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初心者がVRMMOをやります(仮)  作者: 神無 乃愛
アップデートともう一つの楽しみ

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バレンタインはどこ行った!?

いつもありがとうございます。

 その空間は異様といえた。

『リア充は滅びろ!!』

『チョコレートが何だ!』

『俺の前でいちゃつくんじゃねぇぇ!』

 といった文字がカップルを襲う。

 その他にも「爆ぜろ」だの、「もげてしまえ」といった文字が降り注いでくる。

「……えっと」

 うろたえるのはカナリアのみで、残りは情報収集にあたっていた。前もって調べていたはずだが、公式HPには「カップル限定! クリアするとカップル限定のアイテム進呈」といったことしか書いていなかったのだ。

「……某大型掲示板とタイアップしてるみたいだよ」

 呆れて呟いたのは、イッセンだった。

 そこに書き込まれた文字が、カップルを攻撃するというどうしようもない状況になっていた。

「お姉様! 怖いです!!」

「お、俺らカップル認定されてるよ!」

 ……外見は男女のカップルだが、少々違う声が混ざっていた。

「カップルであれば性別問わないのね」

 驚いたようにリリアーヌが呟く。

「性別問わないって?」

「そ。あそこのカップル、中身は女性同士。背の低い男性アバターも中身は女性。つまりはネナベ。で、あっちは男性同士。可愛い女の子アバターの中身は男性。俗にいうネカマ」

「……性別変えれるんだ」

「そっから!?」

 カナリアの驚きに、他三名の声がはもる。

「というか、驚かないの?」

 外見女性アバターな男性が声をかけてきた。

「え? 腐女子舐めないでください。ついでに言いますと、恋愛は個人の自由でしょ」

「俺はノーマルだが、他人の趣味嗜好にケチをつける気はないな。例え太ましい同性とか、枯きった同性趣味だろうが、気にはしない」

 リリアーヌとジャッジがあっさりと返す。さすがに、ジャッジの言葉に攻撃も止んだ。

「……いるんだ」

 イッセンが顔を引きつらせながら言う。

「顔見知りにな。あと、『同性愛者ではないが、日本人の笑顔はチャーミングで欲情する』と言ってのけたやつもいたぞ」

 その言葉に大半がドン引きしていた。



「……どこで知り合ったの?」

 恐る恐るイッセンが訊ねる。ジャッジの言葉に、攻撃すら止んでしまっていた。

「アメリカの大学と、その辺ふらふらしてた時。ショタな男しか興味ないやつもいた。……あれだけは自分の身の危険を感じた」

「ってことは、ジャッジさんが子供のころ?」

「おうよ。人身御供できるやつもいなくて大変だった。ってなわけで、俺とカナリアに被害が及ばないなら、どんな趣味だろうが気にしない」

 何が「ってなわけ」なんだ!? という周囲の突っ込みをスルーしてジャッジはカナリアを抱きしめた。

「とりあえず、クリアするぞ」

 そう言って相手を煽るような行動をし始めていた。



 またしても降り注ぐ、文字の嵐。


 しかし、ジャッジの周りはその文字の嵐に喜んでいた。


 ……そう、周囲にいるのはイッセンとリリアーヌのカップル以外、特殊な(、、、)カップルだったのだ。


「言葉攻め最高です! でもやっぱりご主人様からが一番!!」

「我々もカップルなのだね!」

「ふふふ。こんな生ぬるい言葉なぞ、私の恋人(下僕)には効かぬ! 貴様らなぞ、xxxxxx(ピー)してxxxxxx(ピー)しても足りぬ!」

 そんな言葉を聞かせられないと、ジャッジとイッセンがカナリアとリリアーヌの耳を塞いでいた。

 ……他のところは攻撃で瀕死のプレイヤーもいるというのに、ジャッジの周りは誰一人負傷していなかった。


xxxxxx(ピー)の部分は各自お好きな言葉を入れてくださいm(_ _"m)

まぁ、伏字になるような発言です。この後、これを発言したプレイヤーはイエローカードくらいました。

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