表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
初心者がVRMMOをやります(仮)  作者: 神無 乃愛
アップデートともう一つの楽しみ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

391/434

つかの間の安息

いつもありがとうございます。

 いくらおっとりしているカナリアとて、今までの状況を見る限り、あの集団と関わり合いになるのはまずいということくらい分かる。

 そんなわけで、必要最低限以外外に出ないという手法を取った。


 それもどうなのよ、という突っ込みはイッセンだ。だが、ディッチが何か言ったらしく「ジャッジさんがいない状況で出かけるなら、自分(イッセン)たちと出かけるように」と通達をした。

「私もやってるしね。言い訳は何とでもできるが、問題は『深窓の宴』やら、『マゼンタ』やらが出てきて個人情報をばら撒いた時だね」

 茶をすすりながらアントニーが言う。本日はカナリアとジャッジの拠点で軽く集会のようになっている。

「いや、ディッチさんたち紹介したの俺だし。アントニーさんはディッチさんに勧められてゲームしただけでしょ。イッセンとリリアーヌはカナリアに誘われて」

 そう、すべてジャッジつながりなのだ。カナリア一人だったら、間違いなく挫折して終わっていただろう。

「だよね~~」

 リリアーヌがペットのニョロちゃんにご飯をあげながら同意していた。

 色々と端折るとそうなるが、憶測に憶測を重ねてくるだろうというのがあっさり予測出来る相手らしい。

「りりちゃん、蛇さん連れてこないで」

 ニョロちゃんと呼ばれるリリアーヌとイッセンのペットは「八岐大蛇(ヤマタノオロチ)をモチーフにした大蛇である。ニョロちゃんはまだ子供らしく(それでも体長五メートルはある)頭が二つだけだという。大きくなるにつれ、頭が増えていくらしい。

「え~~。そろそろ脱皮する頃合いだから連れてきたのにーー。多分素材になるよ」

 素材、と聞いて一瞬だけカナリアの目の色が変わった。


 そして蛇は不穏な空気を察知してか、リリアーヌとイッセンの後ろにあっという間に隠れてしまった。

「やっぱり動くとダメか」

 動いたことにより、カナリアがジャッジに抱きついた。そんなカナリアを、ジャッジが優しく(、、、)撫でる。



 それにしても、とジャッジは思う。リリアーヌのペットも蛇ということから「ニョロちゃん」。カナリアも名づけは安直である。好きなペットの種類は違うものの、結局のところ似ているのだと痛感した。




 そして。

 悪意ある噂はまことしやかに流される。


 ゲーム内はもとより、現実世界でも。


 ネット上にばら撒かれた噂というものは、収拾つかなくなるものである。


まぁ、悪意をばら撒く輩というのはどこにでもいるよね、というお話です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ