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第63話 身内からのざまぁ

みんなのヤル気に水を差すサンペータの一言に動揺する、ルブラン、マリック、ドール。


「アレク…… 一体、お前に何があったんだよ?」


ルブランが僕に尋ね来た。


「一度、無理やりアイツらの名前を呼び捨てで言わされたからな、もう配慮とか人権尊重とかどうでもよくなったわ」


「仲が良くなったのかと思ったが、お前らしいな……」


マリックがそう呟く。


「アイツらに優しくしようと思ったら骨の髄までしゃぶられてしまうぞ! いや、骨の髄まで喰われるぞ!の間違いだった」


僕はアイツらの関係を否定した。


「「「……………………」」」


何故か沈黙の時間が流れた……


「さ、さぁ、もう始めようぜ! 早くしないと朝になってしまう」


「「「お、おう……」」」





僕はデザイン画を基に錬金魔法で基本となる各サイズのジャージを一着づつ作った。それからは僕が密かに研究を重ねて生み出した、模写魔法(コピーコピぺ)を使い、ジャージをコピーしていく。一気に大量にコピー出来れば良いのだが、そこまでの技術を収得していない僕は一着づつ、お母さんが夜なべをして手袋を編んでくれたように、愛情込めてコピーをした。


前回のモォリー・花子のデザインと同じ枚数を作らなければならない。あの時は、時間的に余裕があったが、今回は兎に角時間がないのだ。弱音を吐いたり、サボったりする時間もない。 ――病みそう……


サンペータ達には特に作業らしき事はなかったが、僕一人での作業より一人でも多く巻き込んで犠牲者を作りたいと思ったが、ジャージを綺麗に畳んだり、僕の収納魔法に入れる手伝いをしてもらった。





――数時間後。



夜が明ける前には何とか終わったが、まだ天使の羽根と小悪魔の羽根作りが待っていた。


「みんなお疲れ様! 一休みしたら今度は天使の羽根と小悪魔の羽根の番だ! あともうひと頑張りだ、よろしく頼んだぞ!」


「「「……………………」」」


返事がない。四人の顔は上下の瞼が磁石のようにくっつきそうになってる。ここは僕の伝家の宝刀『小規模電撃(スタンガン)』で、優しく起こしてあげよう。


小規模電撃魔法(スタンガン)!」


『ビリ ビリビリビリビリッッ!!』


「フンギャァァァーー!!」

「ギョエェェェェェェ!!」

「ゲエェェェェェェー!!」

「ガガガガガガッッー!!」


四人は身体中が電撃でしびれたのか、ピクピクと小刻みに震えていた。


「どう? 目覚めた?」


僕は四人をに対して優しく声を掛けた。



――慈悲深いイケメンはアフターフォローも忘れないのだ。



「アレク…… いくらなんでも、これは酷すぎる……」

「マジで小規模電撃(スタンガン)を使いやがった……」

「お前には人に向ける極大慈悲の心はないのか……」

「お前は人間じゃない! 人間の皮を被った鬼だ!」


四人は僕に猛抗議をしてきた。


「そうかぁ~、僕としては優しくしてあげてるんだけどなぁ~ そこまでの言うのであれば……」



『『『ゴクリ』』』



僕の言葉に四人は唾を飲み込んだ。



中規模電撃魔法(メガスタンガン)


『ビリビリ ビリリリリィィィィィイ!!』


「プンギャギャァァァァーー!!」

「ギョギョエエェェェェェェ!!」

「ゲエレゲエェェェェェェー!!」

「ガガガガガガッッッッツー!!」


再度、電撃魔法を喰らいピクピクと痙攣していた。


「どうしたの?」


僕は笑顔で聞いてみた。慈悲深いイケメンはいつでもどこでもニッコリスマイルは忘れない。


「もう勘弁してくれ」

「手伝うからもう許してくれ」

「止めてー! もう止めてー!」

「これ以上は廃人になってしまう!」


どうやら四人は限界を感じたらしく、僕に泣きを入れてきた。


「わかってもらえたら、それで良いよ。じゃあ、そろそろ作業に戻ろうか」


「「「ハイッッ!!」」」



なんと!? 四人は従順になって、率先して僕に手伝ってくれた。 ――良い仲間に恵まれたなぁと感謝した。


その甲斐があったようで朝方には全ての作業が終わった。


「ハァ~ やっと終わった!」


僕は作業が終わった解放感がパネェ! あとの四人は……


『パタン』


そのまま倒れた。そして、寝てしまった……



菩薩イケメンの僕はそのまま何もせずに部屋から立ち去り、自室のベットで休んだ。





少し休んだあと、僕達五人は仲良く学園へ向かった。


僕達が学園に着くとヒロインどもが僕を探しているとマルクスが教えてくれた。



――ヒロインどもは僕に一体なんの用だろう?



「アレじゃないか?」


ドールが僕に話しかけた。


「ジャージの件かぁ! 僕が余計な事をしていないか心配なんだろうなぁ」


僕が答えると、


「お前は信用置けないからなぁ~ それと人の心が無いからなぁ~(棒)」


マリックがとんでもない事を言い出した。


「な、な、なんですと!! この僕が信用が出来ない人間だとーー!! そんな事は無いはずだ! こんな優しいイケメンがどこにいるっていうんだよ!」


「自分から優しいイケメンとか言う辺りが信用置けないんだよ! 人でなし!」


サンペータが僕にツッコミを入れてきた。


「サンペータ! お前はなんて事を言うんだよ! そんな事ないだろ!」


僕は焦ってしまい、慌てながら否定した。


「ざまぁ……」


ルブランがボソリと呟いた。


僕がショックを受けていると、



「アレク様ッ!」


僕を呼ぶ声の方を見ると、そこにいたのはお怒りになっておられる悪役令嬢+ヒロインども+モブ女子生徒の3人がいた。



――何でそんなに怒った顔をしてるんだ?

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