バカ神
桜の花が満開な頃桜崎高等学校では、1学期の始業式が始まろうとしていた。
桜崎高校は、名前に『桜』が付いている通り桜が有名な高校だ。
「ふぁ〜〜、今日もだるい」
そんな弱音を吐きながら綺麗な景色には不似合いな態度で登校して来たのは、今学期からここの学校の2年生になる咲夜吉直。
吉直は、彼女はいないものの友達も多いし、スポーツもそこそこできる。
しかし、一つだけちょーーー苦手なものがある。それは、『勉強』だ。いつも、テストでは赤点。補習の常連として校内でも有名になっている。(まぁ、苦手と言うよりやってないだけという方だと思うがwww)
そして、この始業式の日にも休み明けテストというのがあった。
吉直はこのテストの存在は知っていたもののもちろん勉強なんてしていない。
......
キーン コーン カーン コーン♪♪♪♪
このチャイムとともに全教科のテストが終了した。
「よ、し、な、お、君! テスト出来た?」
テストが終わると同時に後ろから可愛らしい声が聞こえた。
この声の主は、吉直の真後ろの席に座る『桜木 桃子』(さくらぎ ももこ)だ。
「できてねーよ!、学年トップのお前に言われると無性に腹が立つな〜〜」
その後、吉直は帰宅した。
ベッドに寝転がり今日の桃子に言われた一言について考えていた。
「やっぱ、そろそろ勉強しないとやばいかな」
吉直にしては、前向きな発言だった。
『ピッカーーーーン』
そして、その発言と同時に急に大きな光の塊が発生した。突然過ぎて、寝転がった状態からでも、腰が抜けそうになった。
その光の塊は少しずつ光を失い一つの個体の姿が見えた。その個体は少女に見えた。
そして、その少女は、
「あなたはバカです。そんなあなたがテストで100点を取れば願いを何でも叶えましょう。」と言ってきた。
(は?こいつは何を言っているんだ?
そんな事があるわけ無いだろう、て言うか俺が100点取れるほうが無いんだった。ww)
すると少女は、俺の心を見透かしたかの様に
「実際に100点を取れば何のことだかわかるはずです。」
とだけ言い残して再び光の塊となって消えていった ...