第40話 ヤベェヤツグランプリ2
エントリーナンバー5
ミレーユ・ファンシー・メルヘン子爵令嬢。
ヤツも『プリスト』のヒロインの一人だ。
悪意の無い極悪非道超ド級天然令嬢。コイツの超ド級天然発言から僕の泥沼地獄人生が開始されると言うキーパーソン的立位置なのだ。これが、全て計算で行われているのであれば、恐るべきサイコパスヤローである。超ド級天然だと油断した時には首を刈られてしまう未来を暗示するヤベェド外道令嬢だ。
エントリーナンバー6
クリス・アン・チャンスキー男爵令嬢。
同じ年には見えない容姿しているが、これでもヒロインの一人なのだ! 信じられない事だが『プリスト』の開発陣の性癖のヤバさを感じる。マリア嬢が武鬪派筆頭ならばクリス嬢は武鬪派実行部大隊中二病隊斬り込み小隊の恥じない活躍ぶりだ。クリス嬢は僕の頭を舐め回す、噛り付くなど狂鬼と最狂の二つを一つにしたヤベェ中二病なのだ。
以上がヤベェヤツGPにエントリーされた面々だ。僕は公平と悪意で公正なジャッジを下す。
『ダン・ドゥルルルルルル……』
脳内でドラムロールが鳴り響く、
『ジャーン!』
ヤベェヤツGP 第6位
フローラ・リン・シャンブー侯爵令嬢。
魅了というヤベェ特性を持つが、それ以上に美人、ナイスバディ、性格、ヤバさも他に比べればまともな分類になるという事でこの順位に落ち着いた。だからと言ってヤベェヤツには変わりはない。
『ダン・ドゥルルルルルル……』
『ジャーン!』
ヤベェヤツGP 第5位
マリア・ハーネスト嬢。
この結果には僕も意表をつかれた。逆ギレは勿論、僕に纏わり付く頻度、ウザさ、邪魔さはさすがにメインヒロインを張るだけの実力を持っている。関わりたくないヤベェヤツなのだが、ルナール嬢の言う事はそれなりに、それなりに…… 聞いているらしい。その部分を考慮した結果、この順位になった。順位が低いからと言って、ナメてはいけない。マリア嬢もトップクラスのヤバさなのだ。
『ダン・ドゥルルルルルル……』
『ジャーン!』
ヤベェヤツGP 第4位
ルナール・ミラ・フォクスト公爵令嬢。
ファンクラブ会長として絶大な権力を持ち、様々な密偵行動を指示している悪役令嬢。しかしながら、なぜか人望は有ると言うけったいな生き物である。密偵は指示だけではなく自らも率先して行うからこそ人望があるのだろう。他のヒロインどもの暴走もルナール嬢が抑えになっているからこそ、これくらいで済んでいるのである。これくらいなのか? と疑問に感じられるのだが、彼女が防波堤になっている? 防波堤なっていることは確かだ。フォローを入れているとは言え、ヤベェヤツなのは変わりはない。
『ダン・ドゥルルルルルル……』
『ジャーン!』
ヤベェヤツGP 第3位
メアリー・アン・ジェーンスター伯爵令嬢。
ヤツの極悪非道の謀略には感心させられる。全てを偽り、相手を油断させ首を刈る。相手が気付いた時にはすでにお陀仏という結果が待っている。事もあろうに、僕をクリスの魔の手から助けるという事までやってみせるという敵か味方かわからないヤベェヤツだ。敵に塩を送るというヤツかもしれない。まさに掴みようの無いヤベェ軍師様だ。無害の害悪とはこれいかに……
『ダン・ドゥルルルルルル……』
『ジャーン!』
ヤベェヤツGP 第2位。
ミレーユ・ファンシー・メルヘン子爵令嬢。
超ド天然危険物。その天真爛漫な様相に騙されてはいけない。全ての厄災はコイツのぶっ飛んだ発言から始まるのだ。空気も読まないその思考! もはや、この世の人間とは思えない有り様だ。ある意味、神に近い人間とも言えるだろう。本人に悪気が無いどころか、本当は狙ってやってるだろうと疑いたくなるレベルのヤバさだ。発言、行動が宇宙人過ぎて頭がついて行かないヤベェ宇宙人様だ。
堂々の第1位は……
『ダン・ドゥルルルルルルルルルルルルルルルル……』
『ジャン ジャーン!』
栄えあるヤベェヤツGP 第1位は、圧倒的破壊力を持ち、第2位とぶっちぎり大差をつけた。
クリス・アン・チャンスキー男爵令嬢様だ!
本当の意味でヤツのヤバさは別次元だ。他のヒロインどもはヤバいにはヤバいがギリギリ耐えられるレベルのヤバさだが、クリス嬢のヤバさは耐えるとか耐えれないとかのレベルを遥かに越えている。僕のアホ毛を躊躇なく舐め回す。例えばこれがフローラ嬢の場合、全ての人類は歓び勇んで頭を差し出すだろう。そこには男のロマンが詰め込んであるからだ。しかし、クリス嬢にはそれが無い。有るとすれば、クリス嬢が宿している。漆黒の魔竜デモンドキル・フューエルと邪神眼があるだけだ。
漆黒の魔竜デモンドキル・フューエルと邪神眼と言えば全てにおいて免罪符となる完全無欠のヒロインなのだ。
そのうち『私は全て許される身ですから』とか言い出した日には目が当てられない。それほどの火力と武力を持っているのだ。エムタイの神、マモォール鳥様でも引き分けになるのは困難な相手だと思う。さすが、ヤベェヤツGP王者とアホな娘選手権覇者の二冠は伊達ではないヤバさだ。
こうして脳内会議『ヤベェヤツGP』は圧倒的な破壊力のヤバさでクリス・アン・チャンスキー男爵令嬢が勝利したのだった。
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