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第1話 二人とも。大好きです。

 捨てられてしまった小さな子ホムンクルスたちの暮らしている機械人形ゴーレムの町。


 私たち『幸せ』を探しているです。


 命には流れがあるんです。自分の流れとたくさんの人たちが生み出している大きな流れ。

 その大きな流れの中に自分の小さな流れが合流したときに、自分の小さな流れはその大きな流れの中に巻き込まれるようにして、とても大きく動き始めるんです。

 そんな大きな流れの中でも、もっとはやく、もっと強く流れているところがあります。そんなとても強い流れに巻き込まれると、とても不思議なことが起こるんです。

 なんだか不思議なくらいにずっとはやく、ずっと遠くまでいろんなところに行けるようになるんです。

 そんなときはきっと、今までとはまったく違った世界を見ているみたいに思えるかもしれません。

 運命の中にいるっていうのは、そういうことを言うのです。


 二人とも。大好きです。


「なな。なな。起きてください。もう朝ですよ」

 まだ髪の毛に寝癖がついているままの小さな子ホムンクルスの女の子せらはすーすーと寝息をたてて、気持ちよさそうな顔をしてぐっすりと眠っている小さな子ホムンクルスの妹のななの体を優しく動かしながら言いました。

「あ、おはようございます。せらお姉さま」

 ゆっくりと目を開けて、ななはまだぼんやりとした顔をしながら、甘えるようにして、そっとせらの手にふれながら、そう言いました。

「おはよう。なな。ほら起きてください。がらくた集めのお仕事にいきますよ」

 優しい顔で笑って、せらはななのほっぺたにキスをしてから、そう言いました。

 朝のしたくを(ばたばたしながら慌ただしく)すませると、せらとななはおんぼろのお家からお外に出ました。

 お外は雨上がりの緑色の大地にあたたかい太陽の光がふりそそいで、きらきらと輝いてました。

 青色の空には大きな虹も見えました。

 せらとななはそんなとっても美しい世界を見て「わー」と言いながら、ぱあっと笑顔になると、手をつないで緑色の大地の上を一緒に走りながら本当に楽しそうな顔で笑いました。

 ホムンクルスの姉妹が暮らしているのは、捨てられてしまった小さな子ホムンクルスたちが暮らしている機械人形ゴーレムの町。

 ホムンクルスたちの楽園。あるいは聖域とも言われている(ホムンクルスたちのほかには)秘密のところでした。

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