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神の代わりの神話戦争  作者: 桐舌柚柝
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7

三ヶ日に連続投稿すると言ったな、あれは嘘だ。

いや、連投できると思ったんです。思っただけでした。

久しぶりの投稿のような気もしますが、年末年始に仕事が多くて息絶えてました。

私は死んだ。渾身の一矢ヤングウルフの額を射抜くことはなく、大きく開いた口と鋭く尖った牙が目の前に迫った時、確かにそう思った。


 けれど、生きていた。

何が起こったかも分からず生きていた。

私が死ぬと感じたその一瞬で、ヤングウルフの方が先に死んでいた。


 首を真上から穿ち地面に上体を突き刺す矢、派手な血飛沫を撒き散らしながら宙を舞う下半身。


 血の雨が降るその無惨な光景のなか、その雨に身を濡らす私、そのすぐ側で倒れているウルハ。たった今、決着が着いたアントレとハイドレ。


「終わっ……た……?」


 死の恐怖から泣き出すことも、勝利を喜ぶことも出来なかった。ただ体に残るのは疲労と困惑だった。



 何が起きたのか……ヤングウルフの死体に目をやる。突き刺さった矢は見覚えのある造りだった。人生の恩人にして弓矢の恩師、その人の矢を見間違えるはずがなかった。


「オズマン……様……」


 また、命を救われた。この恩義はもう返せないのでは、そう思うほどに自分の情けなさに腰を抜かした。

 しばらく、立てず歩けず、ただその場に腰を落としていると、オズマン様が声を掛けに私たちの元まで来た。

 私は感謝を述べようとするが、一瞬声の出し方が分からなくなってしまった。それほどまでに精神的に疲労していた。


 その一瞬でオズマン様が先に口を開いた。

「どうだった?」それはウルハに向けた言葉だった。

血で真っ赤な彼は笑顔で「スッとした。」

と言った。

 

 なんのことかは分からなかったけれど、ウルハもオズマン様も嬉しそうな、幸せそうな様子だった。


 ウルハが眠りに落ちるのを見てオズマン様に声を掛ける。


「オズマン様すみません……

出迎えることも出来ず、命まで……」


オズマン様は幸せそうな笑顔を崩さずそのまま私に顔を向ける。


「いやいや、そんなに気にすることはないよ。そもそもこれが君たち討伐奴隷の仕事なんだから、本当に気にすることじゃない。

とりあえず、こんなとこで話していても仕方がないし、ランタナもウルハもそんなに血を浴びたら病気になりかねないから、川下に降りて水浴びをしてきなさい。」


「…………はい」


オズマン様の気遣いも慰みのようにしか感じられず、一層不甲斐なさを感じた。

そんな私に呆れてかオズマン様が少し困ったような顔をした。


「ランタナ、さっきの戦いを私は両者拮抗している所からしか見ていないが、その時点では君たちは間違っていなかったよ。

 むしろ数不利の状況をあそこまで逆転させたのは良い戦略だったんじゃないか?

 確かにその後のランタナの判断に反省点はあるが、何はともあれ君は今生きているんだ。

反省はすべきだが落ち込んじゃダメだ。それがリーダーだよ。」


 その言葉は今の私を動かすには有難い言葉だった。

 あぁ……オズマン様にはなんでも見透かされてしまうな……


「すみません。はい、少し悲観し過ぎでした……」


「うん、じゃあとりあえず、そうだな、爺様の馬はで川下まで……

あ、爺様の選ぶ馬はどれも気難しい性格してるんだった……」


「坊っちゃん、それだと私の選ぶ馬が全部変わり者みたいな言い方ですぞ?」


「いや、実際そうだから……

ランタナに馬の乗り方教えたの1ヶ月も前だから、私の馬を使うと良い。」


「すみませんオズマン様、何から何まで……」


「構わないさ、ランタナを含めてこの討伐奴隷の部隊は皆私の弟子なんだから。」


その言葉に感極まって涙が出そうになるのを堪えて馬を受けとる。


「あ、ついでにウルハも連れて行って洗ってあげて。

疲れで寝てるから何やっても当分起きないだろうから、ランタナの体とヒモか何かで縛りつけちゃおっか。

ヒモある?」


「はい、ヒモならあります。

ただ、縛りつけた状態で馬に乗れませんので、お手伝いいただいてもよろしいですか……?」


「もちろんだよ。」


 オズマン様の手を借りながら馬に乗り、拙い馬術で川下へむかった。



 血まみれのランタナが同じく血まみれのウルハを連れて水浴びに行くのを見送り、オズマン様


「オズマン様、手を煩わせた……すまねぇ……」


「ハイドレが素直に謝るなんて、なんだかむず痒いね?ふふっ」


「うるせぇ!笑うな!これでも反省してんだ!」


「そうだね、ハイドレとアントレがどちらかが一匹を早々にケリを付けられていればあの長がランタナを狙うこともなかっただろうね。」


その通りで何も言い返せず、苦虫を噛み潰したような気分になる。


「ただ、アントレの方はウルハのお守りもあったみたいだから、実質ハイドレがやらかしてるように見えてたね??」


「チッ……アンタの煽りは効くんだ……

あんま図星突かねぇでくれ……」


「その攻撃的な性格と冷静な思考がハイドレの良いところだね。確かに今回は反省点はあったけど、あれはランタナのミスが大きかった。

今のまま着実に研鑽を励むんだ。いいね?」


「分かってる……

それにランタナも分かってるはずだ……

だから、帰ってきたらあんま責めねぇでくれ……」


 大きなミス、と言ってもランタナが冷静さを欠かなきゃあの状況は難なく打開出来る状況だった。

 だからこそ、この人も"大きなミス"として捉えているのだろう。


「うん、流石にこればっかりは責めないよ。彼女は君たちのリーダーでこの中で一番賢いからね。

 帰ってきたら皆で気を紛らわせてあげるから、そうだね、今夜は君たちのとこらに泊まらせてもらおっかな?

爺様、いいよね?」


「元からそのつもりで明日の予定を全て消化してきたのでしょう?なら好き勝手しても問題ありますまい。」


「さっすが爺様よく分かってる!!」


奴隷とのお泊まりにはしゃぐ主人に呆れる……

けど、まぁ、それならこっちとしても都合が良い。

マシェットの師匠であるこの人に聞きたいことは山ほどあるんだ。


「才能があるだのなんだの言ってランタナばっか目かけやがって、散々俺の訓練に付き合ってこなかったんだ、今夜は寝かせねぇぜ?オズマン様。」


「そんな恐い笑顔があるんだねってくらい凶悪な顔してるよハイドレ……」


 オズマン様のひきつった顔は中々レアだな、だが、これで今夜は俺の修行タイムを得られた。楽しみでしょうがねぇぜ……





可愛らしい狂犬、ハイドレに愛されていることを再認識出来たのは良いけれど、いつもなら一番うるさいアントレの様子を見ると、顎に右手を当て、左腕は腕組をして座り込んでいた。


「アントレ、何をそんなに悩んでるんだい?」


「ん、おう、オズマンのアンちゃんか。

いや、ちょっとな…」


「考え事なら手を貸すぞ?お前は俺の弟みたいなものなんだから。」


「ふむ、それは重々承知なんだがな、今まで散々そこの爺様とシゴかれた仲だ、今さら遠慮なんて無いんだけどよ……」


アントレはその大きな図体を縮ませて「う~ん」と唸る。


「考え事中にすまないが、アントレがウルハの面倒を見ているのか?」


「ん、おう、この隊で俺が一番年上だし、戦闘経験もあるからな、俺が面倒見てる。」


「じゃあウルハのことで考えてるってことか?」


「お?なんで分かったんだ??

オズマンのアンちゃんは昔から俺の事をなんでも分かるよな」 


アントレは私の3歳下、つまり15歳。

討伐奴隷として戦いを始めたのが10歳からで、戦闘においては私と同等かそれ以上の経験やセンスを備えている。

そんな彼とは、この森で生き抜くために共に戦った仲である。

貴族の次期当主である当時13歳の私をそんな状況にしたのは、この隣に立つ鬼畜な爺様の教育方針のせいではあったが、今では良い思い出になっている。


「今までウルハとコンビ組んで来たんだが、いまいち動きにキレが無かったんだけどよぉ、さっき、ランタナに向かわせた後の動き、必死だったのは分かるんだけどよ、火事場の馬鹿力というのか?

速さが人間のそれじゃなかっただろ。

普通、先に駆け出したヤングウルフに後から追い駆けて真横に立つとかどう考えても無理だろ?

俺はあの瞬間何が起こったか理解出来なかったぞ??」


 そのことには私も爺様も目を見張っていたことだから、その驚異的速さには同意を示した。けれど、私が 腑に落ちなかった点はそこではなかった。


「アントレ……

お前、あの立ち位置でウルハが見えていたのか?」


当のアントレは当たり前だろ、というような顔をしていた。


「ウルハの面倒役は俺なんだから、俺が見てやらなきゃダメだろ??」


「いや、それはそうだが、そう言うことじゃなくてだな……」


この若干ズレてる感覚が久しぶりで少し喜ばしくもあるが、アントレの新たな才能に触れられた……

そのことが懐かしいという感傷よりも心が沸き立つ。


「アントレ、図体ばかりデカいガキかと思ってたが、周りがよく見えてるじゃないか。」


爺様が私の言いたいことをアントレを褒める形で示唆した。


「そうか??まぁ、でもウルハとコンビ組むようになってからはウルハの立ち位置を気にするようにはなってたな。」


教える立場の人間が教えている内に学ぶこともあるとは言うが、アントレの場合は無意識下で吸収していたのだろう。


ハイドレではないが、今夜は眠れないほど語り尽くせそうな気がしてならない……

爺様も、私も、戦闘狂いの血が小さく奮う。


「諸々を話すにも修行するにも一度休まなきゃだからね。

みんな一度拠点に戻ろうか。

お昼はヤングウルフの料理で決定だよね!?」


 父様がいたら怒られてしまう振る舞いに爺様が少し呆れたような笑みを浮かべながら、「爺が腕によりをかけて作りましょう。」と袖をたくし上げて見せた。


そのことに私もアントレも大興奮だった。


 修行の合間に食べさせてもらった爺様の料理は最高に美味しかったから、今もその味が忘れられないのだ。


内容がよく分からん。

という読者様がいらしたら、感想などで言ってもらえれば改善いたしますが、来ないので私は好き勝手に投稿を続けます。

完璧な正しい文法の小説を書く体力なんて私にはないのだから!!!

てことで、読者の皆様も、学業やお仕事、頑張ってください。

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