一応模索もしますよ
いつもありがとうございます。
約一月ぶりの更新でした(´・ω・`)
でも、とイッセンが疑問に思ったのは、カナリアとジャッジがログアウトしてからのこと。
「あれだけの理由じゃ、美玖に酷とは言えないよね」
「……あ」
全員そのことに思い至らなかった。
「ここはGM召喚?」
「それは止めとこ。クリスさんが絡んだらもっとややこやしくなるし」
リリアーヌの呟きに、イッセンは真顔で返した。
ユウやタカに聞くのも一つの方法だが、おそらく知らないだろうというのが、ジャスティスとディッチの言い分だ。そして、聞いてしまえば間違いなくクリスの耳に入るだろうと。
ジャスティスたちもクリスの耳には入れたくないらしい。
「いや、あの人絡んだら面倒なことにしかならないし」
兎レイドの時で、懲りている。
「素材採取が難しいくらいで酷とは言わんよな、確かに」
「難しいつうか、不可なのかもな。目の前に餌をぶら下げられて、却下だからさ」
「それだけで、聞かせないとかないだろ」
「……うーん」
ジャッジの考えが分からず、全員が止まった。
「多分、だけどさ。あのスフィンクスって人とカナリアちゃんになんか繋がりがあるとか」
「それはないだろ」
スカーレットの呟きにディスカスが返す。
あるとしたら、イッセンとリリアーヌにも繋がりがあってもおかしくない。三分の一の確率だが。
「帰ったらばあちゃんに聞いてみよっかな」
「私もお祖母様に訊ねてみます」
「ユーリ、それはもう答えを聞いているのと同じかも」
ディッチが突っ込みを入れる。あの人の顔の広さは計り知れない。
「では、ディッチさんはあれで納得ができるのですか?」
「さっきまではしてたけど、今は無理かな」
だからと言って誰かに頼るというのは間違いな気がするのだ。答えをあっさり求めていいものかと。
「ジャス」
「はい」
「取りあえず、どんな手段使ってもいいからジャッジとっちめて、ヒント聞き出してくれ」
「ちょい、何する気だ」
ディスカスが何故か止めに入った。
「ん? 女帝頼る前にもがいてみようかと」
「……お前はそういうやつだよな」
ディスカスが何か達観した顔になっていた。
「で、イッセン君とリリアーヌ君は、カナリア君の嫌いなもの、苦手なものを一覧表にして」
「美玖のプライバシーを何に使うのさ」
さすがイッセン。従妹可愛さに警戒が強くなる。
「いやね、それもジャッジの過保護に由来するなら知っといた方がいいでしょ」
「それだけじゃないっしょ」
「……ん~~。まぁね。カナリア君の苦手なものであえて新素材を作るとか、鬼畜なことを考えそうな人もいるし」
「うわっ。いそうでヤダよ」
早めに一覧にしてメールで送るといった二人を、ディッチは止めた。
「運営に知らせる必要はないから」
運営でゲーム内のメールを監視しているはずである。
「どこで送るのさ」
「マープルさんに渡してくれ。俺かユーリがそのうち取りに行くから」
「りょーかい。ついでに美玖の好きなものもリストにいれとく」
「ありがとさん」
ついでにディスカスは出来ることなら泊りでこちらに出張で来る日を教えてもらうことにして。これで終了、と思った瞬間、後ろから殺気を感じた。
「……何かな、レット」
「あ・た・し・の役割は?」
「お前も休みが合えば、頼む」
「合わせるに決まってんでしょうが!!」
マテ、この不良警官。そう言いたくなるのを堪えて、すうっと息を吸った。
「お前の休みは交代制だろうが!!」
「カナリアちゃんのことと仕事だったら、カナリアちゃんを取る!」
「阿呆が!!」
さすがにそれはない。
結局、リリアーヌの「カナリアちゃん、お仕事さぼる人駄目なんだって」という言葉で、泣く泣く諦めたスカーレットだった。
え? ジャッジも仕事<カナリアじゃね? という突っ込みは可です。
でも、カナリアが気づいていない(ジャッジが気づかせていないともいう)なので、大丈夫なのです。
それにジャッジはフリーランスなので、気づきにくい。ジャッジとしては「日々暮らしていける金が入るなら、それでいい」という考え。




