新しい集落へ到着
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都合上短いです
翌日。
既に迷惑がかかると分かりきったメンバーは悟った。いっそ「トラップ上等! 限定クエストどんとこい!」と。開き直ったともいう。
どうせジャッジの育ての親とその知り合い。性格悪くて当たり前、どんとぶつかっていけばいい。となったのだ。
約一名、不服なのがいるが。
「お前の性格も大概だからな」
そう、ジャスティスとユウの二人に釘を刺されたジャッジである。
「俺、あそこまで酷くないぞ」
「五十歩百歩よりも始末悪い。同族嫌悪ってやつだ」
「ジャス、向こうは病んでない分、まだましだと思うぞ」
「それもそうか」
「お前らな……」
ジャスティスとユウにさんざん言われたジャッジは、反論する気も失せた。
予想以上にサクサクと進んだものの、何一つ手掛かりは見つけられない。
「ほんっとーに合ってたのか?」
場所やら、情報が。ベテランになればなるほど、猜疑心が強くなっていた。
この状況を楽しんでいるのは、女性陣。
カナリアは皆とピクニックだと喜び、リリアーヌはこれが終了したらもう一つカナリアとお揃いの服が貰えるとあって、協力的。そんな二人を微笑ましく見つめるユーリと、邪な目で見るスカーレット。ある意味カオスだ。
「前よりも森でかくなってねぇ?」
ジャッジの言う「前」とは、この地が壊滅寸前まで追い込まれる前ということだ。
「俺らが来た時よりも大きくなってる気がするっす」
新しい素材を持って来たプレイヤーまでもがそんなことを言い出した。
隠しか限定か。そんなことを思っていた時に、森は開けた。
「わうわう。入らっしゃいだわん」
そこにいたのはマルチーズが二足歩行したようなコボルトだった。
「久しぶりのお客様だわん。今日は何をかってくわん」
そう言ったのは、白い犬。犬の手のような武器を持った茶色い犬が、周囲を警戒していた。




