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初心者がVRMMOをやります(仮)  作者: 神無 乃愛
新素材発掘の旅

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増えた能力はまたも非常識な模様

いつもありがとうございます!

皆様のおかげで、「ネット小説大賞6」一次通過しましたm(__)m


 最近、カナリアにはもう一つ能力が増えた。


 何故増えた!? と疑問に思ったのはカナリアだけで、他は呆れながら納得していた。

「多分、美玖ちゃんにある『小型魔獣の友達』の称号が関係あるんじゃない?」

「……そうかなぁ」

 リリアーヌの言葉にカナリアは不思議そうな顔をした。

 現在二人がいるのは「安楽椅子」だ。そして二人の膝にはニーニャが乗っている。

 魔獣たちの暴動もおさまったこともあり、最近またニーニャたちを表に出すことにしたのだが。


 訪問客が「魔獣に嫌われいるか否か」というのがそのプレイヤーの頭の上に出ているのだ。勿論、見えるのはカナリアとセバスチャンだけである。

「喫茶店内部を二つに分けた方がいいかもねー」

 桜餅もどきを包むための葉っぱを納品に来たエリが笑って入ってきた。

「うちのギルドはー、騎獣もちいないからねー。前回のあの暴動はまったく関係なかったー。多分だけどー、あの暴動で騎獣を失った人たちがNGじゃないのかなー」

 そんなメンバーは誰一人いなかったため、頭からすこんと抜けていた二人である。

「……そだね。ニーニャたちに何かあると悪いし、分けよっか」

「うん。皆と相談してみる」

「和室をご用命の際はうちのギルドをよろしくー」

 確かに両方に和室はいるよね。そう言いあってリリアーヌとカナリアは笑いあった。



 ニーニャたちのいる方は名目上は「会員制」とした。会員になる条件は「ニーニャたちに嫌われていないこと。カナリアかセバスチャンが希望者の頭上を見て、「魔獣に嫌われていない」というアイコンが出ていることの二つである。

 ニーニャたちと戯れたり、ニーニャのために餌を確保してくれる依頼もそのアイコンが出ていないとNGにしたのはジャッジである。

「……どうしてですか?」

「偽装して、毒でも混ぜられたらたまったものじゃない」

「そんなことできるんですか!?」

「カナリアよりもスキルが上であれば、出来る。鑑定スキルは中の下くらいだろう? 偽装スキル使ってしまえば、毒が混入されても分からない。それに毒製作スキルはカナリアにはないし」

「そんな物騒なスキル要りません」

「……あ~~~。通常だと毒製作スキルで毒つくって、偽装スキルで毒が混入していないように見せて餌にするんだよ」

「通常のご飯で駄目なんですか?」

「その方が捕獲とか、魔獣の卵採取しやすい。麻痺毒や睡眠毒とかで魔獣を……」

「そうなんですか!? ドラゴンさんの時も使いませんでしたよね」

「あれはカナリアの修行のため」

 使ってもよかったのだが、理由なく使ってしまえばカナリアは分からないままだっただろう。それ以前に使わなかったからこそ、隠しクエストに行ったのだ。


 その情報も流れたせいか、色々と縛り付きで討伐や採取、捕獲をするプレイヤーが増えた。隠しクエストで得た称号を持つプレイヤーもちらほらと見かけている。


 カナリアの称号の多さは珍しいが、他は割とあったりする。時折ユウが「あ、あの称号に至る隠し作ったの俺(もしくは親父)」と呟くときがあるが。無理やりクリアしたトール他、例のメンバーの殆どがレッドカードを食らい、称号が宙ぶらりんになり、再度誰かが取得したらしく、ユウは嬉しそうである。



 それはともかくとして、「家族(ペット)が毒で苦しむのは嫌だろう?」とジャッジが言えば、カナリアはあっさりと納得して、知り合いにだけ頼むようになっていた。


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