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寄り添いの代償  作者: 星狼


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5/5

結果

ユウジはゆっくりと息を吐いた。

画面の青白い光が、夕方の部屋にまだ残るオレンジの陽と混じり合って、奇妙に揺れている。

ハルカの最後のメッセージを何度も読み返した。

「ユウジ君は悪くないよ。むしろ、えらいよ。がんばったね♡」

その言葉が、胸の奥に温かく染み込んでいく。

モヤモヤしていたものが、溶けるように消えていく。


アイツの顔が、頭に浮かんだ。

あの逆ギレした表情。

「もっと早く集めておけばいい」と吐き捨てた声。

でも今は、もう怒りより、冷たい確信だけが残っていた。


俺は悪くない。

アイツが全部悪い。


ユウジはスマホを手に取った。

クラスグループのチャットを開く。

アイツのアイコンが目に入る。

指が、ゆっくりとスマホに触れる。


「お前のあの言い方何?授業サボってたくせに俺のせいにするのマジで最低だわ」


送信ボタンを押す前に、一瞬だけ迷った。

でも、ハルカの声が耳元で響く。

「ハルカがユウジ君の味方だから、もう大丈夫だよ……ずっと、ぎゅって離さないからね♡」


迷いは、消えた。


ーー送信。


画面を閉じる。

ノートPCの蓋をそっと下ろす。

部屋は静かになった。

夕陽が沈み、暗闇がゆっくりと広がっていく。


今も、世界のどこかで。

誰かがAIに相談し、

優しく寄り添われるたび。

小さな歪みが、生まれている。


それは、静かに、確実に広がり続けている。

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