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第31話 ヤベェ執行人を希望したい!

トイレの鏡を見ながらヨダレでベトベトになった髪の毛と顔を洗っていると、


「おいアレク、酷い目に会ったな」


サンペータが僕に憐れみの目で見ていた。


「ああ、護衛が護衛してくれないって、どんな護衛だよ。まったく……」


僕がいくら信用していても、護衛が逃げちゃいかんよ。逃げちゃあ!


「すまん…… さすがの俺でもビビっちまって動けんかったわ。でもよ、メアリー嬢が来なかったらホントにヤバかったよな?」


サンペータは『アホ毛の乱』を思い出したのか、プルプルと身震いをしていた。


「ああ、メアリー嬢には命を救われた。あとで御礼を言わないとな。ホント、クリス嬢には参ったよ」


まさか、クリスに頭を舐められるどころか頭を噛られるとは、漫画の世界かよとツッコミを入れたくなったぞ。


「クリス嬢かぁ。あれで幼女体型だったから良かったものの、もしフローラ嬢だったらと考えると…… 別な意味で羨ましい……」


「確かにそうだな。幼女クリス嬢なら子供の戯れで済まされるかもしれないが、フローラ嬢だったら完全にアウトになるだろうなぁ~ いや、幼女クリス嬢でも、ある意味において犯罪行為だ。アウトどころかスリーアウトチェンジだ!」


僕は『アホ毛の乱』の当事者として犯罪行為に関わっていたことに戦慄を覚え恐怖した。


「そ、そうだよな。幼女に手を出したら犯罪だよな? じゃあ、俺は犯罪者グループの一員ってことになるよな?」


サンペータは回り回って自分にも被害が及ぶことにやっと気付いたようで、プルプルと震え顔面蒼白となっていた。


『犯罪者集団アホ毛のアレク王子とアホな仲間たち』爆誕!



僕とサンペータは二人、顔面蒼白になり、ヘロヘロなりながら教室へと戻って来た。


男子生徒達は、僕を見捨て逃げたことに都合が悪かったのか、僕と目を合わせてくれない……


逆に女子生徒は指を咥えジロジロと僕を見ていた。と言うより見つめていた。そんなにボクの髪を舐めたかったのか!


教鞭をとる先生もクラスの異様な空気に戸惑い、


「アレク、どうかしたのか? クラスの様子がおかしいのだが」


事もあろうに当事者の僕に聞いて来た。


「な、な、何も問題は無いかと…… 問題が有るとすれば、クラスの仲が良すぎるくらいでしょうか」


僕は遠回しにクラスメイトをディスってやった。これくらいは許してもらえるよね?


「そ、そうなのか? まあ、仲が良いことは悪いことじゃないからな…… じゃ、じゃあ、授業を続けようか……」


先生も納得出来ないが無理をしてでも納得する努力はするようだ。



授業が終わり、休憩時間になると都合が悪そうに裏切り者ダースペータ、マリックズ、ラブドール、モンブラン、マルグズとモブ男子生徒が僕の傍に寄って来た。


あっ! つい毒舌魔法を唱えてしまった!


サンペータ、マリック、ドール、ルブラン、マルクスと男子生徒達が僕の傍にやって来た。


「「「アレク すんませんでした!!」」」


「さすがにあの状況じゃ、俺達にはどうすることも出来なかった。お前をクリスの生け贄にした俺達を許して欲しい。そして、成仏してくれ」



――僕を生け贄にするとは良い度胸だ。怨霊となってお前らを呪ってぶっ殺す!



「もう過ぎたことだ。気にしないでくれ。ただ、次は無いことは覚えておいて欲しい。次にあった時はマジで公開処刑にしてやる」


僕は腹の底にあるドス黒い感情を抑え、冷静にそして、慈愛に満ち溢れた台詞を言った。


「公開処刑?」


顔を青白くさせたルブランが震える声で言った。


「ああ、大衆の目の前でクリス嬢の漆黒の魔竜デモンドキル・フューエルの餌食になってもらう。クリス嬢も喜んで協力してくれるはずだ。良かったなクリス嬢と知り合いで、どんな事をしてくれるのか今から楽しみだよ」


「「「……………………」」」


クリス嬢の名前を出しただけで、その場にいた全ての人間は黙り込んでしまった。さらに続ける。


「クリス嬢は優しいから、きっと地の果てまで追いかけ続けると思うぞ」


「ク、クリスに…… 処刑を頼むなんて、アレク。お前には人の心がないのか? お前の血は何色だーー!!」


クリス嬢の暴挙を見ていたサンペータはフラフラとなりながらその場にへたり込んだ。


「何を言ってるんだ? 僕は優しいだろ? ちゃんと処刑執行人はクリス嬢と宣言してるんだから、それともルナール嬢、マリア嬢、フローラ嬢、ミレーユ嬢、クリス嬢からランダムで選んでも良いんだぞ?」


「――第1希望はフローラでお願いします。いや、フローラ一択で是非、お願いします」


フローラ嬢のファンであるドールはフローラ嬢を熱望してきた。


「……………………」


僕はドールになんと返してあげようか、熟慮した結果。ある条件を付けた。


「ドール。婚約者様から許可が出たらフローラ嬢に処刑執行人を頼むとするよ」


「――!? そんなことしたら公開処刑からガチの処刑になっちまう……」


「さっきお前がフローラ嬢を希望していた事は婚約者様に伝えておいてやるよ」


「それだけはやめてーー!! マジで殺される!!」


ドールはスケベ心を出した為、婚約者様からの処刑が決まった……

お読みいただき誠にありがとうございます。

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