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第捌話 山田組への対策会議

「イスズ、イヅナ……ただいま」

ユズが戻ってきた。

「お疲れさまです」

イヅナが声をかけてそれに続くように

「お?ユズちゃんお帰り、イヅナから聞いたよ?

アンタ頑張ったんだってね?」

「うん……ユズ、頑張った」

ユズは褒められた事で喜んでいた。

その顔を見て、見張り台のやぐらから降りてきたリオは、ユズを撫でる。

「……♪」

「ユズ、よく頑張ったね」

「うん♪」

ユズは嬉しそうな笑顔を浮かべた。


一方でアジトの外では、任務を終えたカズマが連絡員と接触を図っていた。

「……あれは手に入ったか?」

「ああ、勿論だ……だが鬼流院、これはただのオモチャだぞ?

何の為に使うんだ……?」

「悪いが……それは言えない……」

「そうかい……

だがこれをお前が欲しがったお前に一つ聞く……

お前はロリコンか?」

「否定は出来ない……」

連絡員の質問に対してカズマは答えた。

そしてカズマはアジトに戻った。


戻った彼に一番最初に声を掛けたのは、ユズだった。

「カズマ御兄ちゃん……お帰り」

「ただいま……」

「ユズね……今日もとっても頑張ったんだ」

「そうだな……ユズはいつも頑張ってるな」

カズマはユズと話している時、どこか安らいでるようにも見える。

それは、彼の表情に現れていた。

それを見た、周りの人々はカズマがロリコンなのでは、と疑うが、彼女等は真相を知らない。

すると、アジトに二人戻ってきた。

「たっだいま!」

ハルトとラセツだ、しかしラセツは喋らなかった。

彼は基本無口なのだ。

「ハルト……ラセツ……お帰り」

「おうよ、ユズちゃん!」

「ユズね……イヅナと協力して敵、葬るの頑張ったんだよ?」

「そっか!

ユズは偉いな!」

ハルトもユズを褒めた、ハルトはどこか素直な所があるために、覗きも行う事もあるがカズマと違って素直に褒める事も出来る。

するとカズマは

「……そろそろ俺は入浴する」

嫉妬を誤魔化そうとしたのか、風呂場へ行ってしまおうとした。

そんな彼に

「待って……ユズも一緒がいい」

ユズが甘えた。

カズマは暫く考えた後

「……分かった、だが、入浴中は水着を着てくれ……事故が起こると恐い」

条件付きで了承した。


そして風呂場、股間にタオルを巻いたカズマとスクール水着を着たユズが一緒に入浴していた。

二人は湯けむりの中で、会話を交わしていた。

「カズマ御兄ちゃん……」

「何だ……?」

「明日、何の日か……知ってる?」

ユズの質問に対して、カズマは

「……何だろうな?」

こう答える、するとユズは笑って

「明日はね……?

ユズの誕生日なんだ」

「……そうか……良かったな……」

表情には出ないがカズマも嬉しい気持ちである、血は繋がっていなくても、自分にとっての大事な娘が誕生日を迎えられるのだから。

「誕生日プレゼント、何か欲しいのあるか……?」

「ユズ……ね?欲しい物はね?」

ユズは、カズマの耳にひそひそと何かを呟いた。

「そうか……(やはりそれが欲しかったんだな……)」

カズマは何か確信を得た。



一方で国の事を会議する場所で、会議が開かれていた。

彼等にとっての議題は山田組に関する事で持ちきりだ。

「山田組に関係する奴等が我々議員や警察での重要人物などを暗殺している。

これは問題だ!」

「しかし奴等の拠点が掴めませんな……」

「警察は何をやっている!!」

「一応、鬼流院と天宮、そしてラセツは指名手配してるのですが中々捕まらず……」

「対策法を考えねば……」

こんな感じの事で対策を浮かばない、無能な議員達だが……

「私に良い考えがありますぞ?」

一人の男が手を上げた。

「む?何だ?

言ってみろ」

議員のリーダー核の男が手を上げた男に言う、この男の名前は東条太郎(トウジョウタロウ)、地方に凄まじい重税を貸したり、賄賂を合法のようにしたり、民の事を家畜としか思っていない……元凶だ。

彼が指した男はこう言う

「奴等は古代兵器を持っているという情報があります。

なので、こちらも古代兵器を持っている者達で治安を守る部隊を作ってみてはどうでしょう?」

これが男の提案だ

「なるほど、確かに古代兵器ならば、奴等を見つけ次第討ってくれるかもしれん、採用と行こう!」

こうして治安維持部隊の設立が決まった。

この会議が、山田組と国の戦いに大きな影響を及ぼす事になる。



一方で、風呂に入っていた二人は、風呂から上がった。

そしてアジトの内部に戻ったとき、そこには連絡員が居た。

「戻ったか……

悪いが明日、天宮に行って貰いたい任務がある……」

ユズに任務が入った。

「ユズに任務?」

ユズは疑問の目で、連絡員を見た。

「ユズに……か?」

「ああ……これは彼女にしか出来ない任務だ……

この男を暗殺して欲しい……」

連絡員は男の写真をユズとカズマに見せた。

「これは?」

ユズは聞いた

「この男は、様々な者を殺害するシリアルキラーだ……

しかもこいつは警察だからな……

警備の方も迂闊に手が出せん……

だが幸い明日、こいつは休みだと聞いた、そして自宅では犬を飼っているらしく犬の出入りのダクトがある……

そこから侵入できるのは天宮だけだ……

つまり天宮だけができる任務だ……」

連絡員はきちんと事情を話す。

「ユズだけが、出来るの?」

「そうだ……」

ユズの問にも連絡員は答える。

しかしカズマは

「待て……誰かを付き添わせて外を見張るのは駄目なのか……?」

こういう疑問を抱く、しかし連絡員は

「不可能だ……

近所の人間が見ている可能性があるからな……」

「そうか……」

カズマは肩を落とした

「カズマ御兄ちゃん……大丈夫、成功させて帰るから」

「そうだな……」

カズマはユズを撫でた。


そして、翌日、彼女が任務に出た後、暗殺部隊の彼等は、ユズの誕生日を祝う準備に入った。

Q.事故とはなに?



A.お察しください

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