暗躍
高校入学関係でどたばたしてたので、ずいぶん遅くなってしまいました!!すいません!ようやくだすことができて一息つけました。それでは、どうぞ!!
あの化け物を倒した後、力尽きて動けずそのまま寝転がっていた。
しばらくそうしていると、横からピシっと岩にひびが入ったような音が聞こえた。
驚いて横を見ると、そこには黑刃が寝転がっていた。
「あーっ!!疲れた!!」
ぐっと大きく伸びをしながら、こちらを見てくる。
どこが、とは言わないが体の一部が強調された状態で。
「おっおまっ!」
「ん、どうしたの?マスター」
すごく眼の保養になります、なんて言えるわけがない...。
目線をそらしつつ当たり障りのない返事を返しておく。
「い、いや?なんでもないぞ...?」
「なーんか怪しいなぁ?」
はい。全然誤魔化せませんでした...。
慌てて話を逸らす。
「つ、つーかお前疲れたっていうけど、疲れたようには見えないぞ?」
ぱっと見、ピンピンしているが...。
「もう、ひどいなぁ。マスターは!武器化がすごく体力使うってことしってるでしょ?」
そうだ。知っている。
黑刃と手をつないだ時に流れ込んできたのは、“断魔刀・宵闇”の詳細と戦い方だったからだ。
ちなみに俺がそこそこ戦えたのはその知識があったからだ。
よって普段使わないような筋肉を使ったので、明日は筋肉痛確定です。
「そうだ。黑刃」
「んー?」
ここまで話していて一つ思い出したことがある。
「なにか話さなくちゃいけないことがあったんじゃないのか?
まぁ俺も聞きたいことは山ほどあるが」
出会ってすぐのことを思い出しながら尋ねる。
「んーそうだけど。とりあえずお風呂に入りたい!ご飯がたべたい!」
ふむ。なら家に帰って風呂に湯を張ってそれで...
「って、おいっ!!」
「ふぇ?」
「いやいや!お前家くんの!?」
さすがにヤバイだろう、特に俺の理性が。
しかし黑刃は何も気にせず、何で驚いているのかわからないという表情で
こちらを見てくる。
「当たり前じゃない!私、マスターの契約者だよ?」
「一人暮らしの男のうちに来るって発想がおかしいつってんだよ!」
すると黑刃はやれやれというふうに肩をすくめる。
「あのね、マスター。私は美少女。マスターは一人暮らし。
私はそこで暮らす予定。わかった?」
「は?なにが?つーかお前住むつもりなのかよ...。」
図々しくも住み着くつもりだったことに驚きをかくせない。
「だからね」
「うわー、普通にスルーしたよ。この子...」
「非モテのマスターにはこんなチャンスはもうないんだよっ!」
キラキラといい笑顔でそういう黑刃。
「やかましいわっ!!余計なお世話だっつの!」
「じゃー行こう行こう!!」
「全然聞いてねえ...」
あきれる俺を置いて黑刃は先へと走っていく。
「あっおい!待てよ!つーか俺の家知ってんのかよ?」
俺の言葉にピタッと立ち止まり振り返る。
「......分かんない」
「はぁ...いくぞ」
「!!っうん!」
こうして俺の家に住人が増えた。
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――――どこかの部屋の中で、二人の女性が話していた。
「先日の件ですが...どうしましょうか?」
「ふむ。どうやら野良の虚狩りがいるそうだな?」
「はい。しかもその武装神器はヒト型だと確認されたそうです」
「なに?...噂には聞いていたがヒト型はみたことがないな」
上司と思わしき女性は眉間にしわを寄せ、考え込む。
そしてしばらくすると、顔を上げる。
「では、彼女に頼もうか。ここへ呼んできてくれ」
「了解しました」
立って話していた部下と思わしき女性は、軽く会釈をして退室していった。
それからしばらくして、一人の活発そうな少女が入室してきた。
その少女は椅子に座る女性の前で敬礼してから口を開いた。
「なにか御用でしょうか?」
「ああ。たしか君は日本に長期間滞在していたようだな?」
「そうですが...それがなにか?」
「実は先日、野良の虚狩りが日本で現れたようだ。しかもヒト型の
武装神器も一緒にな」
「!!」
その言葉を聞いた途端、少女の体がこわばる。
「ヒト型...ですか。まさか伝説の?...では、私が呼ばれたということは...」
「ああ、そうだ。君には日本に行き、そいつを監視してほしい。敵対する意思がなさそう
であれば奴らにとられる前に引き込んでくれ」
「...了解しました」
「うむ。対象名は立花夜刀、「え!?」...どうした?」
「いえ...なんでもありません」
「そうか?...まあいい。桜ヶ丘高校二年の男子高校生だ。経歴としては特に目立った
ところはないが...十二分に気を付けてくれ」
その言葉に少女は頷くと、一礼して退室していった。その顔には満面の笑みが浮かんでいた...。
どうでしょうか?ちなみに高校名は未定なのでなにか良さげなものがあれば、コメントしていただけるとうれしいです!!次話は早くに投稿できると思うのでまた読んでください!それではまたお会いしましょう!