼻腔の奥まで広がってきた。しかも噛むたびに旨味が染み出してくる。


「これも美味しいぞ!料理の腕はプロ級だな!」


「そ、そうかなぁ!よかったぁ美味しいか心配だったんだ…」


そのまま余りの美味さに、俺は手が止まらず全ての料理をすぐ完食してしまった。これから食事がすごく楽しみになった。

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