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初心者がVRMMOをやります(仮)  作者: 神無 乃愛
新素材発掘の旅

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今更聞けない常識?

いつもありがとうございます。

 とりあえず落ち着いたカナリアに、セバスチャンがお茶を差し出したところで、少しばかり説教をかますのはディッチの役目だ。

「通常なら、リポップがあるから問題ない」

「……りぽっぷって何ですか?」

 きょとんと首を傾げたカナリアに、そこにいたメンバーが絶句した。


 リポップとは、リスポーンと同じ意味で、復活、蘇生を伴わない場合に再度出陣となるのが、プレイヤーで「死に戻り」とも言わる。モンスター相手の場合であれば、いなくなったモンスターが再度狩れるように湧いてくることを指す。


 今までやっていて、これを知らなかったとは。どうやってモンスターが湧きまくっていたと、考えていたのか問いただしたいところだ。

「え? 全部狩りつくすことが無いから、もう一回産まれているんだろうなって」

 答えがこれだ。

「あのさ、美玖」

 イッセンの声にはかなりの呆れが入っていた。

「殲滅クエストとかもあるよね。それって何人も受けているとおもんだけど」

「……そうなの?」

「今まで同じフィールドに何人いたと思ってる? 同じようなモンスターをそんだけ狩ったら絶滅するよね」

「そっか。てっきりみんな違うクエスト受けてるんだろうなって」

「……さいですか」

二年以上同じゲームをしていてこれはない、というのがメンバーの総意だ。

「というか、ベアーグラント狩りつくした当人の言葉じゃないよね」

 リリアーヌの突っ込みは、カナリアの「狩りつくしていないと思うよ?」という言葉で、誰一人突っ込む気力がなくなっていた。

 のちに湧いて出た(イコール)狩りつくしていないだと思っていたらしい。


 そこで初めて、カナリアにリポップの重要性と、「狩りつくす」というのがどういうものなのかを、滾々と説明するはめになった。


 ゲーム上のシステムをある程度理解させ、納得してもらったところでジャッジの携帯が鳴り響いた。



 画面に出た名前を見て、ジャッジは舌打ちした。

「今更何の用だ」

 不機嫌極まりない声にも、電話の相手は気にも留めない。

「いい加減にしろや、スフィンクス。俺とそんなに絡みたくないら、このゲームから手を引け」

 そのあともしばらく話した後、この件から手を引くとジャッジが呟いた。

「カナリア君第一のお前らしくない」

「優先、だからだ。これ以上絡むと、カナリアによろしくない」

 何か理由はあるのだろうが、それ以上言おうとしなかった。


 そんなジャッジの腕をカナリアがきゅっと握っていた。


どうして引いたのかは、次回です(`・ω・´)

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