表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/25

1話 軍師に憧れる歴史好きの無職(6)

よし、まずは士官しよう。

このままでは砂金採りの人夫にされてしまいかねない。

かといって身寄りのないこの時代おれのようなニートが一人で生きていける程甘くない。


イノテは道嶋氏に仕えている使用人らしいが、この地方では道嶋氏はあまり良く思われていいないらしい。というか昔からここに住んでいる蝦夷にとって朝廷の進出と強引な金の採取作業が反感を買っているようだ。


そのため度々宮城県北部の蝦夷から襲撃を受ける事もあったらしい。

あったらしいというのも最近は朝廷の方でも強引に蝦夷を服属させようとする政策は一旦止めに入ったようである。

ここ数年は大規模な戦も無いということだ。


どこか仕官するのにもこの時代は戦国時代と違って公家が権力を握っているのだからどこの馬の骨ともわからないオレの様な者をやとってくれる所など無いそうだ。


「伊治の城のアザマロ様を頼ってみてはどうだ?あそこは対蝦夷の最前線だからもしかしたら戦のために人を雇っているのかもしれないぞ」


うーん、と言われてもおれは腕力も自信が無いからただの兵卒になりたくないんだよな。戦になったら死ぬかもしれないし。

後方で指揮を取ったり策を練ったりする参謀的のが良かったんだけど…

まぁもしかしたらそういう役職もあるかもしれないし、このままじゃ餓死してしまうから伊治までちょっと行ってみるか。


「そのアザマロってのは朝廷の偉い人なの?」

「アザマロ様は従五位下だ、お前の様な得体のしれない奴なんかと会ってくれないと思うぞ。しかし最近蝦夷の軍勢を編成しているとの噂があるからもしかしたら軍隊に入れてもらえるかもな」


なるほど。いきなり戦になるのも嫌だが一縷の望みを頼っておれは伊治に向かった。

オンロードバイクでオフロードを走るのがこんなにも大変だったとは…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ