ある意味カオス
いつもありがとうございます
そして、美玖にそのぬいぐるみを贈ったとされる千沙はというと。
「うふふふふ。ジャッジ君がぬいぐるみに嫉妬しなくてよかったわ」
の言葉で終わらせたという、ある意味強者である。
確かにジャッジはマープルの贈ったぬいぐるみに嫉妬していない。何せ、そのぬいぐるみをカナリアの手元に届けたのは、ジャッジなのだから。毎日抱っこして寝ていようが、ジャッジとしては何も言いようがないのである、
己も美玖という名の抱き枕が欲しいなぁ、と思っているが口には出さない。出したが最後、陰険策士様の制裁が待っている。
「なんだかんだ言って最強はカナリア君だね」
ディッチは思わず呟いた。
女帝とマープルの溢れんばかりの庇護を受けている。……そしてクィーンの身内にまでガッツリ気に入られている上に、クリスも猫かわいがり中だ。カナリアに手を出せば、現実でもヴァーチャルでも、逃げ場はない。
「さて、カナリア君。そろそろログアウトの時間だ。明日楽しみにしているよ」
「はいっ!」
嬉しそうに返事をしたカナリアが、そのまま挨拶をしてログアウトしていく。
「明日、なんかあんの?」
「初の親子行事、食事会からウインドウショッピング、そしてお泊り会だ!!」
イッセンの質問に、ディッチはドヤ顔で答えた。
勿論、「親子行事」なので、恋人たる保は留守番なのである。
悔しそうにしているジャッジを尻目に、ディッチとユーリ、そしてパパンにママンまでもがログアウトしていった。
「絶対『親子行事』じゃなくなって『両家祖父母付き家族行事』になるよね」
「いっくん、違う。多分おばばさんもついてって『親族行事』になると思う」
リリアーヌの突っ込みにイッセンは「ありえそう」と思ったが口にしないでおいた。
カオスはいつも? その突っ込みは無しでお願いします。
当人が一番分かっておりますとも((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル
次回、初の親子行事(?)に密着です(`・ω・´)




