漫才『ガチャ』
2人「どうも〜、よろしくお願いしま〜す」
ボ「突然なんやけど、俺が考えたゲームしてくれやんか?」
ツ「ゲーム?なんてゲーム?」
ボ「名付けて!超古代生物スーパーエキセントリックガチャや!」
ツ「ゲーム名ダサ!!あと超とスーパーで被ってるし!」
ボ「始める前に、お前にはこの初回限定無料15連ガチャのチケットを渡しておくわ」
ツ「普段有料なんかよ。で?このチケットをどうすれば良いの?」
ボ「そのチケットを俺に渡せば、俺が超古代生物をランダムで言うから、そのあとに超古代生物の生態とかの説明もして、勉強にもなるガチャ要素のあるゲームや!さあやってよ!」
ツ「すっげぇつまんなそうやな。ホントにやらなアカン?」
ボ「後悔させやんから回してくれ!」
ツ「はぁ〜…とりあえず3回だけな」
ボ「お〜、堅実やな〜。女の子を口説く時も、こんな風に堅実なんか?!」
ツ「やかましいわ!ほら!3回分渡すわ!」
ボ「じゃあ『ガチャ!』って言って、そしたら俺というガチャが回って超古代生物を言うから」
ツ「はぁ〜、だっるいわ〜。ガチャ」
ボ「ガチャ!回ります!!一体目!ビッグホーンマウス!約400万年前」
ツ「あ〜ごめんごめん。説明長そうやで、そういう細かいこと言わんで良いわ。見た目と何食うてたかだけ教えてくれ」
ボ「仕方ないな〜。見た目は長いキバを持ったネズミで好物はサーベルマンティスタイガーです」
ツ「へぇ〜、そんなん食べてたんや」
ボ「良いリアクション!続いて2体目!ゴールデンアリゲーター!見た目は黄金に輝く表皮のワニ!」
ツ「凄い色のワニやな」
ボ「主に食していたのは、河に水を飲みに来ていたサーベルマンティスタイガーを食していた」
ツ「またサーベルマンティスや……」
ボ「さあ、ラスト3体目!ハンマーブレイクザウルス!ハンマーのような頭をしたティラノサウルスで主にサーベルマンティスタイガーを食べていました。以上、3回分!」
ツ「え、ちょっと待って?!サーベルマンティスタイガーってなに?どんな見た目で、なんでそんな食われてんの?」
ボ「いや〜ガチャ回してないんやし、それは言われへんよ。回してないのに言ったら、お金出して回してくれてる人に申し訳ないやろ」
ツ「こんなクソガチャに金出すやつおんのか?」
ボ「あ〜あ、そんなこと言うんや〜。ゲームやめよっかな〜」
ツ「ごめん、俺が悪かった!俺に超古代生物スーパーエキセントリックガチャ回させてくれ!!」
ボ「しゃあない〜。でも回して良いのはチケットの枚数までやぞ」
ツ「ありがとう!とりあえず5回で!」
ボ「よし!」
ツ「ガチャ!」
ボ「ガチャ!回ります!一体目!オーバアルマジロ!」
ツ「チッ…」
ボ「沼などに」
ツ「ごめん、スキップして」
ボ「スキップ?」
ツ「スマホのガチャとかでもスキップあるやろ?このゲームでもしてくれや」
ボ「しゃあないな、スキップありにするわ。2体目!ブラックヒポポタマス」
ツ「チッ、また違うな…スキップ」
ボ「3体目!ゼブランティック」
ツ「スキップ」
ボ「4体目!ナッシングバニラ」
ツ「スキップ!」
ボ「5体目!アルティメイトウルフ」
ツ「なんで出やんねん!!サーベルマンティスタイガー!!」
ボ「硬い表皮と強靭な」
ツ「説明すんな!スキップ!スキップ!」
ボ「残り7回どうする?」
ツ「腹立つわ〜!そもそもそんな生物おんのか?!」
ボ「それはまあ、いいやんか」
ツ「え?おんの?おらんの?どっち?」
ボ「まあまあ」
ツ「どっちなん?!」
ボ「あ〜あ、ゲームやめよっかな〜」
ツ「すんません!次は慎重に1回ずつ回したいで、ガチャって言ったら直ぐに生物名を言ってくれ」
ボ「はい、どうぞ」
ツ「ガチャ!」
ボ「サーベルマンティスモンキー!」
ツ「あっ!似てるけど違うな…ガチャ!」
ボ「サーベルマンティスチンパンジー!」
ツ「また似てるけど違う!ガチャ!」
ボ「サーベルマンティスモンキ〜♪」
ツ「ガチャ!」
ボ「サーベルマンティスモンキ〜♪」
ツ「ガチャ!」
ボ「サーベルマンティスモンキ〜♪」
ツ「ガチャ!」
ボ「サーベルマンティスモンキ〜♪」
ツ「ガチャ!」
ボ「サーベルマンティスチンパンジ〜♪」
ツ「もういいわ!なんじゃ!このクソゲー!やめやめ!」
ボ「サーベルのような形の木を鎌のように持っており」
ツ「はいはい、説明ね。もうどーでもいいわ」
ボ「トラのような顔をしており」
ツ「トラのような顔?」
ボ「別名、サーベルマンティスタイガーと呼ばれている」
ツ「お前やったんかい!!もうええわ!」
2人「どうも、ありがとうございました〜!」
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