表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
初心者がVRMMOをやります(仮)  作者: 神無 乃愛
リアルの常識、ゲームの非常識

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

371/434

リタイアできないレイド戦の幕開け

いつもありがとうございます。


「……マジかよ」

 その言葉が誰の口から出たのかも分からなかった。もしかしたら己の口かもしれない、そうディッチは思った。


「名月クエスト」の兎狩りは同じ要領だったため、あっさりとクリア。兎レイドになると思いきや、目の前に現れたのは兎型のぬいぐるみ。つまりはユニである。

 次の瞬間、場所がいきなり変わり、そこにいたのは見覚えのない十二単と束帯を着た男女、そしてジャッジ。

「お前がいるってことは、カナリアがボスか!」

 ジャスティスが叫び、ジャッジがにやりと笑ったことで、正解だと全員が分かった。

「どんな無理ゲーだ!!」

 イッセンが早々に離脱宣言をしようとしていた。


「つか、俺とカナリアを倒してくれ」

「……はぁ!?」

「倒すともれなくカナリアがふざけた神事をしなくて済むようになる」

「断るっ! そのあとお前からのPvPが怖いわ!!」

 ジャスティスが全員の声を代弁していた。


 白い十二単に身を包んだカナリアが三人の後ろに佇む。カナリアの隣にはアルテミスとセバスチャン。詰んでいる、と誰もが思った。


 仮に、ジャッジたちを倒せたところでセバスチャンとユニ、それからリアを連続で倒すのはどこぞのレイドよりも難易度が高い。おそらく「攻防クエスト」並みの難易度だ。最悪はそれ以上の難易度をほこる可能性もあるのだ。

 そして、仮にクリアできたとしてもジャッジからの闇討ちすら考えられる状況。

 誰がそんなクエストをこなしたいと思うのか、一度ジャッジに問い詰めたくなってくる。

「……クエストリタイア!」

「ラジャー!!」

 ディッチの指示に「神社仏閣を愛する会」のメンバーまでもがはもって答えた。


 しかし、リタイアすること叶わず。


 地獄のレイド戦が待ち受けていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ