表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
初心者がVRMMOをやります(仮)  作者: 神無 乃愛
アップデートともう一つの楽しみ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

400/434

ジャッジ、美味しいところを取られる

いつもありがとうございます。

約一月ぶりの更新です。遅くなり申し訳ないです。


 その熊の姿を見たカナリアは思った。最初に倒した熊を大きくしたようなものだと。

「……ウォールベアな。確かに懐かしいな」

 ジャッジも懐かしそうに眼を細めた。

「カナリア、まずはAGIとSTR、VITをあげろ」

「え?」

「大きさからして、足元だけ斬りつけたってダメージはそんなにいかないぞ」

「……」

 言われてみればその通りである。足の長さだけでプレイヤーの何倍もあるのだ。

「カナリアには足を斬りつけて転ばせて討伐なんて難しいし。素材のランクが落ちる」

「それは困ります!!」

 素材のランクが下がるのはどうしても避けたい。出来上がるアクセサリーに違いが出てしまう。

「魔法でやるにしても、だいぶ毛皮が焦げ付くからな」

「どどど、どうやってたおすんですかぁぁぁぁ!?」

 すでにカナリアはパニックを起こしている。ドラゴンとはほとんど対峙していない仲のいい間柄なので、巨大なモンスター討伐経験自体が少ないのだ。

「うーーん。レットだと、ディッチさんを足場にして上まで飛んで首を斬る。ディスだと狙いすまして、頭部破壊」

「どっちも無理ですぅぅぅ!!」

「参考までに言っただけ。俺はライフルで脳天打ち抜くけど」

 もうそれで討伐してください。カナリアの喉元までその言葉が出かかった。

「倒し方は人それぞれだから、アドバイス出来ない」

「というか、マスターではカナリア嬢の戦闘の戦闘の参考にはなりませんよ。……ある意味脳筋ですから」

「おい……リース」

「事実にございましょう」

 ジャッジの文句も何のその。リースはしれっと言い返していた。

「のうきん?」

「脳みそまで筋肉でできているような人物のことですよ」

「ジャッジさん、脳みそも筋肉なんですか!?」

「違うから!!」

「……そんなふざけたことを言っている場合ではありませんよ。とりあえず群れを倒しましょう。

 無難なのは、まずいつものようにこちらの各種ステータスアップと、モンスターのステータスダウン。その後ミ・レディが風魔法でベアーグラントを転ばせ、ジャッジ様が首を掻っ切るという方法でしょうか」

 それを聞いたカナリアの目がキランと光った。

「それでいきましょう!!」


 ……ジャッジの意見を聞くという選択肢はこの時すでになく、嬉々としてベアーグラントを転ばせていた。



 いいところをAIたちに取られたジャッジは、無言で転んだベアーグラントの首を斬っていたとか、いないとか。

 事実なのは、解体作業をAIであるリースとセバスチャンが淡々と行っていたということである。


 ゲーム時間で一時間後、当初の目標である十体を大きく上回り、三十体討伐した二人がギルドに報告に来た。


三十体倒したからと言って、クエスト報酬が三倍になるわけではありません。十体分しか貰えません。

しかも、レットには不評です(連勤素材の足が早いため)。

ホクホクだったのは、皮革という素材を手に入れたカナリアだけですww

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ