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初心者がVRMMOをやります(仮)  作者: 神無 乃愛
ゆっくりと……

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クエストのつもりが……

いつもありがとうございます


 「TabTapS!」内で家族行事のあらましを聞いたイッセンとリリアーヌは「やっぱりかぁ」とぼやいただけだった。

「ジャッジさんが一緒じゃなかったことに驚き」

「ジャッジ君なら仕方ないわね。あたしがお仕事紹介したから」

 うふふ、と笑うのは三人の祖母、マープルだ。元々納期があった仕事だったはずだが、元受けの企業のミスでいきなり納期が二週間ほど縮んだらしい。マープルも間に入って上乗せ分をいただいたようである。


「二週間ってのはそうそうないけど、納期短くなるのはあるあるな業種らしいし」

 ナニソレ怖い。そう思ったリリアーヌとカナリアだった。



「で、美玖ちゃん。今日の予定は?」

「んとね、みんなのご飯調達と採取」

 相も変わらずな予定だ。

「んじゃ、四人で行こっか。祖母ちゃんもそれでいい?」

「勿論よ。三人と回れるなんて最高だわ」

 そんなノリでマープルとその孫三人によるパーティが結成されたのだった。



 ……楽しくクエストのはずが、カナリアの使う魔法のひどさにスパルタ講義へとシフトチェンジした。


 今までマープルがそういった講義をカナリアにしていなかった理由は、一つはカナリアも強くなろうとしているということ。そしてもう一つが、さり気なくフォローしているジャッジたちがいないことだったりする。

「うううううう~~」

「俺らも昔やられたっけ」


 泣きべそをかきそうなカナリアを眺めつつ、イッセンは思わず呟いた。「壁役だからって前に出てればいいということではない」とか散々言われた。

 パーティ戦は全員が全員を気遣わないと失敗するものだというのが、マープルの言い分である。それに関してはイッセンとリリアーヌも同意できる。

 初心者のうちは、ベテランがそれを教える役割を担うものだということも。


「俺らも美玖に大概甘かったってことだよなぁ」

「だね。だいぶ鍛えたつもりだったけど」

「いっくんとりりちゃんが美玖ちゃんに教えたのは『ソロでどう動くか』でしょ。パーティの基礎じゃないわ」

 しっかり聞こえていたマープルに怒られてしまう二人だった。


 そしてあっさりと「二人にも訓練つけておかないと」というオニのようなセリフまでいただくこととなった。



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